2 / 11
金髪美少女と仲良くなる方法
しおりを挟む
次の日の朝、開店の準備をしていたところ、店長が俺の事を呼んだ。
「美山君。お客さんだよ」
こんなところに、朝早くから誰が来るのだろうと、首を傾げながら、表に出ると、昨日の少女が立っていた。ジェームズも横にいる。
「美山さん、おはようございます。昨日は、助けて頂き、どうもありがとうございました」
そう言って深々と頭を下げる。それから、少女はジェームズの方に目をやって、何かを促す。
ジェームズはしぶしぶといった様子であったが、
「昨日は、無礼を働いて申し訳ない。お嬢様がいなくなって気が立っていたもので」
あれほど怖い思いをすることはなかなかないのだが、俺は根に持つ方ではない。
「いや、いいんです。気にしないでください」
今度は少女が話をする。
「昨日の御礼です。私の国の特産品です。受け取ってください」
そう言いながら、少女は小包を俺に渡した。
「見てもいいか?」
「ええ」
見ると、中にはチョコレートが入っていた。パッケージは英語で書かれてある。
「そういえば、名前をまだ聞いていなかったんだが」
チョコレートの箱を袋に戻しながら、俺は少女に向かって聞いた。
「これは失礼しました。わたし、キャサリン・マーフィーと言います。キティと呼んでください」
「イギリス出身なのか?」
「いいえ、北アイルランドです」
北アイルランド? 俺はヨーロッパの地図を頭に思い浮かべる。北アイルランドは確か、大西洋にある島で……。
「北アイルランドもイギリスだろう」
首をひねってそういう。
「いいえ違いますよ」
俺は首をかしげた。
記憶が確かならば、北アイルランドはイギリスに含まれている。イギリスから独立したという話も聞かない。もしや、このキャサリンは俺の事をからかっているのか、と思い、顔をうかがってみるが、ふざけている様子も見られない。まさか本国の人間が自分の国の事を把握していないということもないだろう。
俺はこの謎についてしばらく考えてみた。
頭が混乱しそうになる。イギリス人であるのに、イギリス人ではないとはどういうことか。
俺がうんうん唸っていると、キティが言った。
「私はイングリッシュではないということですよ」
ようやく、キティが何を言いたがっているのか分かった気がした。
一つの予想が思いついたので口にしてみる。
「もしかして、ブリテンと言わなきゃだめか?」
「んー、私はブリトンの人とも違いますね」
そうか、そういえば北アイルランドはブリテン島と陸続きではない。
「いいたいことはわかったよ」
「そうですか」
要は、イギリスは、イングランドの事を指しているので、北アイルランド出身の彼女はイングランド人と混合されるのを嫌っているということだ。ブリテンと言ってもダメなのは、北アイルランドが、グレートブリテン島の一部ではなく、別の島に属するからということなのだろう。
「じゃあ、UKと言えばいいか?」
「そうですね。その方がいいです」
向こうの人間は、どうやらこのことを気にするらしい。今度イギリス出身の人間にあっても、むやみにイギリス人と呼ばない事にしよう。
「それで、昨日はどうして一人で歩いていたんだ? 河童橋を見に行こうとしていたのか?」
「実は、槍ヶ岳を見たいと思いまして。ホテルからだと見えませんから」
ヨーロッパには、本物のアルプスがあると言うのに、わざわざ日本の山を見に来るとは変わっている。そうは思ったが、彼女が昨日一人で、遊歩道を歩いていた理由も分かった。
「ホテルからだと穂高の後ろに隠れるからなあ。槍を見ようと思ったら、かなり歩かないと駄目だぞ。とりあえずそんな恰好じゃ無理だ」
キティは昨日と同じような、ワンピースを着て、サンダルをはいている。
「そうですか……」
キティはひどく落ち込んだ様子で行った。
「どうして槍ヶ岳が見たいんだ。スイスのマッターホルンに比べればちんけなもんだと思うんだが」
「父が好きだったんです。だから私も見ておこうと思いまして」
なるほどねえ。とするとキティの親父さんは日本になじみ深い人間なのだろう。
「どのくらい滞在する予定なんだ?」
「夏の間はここにいます」
ヨーロッパの金持ちは、やることが豪快である。例のホテルの宿泊費は決して安くはない。そこに一か月近く泊まるのだとしたら、相当な金がかかるはずだ。
住む世界が違う彼女を前にして、卑屈な気分になってもおかしくはなかったが、なんだか彼女に対しては親しみを感じていたので、機会があるのならばもっと話がしたいと思った。外国の人間と話をする機会というのはなかなか貴重なものであるし。
「俺はあと二週間したらいなくなるけど、それまでにまた用があったら来てくれ」
「そうですね。本当にありがとうございました」
そう言って、キティとジェームズは去って行った。
上高地での生活も最終日を迎え、俺は家に帰る準備をしていた。
今は目に焼きついた、穂高連峰と梓川の景色がしばらく見られなくなると思うと少し寂寥の念を感じる。
帰る際に、キティの泊っているホテルに寄って挨拶をすることにした。
