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橘美幸の事情
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「結局今日も駄目だったなあ」
私は花丸君に見送られ、自宅についてソファに座ったところでそう呟いた。
わざわざデートと強調して、今日の花火大会に連れ出したのに花丸君は何のアプローチもしてこなかった。いやアプローチはあった。でも何が「ずっと友達でいてくれよ」だ。全くふざけている。
これだけの条件を揃えてもなお、花丸君は私の気持ちに気づかないと言うのだろうか。自分が惚れた男ながら流石に腹が立ってくる。
癒しを求めて、学校の鞄に入れてある学生手帳を取り出した。中に挟んであるのは昔の写真。いつの日か花丸君が私の学生手帳を拾って見たものだ。その写真を取り出して広げてみる。
写真には二人映っていて、一人は十年前の私。
もう一人は、花丸君。
もう十年以上も前の話だ。私が小学校にすら入っていなかった時の話。
保育所の園庭で他の園児とおもちゃの取り合いをしていたら、先生が仲裁に入ってきた。
道理を考えると、おもちゃを先に使用していた私より、あとからやってきて、奪うようにして取った彼女らの方が悪いのは明白だったのだが、でもとか、だってとか、いい訳ばかりして、三対一か、四対一だったかよく覚えていないが、保育士は、私の話を聞かず、数の多い彼女らの肩を持っているかのように思えた。
頭にきた私は、
「私は、あなた達みたいなどうしようもない餓鬼とは違うので、譲ってあげるわよ」
泣きたくなるのをこらえて、そう言った。
保育士の先生は、
「ちょっと美幸ちゃん」
と宥めるように、私の名前を呼んだのだが、制止も聞かずに、自分のうるんだ瞳を、先生にも周りの子にも見られるのが嫌だったので、早歩きでその場を離れた。
園庭の隅で、不貞腐れていた私は、他の園児が楽しそうに遊んでいるのを恨めしそうに眺めては、
「馬鹿みたい」
と小さく呟いていた。それでも、目に涙があふれてくるので、顔を伏せて地面を見た。
そんなとき、不意に視界が暗くなった。太陽が雲にでも隠れたのかと思って、上を見上げたところ、一人の名前も知らない男の子が立っていた。
「君はどうして一人で居るの?」
私と目があった男の子はそう言った。子どもという生き物はお節介だ。人と人との間にある垣根を無視して、私の心の中にずかずかと入り込んでくる。
私は不快感を隠すこともせずに、
「あなた誰よ?」
と不用意に話しかけてきたその男の子に返した。
「はなまるもとき。君の名前は?」
「どうして私があなたみたいな鼻たれ小僧に、名前なんて教えなきゃいけないのよ」
「……僕が教えたから? トーカコーカン? だよ」
「あなた、子供のくせに頭いい言葉使うのね」
「君も子供だろ。……名前教えてよ」
「……橘美幸よ。柑橘の橘に、美しく幸せにすると書いて、橘美幸よ」
「柑橘って何?」
「あなた馬鹿? 蜜柑とかレモンとかの事よ」
「へえー、美幸ちゃんって頭いいんだね」
「あなたよりわね。……それで何か用なの?」
「はい」
そういって、その男の子、花丸君は私に小袋を差し出した。飴玉の入った袋だ。
「……はなまる君、なによこれ?」
「パパが言ってたんだけど、女の子が泣いているときは甘いものをあげればいいんだって」
今思えば、なんという教育方針だと言えるが、その時の私は気恥ずかしさと一緒に、男の子に優しくされて、得も言われぬ嬉しさを感じた。
それでも素直になれずに、
「保育園にお菓子持ってきちゃ駄目なのよ」
と言い返した。
「じゃあ、早く舐めて無くしちゃわないと」
はなまる君は屈託のない笑顔でそういった。
彼にお礼を言おうとしたのに、「ありがとう」を言う前に、はなまる君は私の前からいなくなってしまった。
花丸元気君。その男の子の名前。
始めは普通の子だと思った。でもよく観察するうちにそうじゃないと分かった。
花丸君は周りばかり見ていた。もめ事が起きないようにずっと気を回していたのだ。そんなことをすれば疲れてしまうだろうに、花丸君は自分のためにではなく人のために頑張った。
「どうして他の人にやさしくするの?」
私は彼に尋ねた。
