転生して何故か聖女なった私は、婚約破棄されたうえに、聖女を解任される。「え?」 婚約者様。勝手に聖女を解任して大丈夫? 後は知りませんよ

幸之丞

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「エリーゼ!お久しぶりですわね。今回はたいへんだったね。カーラの様態はどうかしら?」

エリーゼのお客は、幼なじみのアルヴェリアだった。

「エリーゼ。元気だったか?私たちはカーラの様態も気になるが、何よりもエリーゼが落ち込んでいないかが一番心配だった」

そう言いましたのは、アルヴェリアの兄アーレンでした。

アルヴェリアとその兄のアーレンは、エリーゼが祖父と祖母に預けられていたとき従弟の2人を含めよく遊んだ仲です。久しぶりに会ったとはいえ、この2人はエリーゼにとって気を許せる数少ない友人です。

「アル。アーレ。ありがとう。
遠くから来てくれたのね。
アルは、学園生活はどう?
アーレンは、王都騎士団には、慣れたかしら?

「エリーゼも、婚約破棄されて聖女でなくなったのですから、学園に通えば良いのに。エリーゼがいたらもっと学園生活が楽しくなるのに・・・」

とアルヴェリアは可愛い顔がだいなしになるくらい頬を膨らませて言いました

「僕は、まだまだ駄目だな。毎日が修行だよ。はやく出世して、エリーゼを迎えないといけないのに」

アーレンは声を裏返しながらもエリーゼに熱い視線をおくり、軽くエリーゼにプロポーズしてみました。

「ふふふ。アーレンは幼い頃からそんなことばっかりおしゃって。
アル。私はもう学園で習うことは全て習得しているのよ。それにギルドの仕事も忙しくなってきていますし」

必死の思いで言ったのに、見事にスルーされた可愛そうな兄を見た後、アルヴェリアはエリーゼに
「勉強ばかりが学園生活の全てでは、ありませんわ。同じ年代で生活するのも良いものよ。でも、つい最近ギルドの仕事を放っておいて、旅に出たのはどちら様でしたかしら?」

「それは、何処かの女伯爵様でしょう?」

エリーゼはしらばくれたが

「その女伯爵様が、エリーゼでしょ?」

女性二人は 「おほほほ ほほほ」と貴族笑いをしました。


「エリーゼ。それで、カーラはどのような様態かな?」

アーレンは、エリーゼに尋ねました。

「ずっと眠ったままなの。眠ったままなので、精霊達にお願いして、少しずつ体力を回復する術をかけてもらっている状態
精霊が言うには、カーラは幼い頃から、悪い精霊に憑かれていたらしいの。
それで邪の部分が強く出て我が儘を言ったり、私を貶めることをしたりしたらしいの。
でも毎日精霊塔で祈りを捧げるうちに心が清浄化されてあと少しで本来の性格になるところだったの。
ところが、悪の意識を強くする魔道具や薬を栄養素にして、カーラに巣喰っていた悪い精霊の力がみなぎりトロールとコブリンを具現化してしまったの。
しかも、カーラに憑いていた悪い精霊の他に、謁見の間にいた人間に取り憑いていた悪い精霊達がカーラに取り憑いてしまったの。
トロールとコブリンは、私の侍女のハンナが倒したんのですけれど、再び悪い精霊達が心も体力も落としていた、カーラの中、精神に入ってしまったの。
そして、清い心を取り戻したカーラの心が、カーラの中から追い出そうと戦っているそうなの。
そしてその戦いは何時終わるのかわからない・・・
でも、それに効くものが、あるけれどそれはとても高価で今現代にあるかどうかわからないの・・・」

エリーゼは目を伏せながら二人に説明しました。


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