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お前が微笑むときは大抵俺を哀れんでるとき
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橘は容赦なかった。橘の買ったものですぐに両手がふさがり、視界が半分ほど暗くなるまで、荷物を持たされた。
もともとが、謝罪の代わりで、しかも服まで、買い与えられていたので、我慢しようと思っていたのだが、
「お前、一体何でこんなに、荷物を買う必要があるんだよ。何なの? 嫌がらせなの?」
と終いには、息を切らしながら文句がポロリと出てしまった。
「あなた馬鹿? いくらなんでも、こんな金のかかる嫌がらせを私が、あなたみたいな卑小な人のためにすると思うの? そもそも、女性に対して、そのようなプライベートな質問をしないでくれるかしら。それと私の着るであろう服を触って、ハアハアいうのやめてもらえる?」
……。だったら、俺を使うなよ。
「なあ、そろそろ腹が減って来たんだが」
時計の針はてっぺんを回っている。これ以上荷物を持つのは、物理的に無理だし、いい加減に帰してほしい。
「そう。どこかで昼食をとりましょうか」
……午後の部、あんのかよ。
*
橘は、邪魔だからと言って、荷物をロッカーに入れさせた。……俺の運んでいた意味。
「なあ、適当でいいから入っちまおうぜ」
先ほどから、橘はフロアガイドとにらめっこをして、微動だにしていない。
「……だめよ。ペット同伴可のところを見つけないといけないもの」
「……もしかしたら、と言うか絶対、そのペットって俺のことだろうけど、それって、英語で言うと、お気に入りと言う意味にもなるんだが」
俺がそう言ったところ、橘はむきになって、
「早とちりしないでくれるかしら。私は、ペットボトルを持って入っても、良いところを探しているのであって、そもそもあなたと、一緒に食べるだなんて言ってないのだけれど」
橘美幸は間違いを認めない。というか、こいつ昔の話蒸し返すの好きだな。
「花丸君にはドギーバッグに入れたものを、与えるので十分な気もするのだけれど、私の貴重な時間を失うことの方が、あなたと一緒に食事をすることで、与えられる屈辱よりも、損失としては大きいので、……そうね、この卑しい豚と一緒に食べてください、橘様、というのなら、一緒に食べてあげないでもないけど」
「あっそう。いいよ、俺は下のコンビニで握り飯でも買って食っとくから」
できればそのまま、「ごめん、電波が混線して、連絡できなかったわ(笑)」とかいって、帰ってしまいたい。……多分、月曜日、俺は酷い目に遭う。
「駄目よ。そんな不摂生な食事をして、あなたがこれ以上醜くなったら、私の目が汚されるもの。だから、……一緒に来なさい。自分の手下の体調管理もできないようじゃ、私の沽券に係わるわ」
「俺はいつお前のもとに下ったんだ?!」
「あら、意外ね。あなた、私と同等の気でいたのかしら。覚えておきなさい、花丸君。天は人の上に人をつくり、貴賤貧富の別は生まれながらにしてあるものよ。努力でどうこうできるものではないの。あなたは、私に踏んづけられて、悦に浸る人生しか、選べないのよ。この変態」
いろいろ言いたい文句はあった。だがとりあえず、これだけは言っておこう。
滅びちまえ、そんな世界。
橘は、とあるレストランまで、迷うことなくやって来た。
「すみません、予約をしていた橘ですけど」
「はい。お待ちしておりました。十二時半から、ご予約の、二名様ですね。ご案内いたします」
そういって、店員の後に続いて、店の奥に入って行った。
窓のすぐそばに席に案内された。今朝は曇っていたのだが、晴れ間が見えていて、名古屋の街がよく見渡せた。
店員が一旦、席を離れてから、
「お前、予約してたんなら、初めからそう言えよ」
と橘に言った。
さっきのやり取りは、完全に俺を、痛めつけるだけにやったようなものではないか。……平常運転だな、おい。
「おかしいわね。私は確か、一人と一匹で予約したはずなのだけれど、店員さん、二名と言っていたわ。……獣も、一名と数えるのかしら」
「……」
君は罵倒が得意なフレンズなんだね!