「どうしてって、……なんでかなあ。わかんない」
彼は笑いながらそう言った。
本当に理由なんてなかったんだろう。ただ困っている人がいればそれを助ける。
なぜかは分からないけど、私はそれを不安に感じた。彼の行為は良くないことのように思えた。わがままな幼児たちの中にあって、人のために頑張る花丸君は異物そのものに見えた。
でも今では、単に花丸君が自分だけに優しくしてくれたわけではないことに嫉妬していたんだと思う。
だから理由を見つけては何度でも花丸君に話しかけた。
「ねえはなまる君。水たまりって、時間が経つと無くなるじゃない。それって地面にしみこむせいだと思ったんだけれど、道路の水たまりってどうやってなくなるのかしら?」
「水ってね、液の状態だけじゃないんだよ。ほっとくと空気とまざっちゃうんだ」
「どういうこと?」
「空気ってね、何もないように見えるけど、いろんな目に見えない粒が集まってできてるんだよ。水もね細かく細かくしていくと、目に見えない粒になってそれはとても軽いからふわふわ空に飛んでいけるんだよ」
「へえー。なんでそんなこと知ってるの?」
「僕金魚飼ってるから。水槽の水って勝手に減ってくんだ」
「ねえはなまる君。今日パパに『私も羽が生えたら鳥のように飛べるのかしら』って聞いたら、飛べないって言われたの。でも理由は自分で考えなさいって言うのよ。なんで羽があっても飛べないの?」
「鳥ってすごく体が軽いんだよ。骨の中にいっぱい穴が開いてるんだ。それに翼を動かす力もすごく強いんだよ。人は重たいし、力も弱いから空も飛べないんだよ」
「へえー」
その頃から花丸君はいろんなことを知っていた。おそらく彼の両親の影響や、生来の好奇心から身の回りにあふれる知識を何でも吸収していたのだろう。
「ねえはなまる君。一緒におままごとしましょう」
「いいよ」
「ねえはなまる君。今度の遠足一緒に見ましょうよ」
「いいよ」
気づけば私はずっと花丸君と一緒にいた。
いやいや通っていたはずの保育所がすっかり楽しいものになっていた。
そんな楽しい日々は永遠に続くと思っていた。
ある日父親が家に帰ってきてから、私に話をした。
「美幸、大事な話があるんだ」
「なあに?」
「もうすぐ卒園だけど、小学校は東京の学校に行くんだよ」
「東京? 東京タワーのあるところ?」
「そうだよ」
私はなんだか、テレビでいつも見ている街に引っ越せることに喜びを感じた。そのことを花丸君に自慢しようと思った。しかしそこでハタと気づき、
「……はなまる君とは会えなくなるの?」
「仲のいい友達だね。……そうだね。卒園までにお別れの挨拶をしておきなさい」
「いやよ。はなまる君と同じ学校に行きたい」
「ごめんね。パパのお仕事がどうしても東京じゃないと出来ないんだよ」
「いや! 引っ越しなんかしたくない!」
「美幸、お仕事なんだよ。分かってくれ」
「いや! パパなんか大嫌い!!」
その晩私はずっと泣いていた。
父が来ても、お手伝いさんが来ても、部屋に閉じこもっていた。
花丸君にはずっと言い出せなかった。
結局卒園式の日になって、
「私、お引越しするの」
と花丸君に打ち明けた。
「そうなんだ。どこ行くの?」
「東京」
「とおいね」
「……はなまる君、私のこと忘れない?」
「忘れないよ」
「本当? もし忘れたら?」
「忘れないもん」
「約束よ。小指出して。嘘ついたら針千本のます。指きった」
「指きった」
勇気を振り絞って今まで聞けなかったことを花丸くんに尋ねる。
「……はなまる君、私の事好き?」
聞きながら、心臓がドキドキと跳ねるのを感じる。
「好きだよ」
「どのくらい好き?」
「このくらい!」
花丸君はそう言って腕をいっぱいに広げた。
「このくらいって言われても分からないわよ」
「じゃあ、大きくなったら結婚しようよ」
「……それも約束よ」
「うん約束」
「嘘ついたら私はなまる君に意地悪しちゃうかも」
「ええー。嫌だなあ」
「約束破るのがいけないのよ」
「じゃあ、思い出せたら?」
「許してあげる」
私は立ち上がり、花丸君の手を取って、
「パパが写真撮ってくれるの。はなまる君も来て」
と彼を連れて行った。
*
懐かしく温かい思い出だ。
写真を学生手帳に戻し、私は着物の帯をほどいてからベッドに寝転がった。
