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79:校内予選開始!!
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授業は滞りなく進み、一ヶ月後に他校対抗試合の校内予選が始まった。
新学期になってすぐなのに、厳しいスケジュールだ。
一年生は、AクラスもBクラスも揃って、王都の郊外にあるアオパの森へ来ていた。
エメランディアの中では小さな森に分類され、危険な魔物も確認されていない場所。学園からは半日もかからない距離だけれど、魔方陣で移動したので一瞬で着いた。
担任のジュリアスが、予選の内容について説明を始める。
「これから、ペアで二日間、この森で過ごしてもらう。テントや食料、地図などは配布したポーチに収納されている。自由に使用すること」
ずいぶんアウトドアな校内予選だ。
予選の課題は、分校長が決めたのだそう。
けれど、やはりというか、ただ二日間を過ごすだけではないらしい。
「アオパの森では現在、スライムが異常繁殖していて、このままでは生態系を著しく崩す恐れがある。餌が減ると仲間同士で合体し、巨大化して動物や人間の子供を襲うようになるだろう。今回の予選の課題は、スライムの駆除だ。弱点は、魔物学の授業で説明したな?」
たしか、重力の魔法でブチュっと潰すと習ったはず……
けれど、Aクラスの生徒たちは、「炎の魔法で炙るんだろ?」なんて、話をしていた。
もしや、担当教師によって、指導方法が異なるのだろうか……?
「今のスライムは、まだ人を襲える大きさではない。問題なく駆除できるだろう。しかし、万が一、救助が必要なときは、配布した灰色の魔法玉を使うように。すぐ回収に向かう」
Aクラスの生徒は、自信満々の様子だ。
「我々に、救助なんて必要ありませんよ」
「僕たちは大丈夫だが、ろくに魔法も使えないBクラスの雑魚共には、荷が重いんじゃないか?」
「駄目ですわ。そんなことを言ったら、Bクラスが可哀想じゃありませんか」
などと、クスクス笑っている。感じが悪い……
ただ、以前のように、あからさまに私を攻撃する者はいなくなった。
私が、ハリールさんの養女になったからかもしれない。
「駆除件数は、ポーチにある魔法アイテムで自動的に集計される。それでは、解散!」
Aクラスの生徒たちは、我先にとボードに乗って森の奥へ消えていく。
この予選、いかにスライムを多く倒すかが鍵なのだ。
しかし、Bクラスの生徒たちは、のんびり過ごしていた。
「あはは、Aクラスの生徒ってば。あてずっぽうに飛んだって、そっちにスライムはいませんよ~。湿地帯と洞窟、あとは背の高い草むらに水辺。増殖速度によるけれど、草が食べ尽くされているエリアも出ているはず。今の天気だと……」
ミスティはスライムの生態を熟知している。地図を確認して進むようだ。ノアはミスティを信頼しており、場所の特定は任せてある
一方、ハイネは近くに生えている草を摘んで燃やし始めた。
「この草の煙は、特定の魔物を引き寄せる効果があるの。わざわざ、森の奥へ入る必要はないわ。今いる場所の方が、テントを張りやすそうだし」
魔法植物を扱っているときの彼女は饒舌で、スラスラと喋る。ガロはハイネの作業を手伝っていた。
Aクラスよりも、クラスメイトの方が手強そうだ。
「アメリー、僕らも行こう」
「そうだね!」
「まずは、今夜一晩過ごすのに適した場所を探そう。拠点は大事だからね」
「そうだね、安全で快適な場所にしなきゃ。この森は地面がぬかるんでいるし、ずいぶん湿気が多いみたい。乾いていて水平で平坦な場所。移動のことを考えると、森の中心付近がいいね」
「地図の中央に、小さな岩山があるね。行ってみようか」
「うん!」
私とカマルは、ボードに乗って拠点確保に動いた。
新学期になってすぐなのに、厳しいスケジュールだ。
一年生は、AクラスもBクラスも揃って、王都の郊外にあるアオパの森へ来ていた。
エメランディアの中では小さな森に分類され、危険な魔物も確認されていない場所。学園からは半日もかからない距離だけれど、魔方陣で移動したので一瞬で着いた。
担任のジュリアスが、予選の内容について説明を始める。
「これから、ペアで二日間、この森で過ごしてもらう。テントや食料、地図などは配布したポーチに収納されている。自由に使用すること」
ずいぶんアウトドアな校内予選だ。
予選の課題は、分校長が決めたのだそう。
けれど、やはりというか、ただ二日間を過ごすだけではないらしい。
「アオパの森では現在、スライムが異常繁殖していて、このままでは生態系を著しく崩す恐れがある。餌が減ると仲間同士で合体し、巨大化して動物や人間の子供を襲うようになるだろう。今回の予選の課題は、スライムの駆除だ。弱点は、魔物学の授業で説明したな?」
たしか、重力の魔法でブチュっと潰すと習ったはず……
けれど、Aクラスの生徒たちは、「炎の魔法で炙るんだろ?」なんて、話をしていた。
もしや、担当教師によって、指導方法が異なるのだろうか……?
「今のスライムは、まだ人を襲える大きさではない。問題なく駆除できるだろう。しかし、万が一、救助が必要なときは、配布した灰色の魔法玉を使うように。すぐ回収に向かう」
Aクラスの生徒は、自信満々の様子だ。
「我々に、救助なんて必要ありませんよ」
「僕たちは大丈夫だが、ろくに魔法も使えないBクラスの雑魚共には、荷が重いんじゃないか?」
「駄目ですわ。そんなことを言ったら、Bクラスが可哀想じゃありませんか」
などと、クスクス笑っている。感じが悪い……
ただ、以前のように、あからさまに私を攻撃する者はいなくなった。
私が、ハリールさんの養女になったからかもしれない。
「駆除件数は、ポーチにある魔法アイテムで自動的に集計される。それでは、解散!」
Aクラスの生徒たちは、我先にとボードに乗って森の奥へ消えていく。
この予選、いかにスライムを多く倒すかが鍵なのだ。
しかし、Bクラスの生徒たちは、のんびり過ごしていた。
「あはは、Aクラスの生徒ってば。あてずっぽうに飛んだって、そっちにスライムはいませんよ~。湿地帯と洞窟、あとは背の高い草むらに水辺。増殖速度によるけれど、草が食べ尽くされているエリアも出ているはず。今の天気だと……」
ミスティはスライムの生態を熟知している。地図を確認して進むようだ。ノアはミスティを信頼しており、場所の特定は任せてある
一方、ハイネは近くに生えている草を摘んで燃やし始めた。
「この草の煙は、特定の魔物を引き寄せる効果があるの。わざわざ、森の奥へ入る必要はないわ。今いる場所の方が、テントを張りやすそうだし」
魔法植物を扱っているときの彼女は饒舌で、スラスラと喋る。ガロはハイネの作業を手伝っていた。
Aクラスよりも、クラスメイトの方が手強そうだ。
「アメリー、僕らも行こう」
「そうだね!」
「まずは、今夜一晩過ごすのに適した場所を探そう。拠点は大事だからね」
「そうだね、安全で快適な場所にしなきゃ。この森は地面がぬかるんでいるし、ずいぶん湿気が多いみたい。乾いていて水平で平坦な場所。移動のことを考えると、森の中心付近がいいね」
「地図の中央に、小さな岩山があるね。行ってみようか」
「うん!」
私とカマルは、ボードに乗って拠点確保に動いた。
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