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どうせなら猿を見ていたかった
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名古屋で橘と買い物をした頃から、天気の不安定な日々が続いたが、幸いにも本日は良く晴れた日となった。初めての定期試験を終えた、五月も下旬、真夏日を超える日がちょくちょく出てきて、暖かいというより、暑いと言った方が適当な今日この頃、神宮高校一年生一行はバスに乗り、愛知県犬山市にある、野外民族博物館リトルワールドに向かっていた。
みんな大好き、遠足である。
贅沢を言うなら、もっと洒落たところに行きたかったのだが、近場に面白いところがないのだから、仕方がない。愛知県とはそういう所だ。
リトルワールドは、山中にあって、最寄駅から、一時間近く歩かないといけない。車があれば別だが、名古屋の中心部からでも、車で一時間近くかかる。お世辞にもアクセスが良いとは言い難い。実際、俺も行ったことはない。
リトルワールドでは、世界各地の民族の住居を、移築して、再現する、という様式を取っている。ドイツにフランスに、アイヌに、琉球に、アフリカに、北南米と、様々な地域の住居を見物できる。気の置けない友人や、恋人と見て回るのには、うってつけだろう。
もう一度言う。
気の置けない友人や、恋人と見て回るのにはうってつけだろう。
……。
いや、いいのだ。博物館というのは、そもそも勉強するところであって。勉強とは一人でするものだ。
俺は正しい。学校が悪い。もっと言えば社会が悪い。
バスから降りて、およそこの五時間をどのようにして凌ごうかと考えながら、園の門をくぐった。まあいい、とりあえず本でも読んで時間を潰そう。それで適当に飯でも食って、余った時間で展示を見れば十分だろう。
正直に言って、俺は別に独りでいるのは苦にならない。むしろ、さして楽しくもないのに、周りのやつに合わせて、ヘラヘラ笑っている方が、精神的にしんどい。だから、気楽な一人は好きだ。
だが、俺が独りでいることを、周りの奴らから、同情の目を向けられるというのは、どうにも気分が悪い。どうして教師というものは、俺が独りで歩いているだけで心配そうに、声をかけてくるのだろうか。それは、優しさを通り越して、もはやとどめの一撃である。
逃げるようにして、クラスの連中から離れて園の奥へと歩いていった。
奄美の頑丈な住宅や、東南アジアの高床式の住宅を横目に、歩いていって、古風な日本家屋が見えるところまでやってきた。
早歩きできたので、学校の連中は、まだここまで来ていないようだ。俺は手近にあったベンチにどっかりと腰を下ろして、ポケットに忍ばせてあった、文庫本を取り出した。森に囲まれた、この広大な公園で読書をするというのも、なかなか風流である。
「あなた、タイムマネジメントのセミナーを一度受けたほうがいいのではないかしら?」
数ページ繰ったところで、誰かが俺に話しかけてきた。
教師以外で俺に話しかけてくるやつなど、極々少数に限られる。しかも、女子となるとなおさらだ。顔を見て確認するまでもないが、顔を上げて反応しなければ、彼女は凄絶な舌戦を始めるに違いないので、いやいや俺は顔をあげた。
もはや、言うまでもないことだが、そこにいたのは、橘美幸だ。付け加えて言うことがあるとすれば、彼女が私服姿であるということくらいか。
俺も、今日遠足があると聞いた妹によって、コーディネイションを受けていた。パンツの生地が固くて、動きにくくて仕方ないと、思ったのだが、口にすれば、穂波はゴミを見るような目で見てくるに相違ないと思ったので、何も言わないでいた。
橘の方は、白のブラウスを上に着て、膝上のキュロットを履いている。黒タイツか、レギンスでも履けば似合いそうなものだが、この暑さのせいか知らないが、キュロットの下は生足だった。
あまりじろじろ見ては、変態だの、欲求不満だの言われかねないので、目を自然にそらして、彼女の言葉に反応する。
「何を言うか。俺ほど時間を有効利用しているやつもいないだろうに」
「一人で読書なんていつでもできるじゃない。遠足に来てまですることではないわ。お金の無駄よ」
「そうだ。妙だと思ったんだ。二万も遠足費を払わせておいて、県内の野外博物館に来るだと? なにかがおかしい」
「あなた、本当に人の話を聞いていないのね。プリントにも説明があったじゃない。遠足費という名目で、春秋の遠足費と、二年での修学旅行の積立金を徴収しているのよ」
修学旅行の積立金? ……それなら妥当か。
「ああそう。まあいいけど。で、お前は何か用か?」
「花丸君が、朝から私の姿を眼にしているはずなのに、私の私服姿について、何も反応しないのが癪に障ったので、詰りに来たのよ。例えるなら、天井に止まった蚊を動かすために息を吹きかけたのに、まるで反応しないのが癪に障るのと同じようなものね」
俺はあくまで、羽虫以下の存在らしい。
「……俺はいつも思うんだが、キュロットの存在意義がよくわからん。スカートでいいだろ」