「約束破ったら承知しないんだから。契約不履行は犯罪よ」
今度はどうやって花丸君に話しかけようかな。
そんなことを考えながら私は頬を緩ませた。
私は花丸君に見送られ、自宅についてソファに座ったところでそう呟いた。
わざわざデートと強調して、今日の花火大会に連れ出したのに花丸君は何のアプローチもしてこなかった。いやアプローチはあった。でも何が「ずっと友達でいてくれよ」だ。全くふざけている。
これだけの条件を揃えてもなお、花丸君は私の気持ちに気づかないと言うのだろうか。自分が惚れた男ながら流石に腹が立ってくる。
癒しを求めて、学校の鞄に入れてある学生手帳を取り出した。中に挟んであるのは昔の写真。いつの日か花丸君が私の学生手帳を拾って見たものだ。その写真を取り出して広げてみる。
写真には二人映っていて、一人は十年前の私。
もう一人は、花丸君。
もう十年以上も前の話だ。私が小学校にすら入っていなかった時の話。
保育所の園庭で他の園児とおもちゃの取り合いをしていたら、先生が仲裁に入ってきた。
道理を考えると、おもちゃを先に使用していた私より、あとからやってきて、奪うようにして取った彼女らの方が悪いのは明白だったのだが、でもとか、だってとか、いい訳ばかりして、三対一か、四対一だったかよく覚えていないが、保育士は、私の話を聞かず、数の多い彼女らの肩を持っているかのように思えた。
頭にきた私は、
「私は、あなた達みたいなどうしようもない餓鬼とは違うので、譲ってあげるわよ」
泣きたくなるのをこらえて、そう言った。
保育士の先生は、
「ちょっと美幸ちゃん」
と宥めるように、私の名前を呼んだのだが、制止も聞かずに、自分のうるんだ瞳を、先生にも周りの子にも見られるのが嫌だったので、早歩きでその場を離れた。
園庭の隅で、不貞腐れていた私は、他の園児が楽しそうに遊んでいるのを恨めしそうに眺めては、
「馬鹿みたい」
と小さく呟いていた。それでも、目に涙があふれてくるので、顔を伏せて地面を見た。
そんなとき、不意に視界が暗くなった。太陽が雲にでも隠れたのかと思って、上を見上げたところ、一人の名前も知らない男の子が立っていた。
「君はどうして一人で居るの?」
私と目があった男の子はそう言った。子どもという生き物はお節介だ。人と人との間にある垣根を無視して、私の心の中にずかずかと入り込んでくる。
私は不快感を隠すこともせずに、
「あなた誰よ?」
と不用意に話しかけてきたその男の子に返した。
「はなまるもとき。君の名前は?」
「どうして私があなたみたいな鼻たれ小僧に、名前なんて教えなきゃいけないのよ」
「……僕が教えたから? トーカコーカン? だよ」
「あなた、子供のくせに頭いい言葉使うのね」
「君も子供だろ。……名前教えてよ」
「……橘美幸よ。柑橘の橘に、美しく幸せにすると書いて、橘美幸よ」
「柑橘って何?」
「あなた馬鹿? 蜜柑とかレモンとかの事よ」
「へえー、美幸ちゃんって頭いいんだね」
「あなたよりわね。……それで何か用なの?」
「はい」
そういって、その男の子、花丸君は私に小袋を差し出した。飴玉の入った袋だ。
「……はなまる君、なによこれ?」
「パパが言ってたんだけど、女の子が泣いているときは甘いものをあげればいいんだって」
今思えば、なんという教育方針だと言えるが、その時の私は気恥ずかしさと一緒に、男の子に優しくされて、得も言われぬ嬉しさを感じた。
それでも素直になれずに、
「保育園にお菓子持ってきちゃ駄目なのよ」
と言い返した。
「じゃあ、早く舐めて無くしちゃわないと」
はなまる君は屈託のない笑顔でそういった。
彼にお礼を言おうとしたのに、「ありがとう」を言う前に、はなまる君は私の前からいなくなってしまった。
花丸元気君。その男の子の名前。
始めは普通の子だと思った。でもよく観察するうちにそうじゃないと分かった。
花丸君は周りばかり見ていた。もめ事が起きないようにずっと気を回していたのだ。そんなことをすれば疲れてしまうだろうに、花丸君は自分のためにではなく人のために頑張った。
「どうして他の人にやさしくするの?」
私は彼に尋ねた。
「どうしてって、……なんでかなあ。わかんない」
彼は笑いながらそう言った。
本当に理由なんてなかったんだろう。ただ困っている人がいればそれを助ける。