「花丸君。そんな悲しそうな顔をしないで。私は、これでもあなたを高く買っているのよ。……あなたみたいな珍獣そうそういないもの」
結局、獣じゃないか。
「……あのう、ご注文はお決まりでしょうか」
横を向いたら、店員が遠慮がちに立っていた。……絶対会話聞かれてたよ。もうやだ。
橘はと言うと、頬をほんのりと染めて、ごまかすように咳払いをしていた。……人に聞かれたくないのなら、するなよな、こんな話。
*
食事をあらかた終え、店員がデザートと、コーヒーのことについて、知らせに来た。デザートの方は良く分からなかったので、橘と同じものを頼み、コーヒーは、
「ミルクと砂糖付けてください」
と伝えた。
店員がさがってから、
「意外ね。花丸君のことだから、女の子の前では、ブラックコーヒーを背伸びして飲むものだと思ったわ」
「デザートつきだから、それでもよかったんだがな。俺の場合、リアルライフの方で、肝をなめまくって、ほとんどにがりを飲んでいるような状態だからな。コーヒーぐらい甘いものを飲みたい」
「蓋し至言ね。あなたは、コーヒーぐらいでしか、人生の甘みを知れそうにないもの」
俺の人生、甘味料に負けちゃうとか、それどうなの?
「……それは、俺のせいではない。俺は悪くない。世界が悪い」
「そうね。あなたがこの世に誕生してしまったのは、あなたのせいではなく、この世界の責任だものね」
「そうだな、責任とって、この世界に滅んでもらうときは、お前を一番最後に取っといてやるよ」
「いやよ。あなたと最後の人類になるなんて不名誉をこうむるくらいなら、自死するわ。そして一人になったあなたを見て、あの世で嘲るのよ」
「残念だったな。俺は現在進行形で一人だ。全人類がほろんだところで、頭を垂れる俺ではない」
「そう。でも、どちらにせよ、私は全力で、暴走したあなたを殺しに行くわよ。あなたを罵倒できない世界なんて存在価値ないもの」
真っ先に世界の存在価値を消そうとしてますよ、あなた。
レストランを後にしてから、橘は俺の方を見て、
「少し、書店で時間をつぶしておいてもらえるかしら。後で落ち合いましょう」
「連絡するの怠いから、一緒に行くわ。読む本は足りてるし」
「ごめんなさい。年中無休ボッチのあなたにハイコンテクストな会話を望む方が無理だったわね。下着を買いに行くから、どっか行っててもらえるかしら、と言ったら通じるかしら。それとももっと言った方がいい? 失せ……」
「あ、はい。わかりました」
というわけで、暫く別行動をすることに。
特に見るものもないので、橘に言われたように、書店をぶらつき、適当に時間をつぶして、橘に呼び出されるのを待った。
三十分ほどして、電話がかかってきて、橘と合流する。
橘は、黒白のストライプの紙袋を俺に渡してきた。……これって、そういうことだよな。
俺が微妙な顔をしたのを見たのか、
「なにか、言いたいことでもあるのかしら?」
「いや、普通こういうのは、他人に持たせないだろ。まして男には」
「花丸君が、何を言いたいのか良く分からないのだけれど。私はあなたのことを単なる使用人としてしか見ていないのだし、あなたが、その紙袋の中身を想像して、ハアハアしようが、私には関係のないことだわ。もはや、あなたが私のような女の子に欲情するのは仕方のないことだもの。そんな事を気にしていては、私のような女の子は、生きていけないわ。でも、あまり手汗まみれの手で、べたべた触らないでくれるかしら」
どうしてこの女は、俺が好意を持っているという前提で話をするのだろうか。
「そんなことはしない。ついでに言っておくが、俺はお前になんか欲情しない。そもそも単なる布になんか、興奮しようもないだろうが」
「……可哀想な人。あまりに女子に相手にされないので、その年で既に枯れてしまっているのね」
……そうとすれば、始まってもいない気もする。生まれてこの方、女子になぞ、相手にされたことがないのだから、淡い幻想など抱きようもなかった。
橘がもうちょっとかわいげのある女の子だったら、事情は変わっていたろうが。タラれば言っていても仕方がない。橘美幸は、女の皮をかぶった何か、という事実はどうにも動かしようがないのだから。