「馬鹿ね。私のようなかわいい女子高生がかわいいスカートを履いたら、花丸君みたいな下衆が興奮してバスを鼻血で汚してしまうので、学校の方針として、私服でのスカートを禁止しているのよ。遠足の手引き読んでいないのかしら」
「その理屈で行くと、俺は学校生活をまともに送れないことになるんだが」
女子は全員制服がスカートではないか。
「あなた、自分でまともな学校生活、ひいては人並みの青春が送れていると思っていたのかしら。驚きだわ」
といって、橘はいたずらっぽく笑った。
……畜生。
俺が反論の言葉を言わないうちに、
「花丸君、もしかして一人なのかしら。……ああごめんなさい。こんなこと言葉にするべきではなかったわね。こんな奥まったところで、一人で本を読んでいるようなあなたが、誰かと一緒なはずがないわよね。気が回らなくてごめんなさい。あなたが一人で居るなんて見ればすぐにわかることだったのに」
と彼女は続ける。
「お前、今の発言だけで、俺が一人で居るという意味を、何回も強調しているぞ」
どこが俺に気を回した言動であると言えるだろうか。
橘は俺の抗議には応えずに、
「暇そうなあなたにお願いがあるのだけれど、私と一緒に来てくれないかしら」
といった。
「俺がお前と? 嫌だよ。周りから変な目で見られる。お前いつも、俺と勘違いされるのは死んでも嫌だと言ってるじゃないか」
「勘違いしているのはあなたよ。私はこの荷物が重いから、手近な男子に荷物運びを頼もうとしているのであって、別にあなたと馴れ合う気なんてないわ。そもそも、私の隣を歩いているだけで、私とあなたが男女の関係だと勘違いされるんじゃないかという考え自体、傲慢だわ。周りからすれば、あなたは私の隣を歩く、類人猿ぐらいにしか映らないでしょうに。……霊長類研究所も近くにあるようだし」
俺はモンキーパークから逃げ出したサルだってか? ……うるせえなこの野郎。
「俺がおまえの荷物運びをする義理は……」
俺はそこで言い淀んだ。義理はあるかもしれない。……服買ってもらったし。
俺が橘の荷物を運ぶのは、全く不合理な事のように思えるのだが、彼女を言い負かせられるであろう考えが思い浮かばない。
「とにかく、遠足に来てまで荷物運びなんかやりたくない」
「あなたは私に義理もあるし、これは道理も通ってるわ」
「……どこが道理だって言うんだよ」
「私の格好を可愛いと言わなかった罰よ」
「はいはい、可愛いよ」
すぐにそう言ったのだが、彼女は眉をひそめた。
「だめよ。まるで私が言わせているみたいじゃない」
事実そのとおりである。
橘は彼女の持っていた紙袋を俺に突き出して、ツンとしてサンダルのかかとをカツカツ言わせて、先を歩いて行った。
ほんと面倒な女だな。お前は俺の彼女か。
こんなことになるなら、モンキーパークで猿でも見ていたかった。
みんな大好き、遠足である。
贅沢を言うなら、もっと洒落たところに行きたかったのだが、近場に面白いところがないのだから、仕方がない。愛知県とはそういう所だ。
リトルワールドは、山中にあって、最寄駅から、一時間近く歩かないといけない。車があれば別だが、名古屋の中心部からでも、車で一時間近くかかる。お世辞にもアクセスが良いとは言い難い。実際、俺も行ったことはない。
リトルワールドでは、世界各地の民族の住居を、移築して、再現する、という様式を取っている。ドイツにフランスに、アイヌに、琉球に、アフリカに、北南米と、様々な地域の住居を見物できる。気の置けない友人や、恋人と見て回るのには、うってつけだろう。
もう一度言う。
気の置けない友人や、恋人と見て回るのにはうってつけだろう。
……。
いや、いいのだ。博物館というのは、そもそも勉強するところであって。勉強とは一人でするものだ。
俺は正しい。学校が悪い。もっと言えば社会が悪い。
バスから降りて、およそこの五時間をどのようにして凌ごうかと考えながら、園の門をくぐった。まあいい、とりあえず本でも読んで時間を潰そう。それで適当に飯でも食って、余った時間で展示を見れば十分だろう。
正直に言って、俺は別に独りでいるのは苦にならない。むしろ、さして楽しくもないのに、周りのやつに合わせて、ヘラヘラ笑っている方が、精神的にしんどい。だから、気楽な一人は好きだ。
だが、俺が独りでいることを、周りの奴らから、同情の目を向けられるというのは、どうにも気分が悪い。どうして教師というものは、俺が独りで歩いているだけで心配そうに、声をかけてくるのだろうか。それは、優しさを通り越して、もはやとどめの一撃である。
逃げるようにして、クラスの連中から離れて園の奥へと歩いていった。
奄美の頑丈な住宅や、東南アジアの高床式の住宅を横目に、歩いていって、古風な日本家屋が見えるところまでやってきた。
早歩きできたので、学校の連中は、まだここまで来ていないようだ。俺は手近にあったベンチにどっかりと腰を下ろして、ポケットに忍ばせてあった、文庫本を取り出した。森に囲まれた、この広大な公園で読書をするというのも、なかなか風流である。