なぜかは分からないけど、私はそれを不安に感じた。彼の行為は良くないことのように思えた。わがままな幼児たちの中にあって、人のために頑張る花丸君は異物そのものに見えた。
でも今では、単に花丸君が自分だけに優しくしてくれたわけではないことに嫉妬していたんだと思う。
だから理由を見つけては何度でも花丸君に話しかけた。
「ねえはなまる君。水たまりって、時間が経つと無くなるじゃない。それって地面にしみこむせいだと思ったんだけれど、道路の水たまりってどうやってなくなるのかしら?」
「水ってね、液の状態だけじゃないんだよ。ほっとくと空気とまざっちゃうんだ」
「どういうこと?」
「空気ってね、何もないように見えるけど、いろんな目に見えない粒が集まってできてるんだよ。水もね細かく細かくしていくと、目に見えない粒になってそれはとても軽いからふわふわ空に飛んでいけるんだよ」
「へえー。なんでそんなこと知ってるの?」
「僕金魚飼ってるから。水槽の水って勝手に減ってくんだ」
「ねえはなまる君。今日パパに『私も羽が生えたら鳥のように飛べるのかしら』って聞いたら、飛べないって言われたの。でも理由は自分で考えなさいって言うのよ。なんで羽があっても飛べないの?」
「鳥ってすごく体が軽いんだよ。骨の中にいっぱい穴が開いてるんだ。それに翼を動かす力もすごく強いんだよ。人は重たいし、力も弱いから空も飛べないんだよ」
「へえー」
その頃から花丸君はいろんなことを知っていた。おそらく彼の両親の影響や、生来の好奇心から身の回りにあふれる知識を何でも吸収していたのだろう。
「ねえはなまる君。一緒におままごとしましょう」
「いいよ」
「ねえはなまる君。今度の遠足一緒に見ましょうよ」
「いいよ」
気づけば私はずっと花丸君と一緒にいた。
いやいや通っていたはずの保育所がすっかり楽しいものになっていた。
そんな楽しい日々は永遠に続くと思っていた。
ある日父親が家に帰ってきてから、私に話をした。
「美幸、大事な話があるんだ」
「なあに?」
「もうすぐ卒園だけど、小学校は東京の学校に行くんだよ」
「東京? 東京タワーのあるところ?」
「そうだよ」
私はなんだか、テレビでいつも見ている街に引っ越せることに喜びを感じた。そのことを花丸君に自慢しようと思った。しかしそこでハタと気づき、
「……はなまる君とは会えなくなるの?」
「仲のいい友達だね。……そうだね。卒園までにお別れの挨拶をしておきなさい」
「いやよ。はなまる君と同じ学校に行きたい」
「ごめんね。パパのお仕事がどうしても東京じゃないと出来ないんだよ」
「いや! 引っ越しなんかしたくない!」
「美幸、お仕事なんだよ。分かってくれ」
「いや! パパなんか大嫌い!!」
その晩私はずっと泣いていた。
父が来ても、お手伝いさんが来ても、部屋に閉じこもっていた。
花丸君にはずっと言い出せなかった。
結局卒園式の日になって、
「私、お引越しするの」
と花丸君に打ち明けた。
「そうなんだ。どこ行くの?」
「東京」
「とおいね」
「……はなまる君、私のこと忘れない?」
「忘れないよ」
「本当? もし忘れたら?」
「忘れないもん」
「約束よ。小指出して。嘘ついたら針千本のます。指きった」
「指きった」
勇気を振り絞って今まで聞けなかったことを花丸くんに尋ねる。
「……はなまる君、私の事好き?」
聞きながら、心臓がドキドキと跳ねるのを感じる。
「好きだよ」
「どのくらい好き?」
「このくらい!」
花丸君はそう言って腕をいっぱいに広げた。
「このくらいって言われても分からないわよ」
「じゃあ、大きくなったら結婚しようよ」
「……それも約束よ」
「うん約束」
「嘘ついたら私はなまる君に意地悪しちゃうかも」
「ええー。嫌だなあ」
「約束破るのがいけないのよ」
「じゃあ、思い出せたら?」
「許してあげる」
私は立ち上がり、花丸君の手を取って、
「パパが写真撮ってくれるの。はなまる君も来て」
と彼を連れて行った。
*
懐かしく温かい思い出だ。
写真を学生手帳に戻し、私は着物の帯をほどいてからベッドに寝転がった。
「約束破ったら承知しないんだから。契約不履行は犯罪よ」
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