「でもそんなに気落ちすることはないわ。きっと花丸くんのことを好きになってくれる人が現れるわよ。……来世では」
橘は哀れみを湛えた微笑を見せた。
この女は輪廻転生を経ても、俺を虐げているような気がする。俺のこと大好きかよ。違うか。
もともとが、謝罪の代わりで、しかも服まで、買い与えられていたので、我慢しようと思っていたのだが、
「お前、一体何でこんなに、荷物を買う必要があるんだよ。何なの? 嫌がらせなの?」
と終いには、息を切らしながら文句がポロリと出てしまった。
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……。だったら、俺を使うなよ。
「なあ、そろそろ腹が減って来たんだが」
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「そう。どこかで昼食をとりましょうか」
……午後の部、あんのかよ。
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橘は、邪魔だからと言って、荷物をロッカーに入れさせた。……俺の運んでいた意味。
「なあ、適当でいいから入っちまおうぜ」
先ほどから、橘はフロアガイドとにらめっこをして、微動だにしていない。
「……だめよ。ペット同伴可のところを見つけないといけないもの」
「……もしかしたら、と言うか絶対、そのペットって俺のことだろうけど、それって、英語で言うと、お気に入りと言う意味にもなるんだが」
俺がそう言ったところ、橘はむきになって、
「早とちりしないでくれるかしら。私は、ペットボトルを持って入っても、良いところを探しているのであって、そもそもあなたと、一緒に食べるだなんて言ってないのだけれど」
橘美幸は間違いを認めない。というか、こいつ昔の話蒸し返すの好きだな。
「花丸君にはドギーバッグに入れたものを、与えるので十分な気もするのだけれど、私の貴重な時間を失うことの方が、あなたと一緒に食事をすることで、与えられる屈辱よりも、損失としては大きいので、……そうね、この卑しい豚と一緒に食べてください、橘様、というのなら、一緒に食べてあげないでもないけど」
「あっそう。いいよ、俺は下のコンビニで握り飯でも買って食っとくから」
できればそのまま、「ごめん、電波が混線して、連絡できなかったわ(笑)」とかいって、帰ってしまいたい。……多分、月曜日、俺は酷い目に遭う。
「駄目よ。そんな不摂生な食事をして、あなたがこれ以上醜くなったら、私の目が汚されるもの。だから、……一緒に来なさい。自分の手下の体調管理もできないようじゃ、私の沽券に係わるわ」
「俺はいつお前のもとに下ったんだ?!」
「あら、意外ね。あなた、私と同等の気でいたのかしら。覚えておきなさい、花丸君。天は人の上に人をつくり、貴賤貧富の別は生まれながらにしてあるものよ。努力でどうこうできるものではないの。あなたは、私に踏んづけられて、悦に浸る人生しか、選べないのよ。この変態」
いろいろ言いたい文句はあった。だがとりあえず、これだけは言っておこう。
滅びちまえ、そんな世界。
橘は、とあるレストランまで、迷うことなくやって来た。
「すみません、予約をしていた橘ですけど」
「はい。お待ちしておりました。十二時半から、ご予約の、二名様ですね。ご案内いたします」
そういって、店員の後に続いて、店の奥に入って行った。
窓のすぐそばに席に案内された。今朝は曇っていたのだが、晴れ間が見えていて、名古屋の街がよく見渡せた。
店員が一旦、席を離れてから、
「お前、予約してたんなら、初めからそう言えよ」
と橘に言った。
さっきのやり取りは、完全に俺を、痛めつけるだけにやったようなものではないか。……平常運転だな、おい。
「おかしいわね。私は確か、一人と一匹で予約したはずなのだけれど、店員さん、二名と言っていたわ。……獣も、一名と数えるのかしら」
「……」
君は罵倒が得意なフレンズなんだね!