用があったらと言ったのだが、あれから、キティはほぼ毎日、店に来て、昼食を食べたり、俺と少し話をしたりした(横でジェームズが構えていたのには辟易したが)。俺に助けられた恩を感じていたせいかもしれない。
キティの父親は外交官で、昔家族で日本に住んでいたこと、それで日本語が上手なのだということ、カトリックの家柄だが神様はあまり信じていないのだということ、夏休みが終わったら、二ヶ月程日本の学校で勉強していくのだということなど、この二週間の間でキティについて様々な事を知った。
そんなわけで、少しとは言えないくらい、俺たちは仲良くなっていたのだ。
ホテルのエントランスに入ると、ちょうどキティがバルコニーで朝食をとっているのが見えた。
「よお、キティ。今から帰るところだ」
「そうですか。寂しくなりますね」
しんみりした雰囲気になる。考えてみればここで別れてしまえば、一生会うことはないのかもしれない。
「また日本に来たら教えてくれよ」
「私はまだ少しいますけどね」
「そうだったな」
それから、二人して黙り込んでしまう。別れのシチュエーションはどうも苦手だ。
だが、敢えて陽気に振る舞うことにした。
「また会えるさ。See you againだ」
「そうですね。今度会う時は、お酒が飲めるようになっているでしょうね」
「お前、酒癖悪そうだけどな」
「ひどいですよ」
とは言いつつも彼女の目元は微笑んでいる。
そんな軽口ももう叩けなくなる。そう思うとやはり寂しかった。
名残惜しい気持ちを感じつつ、別れの挨拶をし、俺は上高地を後にした。。
「美山君。お客さんだよ」
こんなところに、朝早くから誰が来るのだろうと、首を傾げながら、表に出ると、昨日の少女が立っていた。ジェームズも横にいる。
「美山さん、おはようございます。昨日は、助けて頂き、どうもありがとうございました」
そう言って深々と頭を下げる。それから、少女はジェームズの方に目をやって、何かを促す。
ジェームズはしぶしぶといった様子であったが、
「昨日は、無礼を働いて申し訳ない。お嬢様がいなくなって気が立っていたもので」
あれほど怖い思いをすることはなかなかないのだが、俺は根に持つ方ではない。
「いや、いいんです。気にしないでください」
今度は少女が話をする。
「昨日の御礼です。私の国の特産品です。受け取ってください」
そう言いながら、少女は小包を俺に渡した。
「見てもいいか?」
「ええ」
見ると、中にはチョコレートが入っていた。パッケージは英語で書かれてある。
「そういえば、名前をまだ聞いていなかったんだが」
チョコレートの箱を袋に戻しながら、俺は少女に向かって聞いた。
「これは失礼しました。わたし、キャサリン・マーフィーと言います。キティと呼んでください」
「イギリス出身なのか?」
「いいえ、北アイルランドです」
北アイルランド? 俺はヨーロッパの地図を頭に思い浮かべる。北アイルランドは確か、大西洋にある島で……。
「北アイルランドもイギリスだろう」
首をひねってそういう。
「いいえ違いますよ」
俺は首をかしげた。
記憶が確かならば、北アイルランドはイギリスに含まれている。イギリスから独立したという話も聞かない。もしや、このキャサリンは俺の事をからかっているのか、と思い、顔をうかがってみるが、ふざけている様子も見られない。まさか本国の人間が自分の国の事を把握していないということもないだろう。
俺はこの謎についてしばらく考えてみた。
頭が混乱しそうになる。イギリス人であるのに、イギリス人ではないとはどういうことか。
俺がうんうん唸っていると、キティが言った。
「私はイングリッシュではないということですよ」
ようやく、キティが何を言いたがっているのか分かった気がした。
一つの予想が思いついたので口にしてみる。
「もしかして、ブリテンと言わなきゃだめか?」
「んー、私はブリトンの人とも違いますね」
そうか、そういえば北アイルランドはブリテン島と陸続きではない。
「いいたいことはわかったよ」
「そうですか」
要は、イギリスは、イングランドの事を指しているので、北アイルランド出身の彼女はイングランド人と混合されるのを嫌っているということだ。ブリテンと言ってもダメなのは、北アイルランドが、グレートブリテン島の一部ではなく、別の島に属するからということなのだろう。
「じゃあ、UKと言えばいいか?」
「そうですね。その方がいいです」
向こうの人間は、どうやらこのことを気にするらしい。今度イギリス出身の人間にあっても、むやみにイギリス人と呼ばない事にしよう。
「それで、昨日はどうして一人で歩いていたんだ? 河童橋を見に行こうとしていたのか?」
「実は、槍ヶ岳を見たいと思いまして。ホテルからだと見えませんから」
ヨーロッパには、本物のアルプスがあると言うのに、わざわざ日本の山を見に来るとは変わっている。そうは思ったが、彼女が昨日一人で、遊歩道を歩いていた理由も分かった。
「ホテルからだと穂高の後ろに隠れるからなあ。槍を見ようと思ったら、かなり歩かないと駄目だぞ。とりあえずそんな恰好じゃ無理だ」
キティは昨日と同じような、ワンピースを着て、サンダルをはいている。
「そうですか……」
キティはひどく落ち込んだ様子で行った。
