夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

☆リサーナ☆

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第3章 (1)夏がきて……。

1-3

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もうっ!ちょっと近すぎないっ?!

ローザは美人だ。
笑顔なんか見せたりしないけど、スタイルもいいし大人の魅力が溢れてる。
クールビューティー。
まさにその言葉が似合う女性。

年齢も同じくらいに見えるし、そんな綺麗な彼女がバロンと並んでいるのはとても絵になる。
身長のバランスもいいし、美しいカップル。


……でも。
やっぱりムッとする。

見ないようにしようとしても気になって、チラチラとローザとバロンを見ていると……。


「……分かりました。
では、バロン。ダンス指導の引き継ぎをお願いします」

「かしこまりました」

話を終えたローザはバロンにダンス指導を引き継ぐと、大広間を出て行った。


「あ、君。
パートナー役をやりながら指導しますから、下がってもらって結構ですよ」

バロンにそう言われて、私のダンスパートナー役をしていた人も大広間から出て行った。
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