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第5章 (4)バロンの観察日記
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しおりを挟むバロンはいつだって、私と一緒に居てくれた。
どんな時も、私の元に来てくれた。
だから、私はそれが当たり前だと思っていたの。
でも、今回。
初めて貴方が私から離れて行って……。
貴方が傍にいなくなって……。
たくさん後悔した。
自分の気持ちに素直になれない自分。
貴方の優しさに甘えて、待っているだけだった自分。
初めての気持ちに戸惑って、苦しくて逃げていた自分。
……バカだね。
バロンが傍に居ない事の方が、ずっとずっと苦しくて、辛くて……。
どうしていいのか、分からない。
ーーけど、貴方の傍に居たいの。
傍にいても、いい?
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