「どうして槍ヶ岳が見たいんだ。スイスのマッターホルンに比べればちんけなもんだと思うんだが」
「父が好きだったんです。だから私も見ておこうと思いまして」
なるほどねえ。とするとキティの親父さんは日本になじみ深い人間なのだろう。
「どのくらい滞在する予定なんだ?」
「夏の間はここにいます」
ヨーロッパの金持ちは、やることが豪快である。例のホテルの宿泊費は決して安くはない。そこに一か月近く泊まるのだとしたら、相当な金がかかるはずだ。
住む世界が違う彼女を前にして、卑屈な気分になってもおかしくはなかったが、なんだか彼女に対しては親しみを感じていたので、機会があるのならばもっと話がしたいと思った。外国の人間と話をする機会というのはなかなか貴重なものであるし。
「俺はあと二週間したらいなくなるけど、それまでにまた用があったら来てくれ」
「そうですね。本当にありがとうございました」
そう言って、キティとジェームズは去って行った。
上高地での生活も最終日を迎え、俺は家に帰る準備をしていた。
今は目に焼きついた、穂高連峰と梓川の景色がしばらく見られなくなると思うと少し寂寥の念を感じる。
帰る際に、キティの泊っているホテルに寄って挨拶をすることにした。
用があったらと言ったのだが、あれから、キティはほぼ毎日、店に来て、昼食を食べたり、俺と少し話をしたりした(横でジェームズが構えていたのには辟易したが)。俺に助けられた恩を感じていたせいかもしれない。
キティの父親は外交官で、昔家族で日本に住んでいたこと、それで日本語が上手なのだということ、カトリックの家柄だが神様はあまり信じていないのだということ、夏休みが終わったら、二ヶ月程日本の学校で勉強していくのだということなど、この二週間の間でキティについて様々な事を知った。
そんなわけで、少しとは言えないくらい、俺たちは仲良くなっていたのだ。
ホテルのエントランスに入ると、ちょうどキティがバルコニーで朝食をとっているのが見えた。
「よお、キティ。今から帰るところだ」
「そうですか。寂しくなりますね」
しんみりした雰囲気になる。考えてみればここで別れてしまえば、一生会うことはないのかもしれない。
「また日本に来たら教えてくれよ」
「私はまだ少しいますけどね」
「そうだったな」
それから、二人して黙り込んでしまう。別れのシチュエーションはどうも苦手だ。
だが、敢えて陽気に振る舞うことにした。
「また会えるさ。See you againだ」
「そうですね。今度会う時は、お酒が飲めるようになっているでしょうね」
「お前、酒癖悪そうだけどな」
「ひどいですよ」
とは言いつつも彼女の目元は微笑んでいる。
そんな軽口ももう叩けなくなる。そう思うとやはり寂しかった。
名残惜しい気持ちを感じつつ、別れの挨拶をし、俺は上高地を後にした。。
0
あなたにおすすめの小説
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
元恋人と、今日から同僚です
紗和木 りん
恋愛
女性向けライフスタイル誌・編集部で働く結城真帆(29)。
仕事一筋で生きてきた彼女の前に、ある日突然、五年前に別れた元恋人が現れた。
「今日から、この部署に配属になった」
そう告げたのは、穏やかで理性的な朝倉。
かつて、将来や価値観のすれ違いから別れた相手だ。
仕事として割り切ろうと距離を取る真帆だったが、過去の別れが誤解と説明不足によるものだったことが少しずつ見えてくる。
恋愛から逃げてきた女と、想いを言葉にできなかった男。
仕事も感情も投げ出さず、逃げずに選び直した先にあるのは「やり直し」ではなく……。
元恋人と同僚になった二人。
仕事から始まる新しい恋の物語。
【完結/番外追加】サリシャの光 〜憧れの先へ〜
ねるねわかば
恋愛
彼女は進む。過去に囚われた者たちを残して──
大商会の娘サーシャ。
子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。
華々しい活躍の裏で、着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし時には心ないことを言う者もいた。
そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。
けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。
サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。
新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、彼女が夢を諦めることはない。
一方、光に囚われた者たちは後悔と執着を募らせていき──
夢を諦めない少女が、もがきながら光を紡いでいく軌跡。
※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。
※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる