夢の言葉は魔法の呪文【改訂版】

☆リサーナ☆

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最終章 (5)夢の言葉は魔法の呪文

おまけ

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***

「!……ねぇ。
ヴァロンは、いつから私の事好きだったの?」

ヴァロンに手を引かれて船室に戻る途中。
私はどうしても聞きたかった質問を口にした。

モジモジしながら見上げると、「ん~」と考えるようにしていたヴァロンが私の方を見てパチッとウインクして答える。


「ま、積もる話は色々ゆっくり話そうぜ。
船が着くまで、時間はたっぷりあるからな」

時間はたっぷりあるーー。

そうだ。
私達は、もう時間なんて気にしなくていい。
ずっと、一緒に居られるんだよね。


「うんっ」

ヴァロンの返答にご機嫌になり、私の歩みは自然と弾む。


ーーしかし。
私の頭にふと、さっきの質問よりも気になる事が浮かんだ。

ゴクリッと唾を飲み込んで再び口を開く。
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