「花丸君。そんな悲しそうな顔をしないで。私は、これでもあなたを高く買っているのよ。……あなたみたいな珍獣そうそういないもの」
結局、獣じゃないか。
「……あのう、ご注文はお決まりでしょうか」
横を向いたら、店員が遠慮がちに立っていた。……絶対会話聞かれてたよ。もうやだ。
橘はと言うと、頬をほんのりと染めて、ごまかすように咳払いをしていた。……人に聞かれたくないのなら、するなよな、こんな話。
*
食事をあらかた終え、店員がデザートと、コーヒーのことについて、知らせに来た。デザートの方は良く分からなかったので、橘と同じものを頼み、コーヒーは、
「ミルクと砂糖付けてください」
と伝えた。
店員がさがってから、
「意外ね。花丸君のことだから、女の子の前では、ブラックコーヒーを背伸びして飲むものだと思ったわ」
「デザートつきだから、それでもよかったんだがな。俺の場合、リアルライフの方で、肝をなめまくって、ほとんどにがりを飲んでいるような状態だからな。コーヒーぐらい甘いものを飲みたい」
「蓋し至言ね。あなたは、コーヒーぐらいでしか、人生の甘みを知れそうにないもの」
俺の人生、甘味料に負けちゃうとか、それどうなの?
「……それは、俺のせいではない。俺は悪くない。世界が悪い」
「そうね。あなたがこの世に誕生してしまったのは、あなたのせいではなく、この世界の責任だものね」
「そうだな、責任とって、この世界に滅んでもらうときは、お前を一番最後に取っといてやるよ」
「いやよ。あなたと最後の人類になるなんて不名誉をこうむるくらいなら、自死するわ。そして一人になったあなたを見て、あの世で嘲るのよ」
「残念だったな。俺は現在進行形で一人だ。全人類がほろんだところで、頭を垂れる俺ではない」
「そう。でも、どちらにせよ、私は全力で、暴走したあなたを殺しに行くわよ。あなたを罵倒できない世界なんて存在価値ないもの」
真っ先に世界の存在価値を消そうとしてますよ、あなた。
レストランを後にしてから、橘は俺の方を見て、
「少し、書店で時間をつぶしておいてもらえるかしら。後で落ち合いましょう」
「連絡するの怠いから、一緒に行くわ。読む本は足りてるし」
「ごめんなさい。年中無休ボッチのあなたにハイコンテクストな会話を望む方が無理だったわね。下着を買いに行くから、どっか行っててもらえるかしら、と言ったら通じるかしら。それとももっと言った方がいい? 失せ……」
「あ、はい。わかりました」
というわけで、暫く別行動をすることに。
特に見るものもないので、橘に言われたように、書店をぶらつき、適当に時間をつぶして、橘に呼び出されるのを待った。
三十分ほどして、電話がかかってきて、橘と合流する。
橘は、黒白のストライプの紙袋を俺に渡してきた。……これって、そういうことだよな。
俺が微妙な顔をしたのを見たのか、
「なにか、言いたいことでもあるのかしら?」
「いや、普通こういうのは、他人に持たせないだろ。まして男には」
「花丸君が、何を言いたいのか良く分からないのだけれど。私はあなたのことを単なる使用人としてしか見ていないのだし、あなたが、その紙袋の中身を想像して、ハアハアしようが、私には関係のないことだわ。もはや、あなたが私のような女の子に欲情するのは仕方のないことだもの。そんな事を気にしていては、私のような女の子は、生きていけないわ。でも、あまり手汗まみれの手で、べたべた触らないでくれるかしら」
どうしてこの女は、俺が好意を持っているという前提で話をするのだろうか。
「そんなことはしない。ついでに言っておくが、俺はお前になんか欲情しない。そもそも単なる布になんか、興奮しようもないだろうが」
「……可哀想な人。あまりに女子に相手にされないので、その年で既に枯れてしまっているのね」
……そうとすれば、始まってもいない気もする。生まれてこの方、女子になぞ、相手にされたことがないのだから、淡い幻想など抱きようもなかった。
橘がもうちょっとかわいげのある女の子だったら、事情は変わっていたろうが。タラれば言っていても仕方がない。橘美幸は、女の皮をかぶった何か、という事実はどうにも動かしようがないのだから。
「でもそんなに気落ちすることはないわ。きっと花丸くんのことを好きになってくれる人が現れるわよ。……来世では」
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