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最終章 (1)夢の言葉は魔法の呪文
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しおりを挟む出来ることなら、あの日に戻りたい。
初めて貴方に出逢った、あの日に……。
あの時の私なら、他の事は何も考えずにこの場を飛び出せた。
貴方に我が儘を言って、連れ去ってもらう事も出来た。
けど、今の私には出来ない。
この別荘のみんなを。
私を支えてくれたみんなを、見捨てる事は出来ない。
私が逃げ出せば、仕えてくれたみんなの未来がなくなってしまう。
私のミスは、支えてくれたみんなの評価にも繋がる。
だから、私は自分の運命に立ち向かう。
貴方がくれた、たくさんの言葉を勇気に変えて。
……
…………。
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