「あなた、タイムマネジメントのセミナーを一度受けたほうがいいのではないかしら?」
数ページ繰ったところで、誰かが俺に話しかけてきた。
教師以外で俺に話しかけてくるやつなど、極々少数に限られる。しかも、女子となるとなおさらだ。顔を見て確認するまでもないが、顔を上げて反応しなければ、彼女は凄絶な舌戦を始めるに違いないので、いやいや俺は顔をあげた。
もはや、言うまでもないことだが、そこにいたのは、橘美幸だ。付け加えて言うことがあるとすれば、彼女が私服姿であるということくらいか。
俺も、今日遠足があると聞いた妹によって、コーディネイションを受けていた。パンツの生地が固くて、動きにくくて仕方ないと、思ったのだが、口にすれば、穂波はゴミを見るような目で見てくるに相違ないと思ったので、何も言わないでいた。
橘の方は、白のブラウスを上に着て、膝上のキュロットを履いている。黒タイツか、レギンスでも履けば似合いそうなものだが、この暑さのせいか知らないが、キュロットの下は生足だった。
あまりじろじろ見ては、変態だの、欲求不満だの言われかねないので、目を自然にそらして、彼女の言葉に反応する。
「何を言うか。俺ほど時間を有効利用しているやつもいないだろうに」
「一人で読書なんていつでもできるじゃない。遠足に来てまですることではないわ。お金の無駄よ」
「そうだ。妙だと思ったんだ。二万も遠足費を払わせておいて、県内の野外博物館に来るだと? なにかがおかしい」
「あなた、本当に人の話を聞いていないのね。プリントにも説明があったじゃない。遠足費という名目で、春秋の遠足費と、二年での修学旅行の積立金を徴収しているのよ」
修学旅行の積立金? ……それなら妥当か。
「ああそう。まあいいけど。で、お前は何か用か?」
「花丸君が、朝から私の姿を眼にしているはずなのに、私の私服姿について、何も反応しないのが癪に障ったので、詰りに来たのよ。例えるなら、天井に止まった蚊を動かすために息を吹きかけたのに、まるで反応しないのが癪に障るのと同じようなものね」
俺はあくまで、羽虫以下の存在らしい。
「……俺はいつも思うんだが、キュロットの存在意義がよくわからん。スカートでいいだろ」
「馬鹿ね。私のようなかわいい女子高生がかわいいスカートを履いたら、花丸君みたいな下衆が興奮してバスを鼻血で汚してしまうので、学校の方針として、私服でのスカートを禁止しているのよ。遠足の手引き読んでいないのかしら」
「その理屈で行くと、俺は学校生活をまともに送れないことになるんだが」
女子は全員制服がスカートではないか。
「あなた、自分でまともな学校生活、ひいては人並みの青春が送れていると思っていたのかしら。驚きだわ」
といって、橘はいたずらっぽく笑った。
……畜生。
俺が反論の言葉を言わないうちに、
「花丸君、もしかして一人なのかしら。……ああごめんなさい。こんなこと言葉にするべきではなかったわね。こんな奥まったところで、一人で本を読んでいるようなあなたが、誰かと一緒なはずがないわよね。気が回らなくてごめんなさい。あなたが一人で居るなんて見ればすぐにわかることだったのに」
と彼女は続ける。
「お前、今の発言だけで、俺が一人で居るという意味を、何回も強調しているぞ」
どこが俺に気を回した言動であると言えるだろうか。
橘は俺の抗議には応えずに、
「暇そうなあなたにお願いがあるのだけれど、私と一緒に来てくれないかしら」
といった。
「俺がお前と? 嫌だよ。周りから変な目で見られる。お前いつも、俺と勘違いされるのは死んでも嫌だと言ってるじゃないか」
「勘違いしているのはあなたよ。私はこの荷物が重いから、手近な男子に荷物運びを頼もうとしているのであって、別にあなたと馴れ合う気なんてないわ。そもそも、私の隣を歩いているだけで、私とあなたが男女の関係だと勘違いされるんじゃないかという考え自体、傲慢だわ。周りからすれば、あなたは私の隣を歩く、類人猿ぐらいにしか映らないでしょうに。……霊長類研究所も近くにあるようだし」
俺はモンキーパークから逃げ出したサルだってか? ……うるせえなこの野郎。
「俺がおまえの荷物運びをする義理は……」
俺はそこで言い淀んだ。義理はあるかもしれない。……服買ってもらったし。
俺が橘の荷物を運ぶのは、全く不合理な事のように思えるのだが、彼女を言い負かせられるであろう考えが思い浮かばない。
「とにかく、遠足に来てまで荷物運びなんかやりたくない」
「あなたは私に義理もあるし、これは道理も通ってるわ」
「……どこが道理だって言うんだよ」
「私の格好を可愛いと言わなかった罰よ」
「はいはい、可愛いよ」
すぐにそう言ったのだが、彼女は眉をひそめた。
「だめよ。まるで私が言わせているみたいじゃない」
事実そのとおりである。
橘は彼女の持っていた紙袋を俺に突き出して、ツンとしてサンダルのかかとをカツカツ言わせて、先を歩いて行った。
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