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第12章(4)ギャランside
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しおりを挟む「16で父親になるだぁ~~~ッ?!よ、嫁さん一体いくつなんだよッ?!」
金持ちの家の奴等の婚姻が早いのは、この世界では当たり前。でも、見た所ノイは裕福な暮らしをしているようにはとても見えない。
服は3日に一度同じ服を着ているし、お昼ご飯のお弁当だっていつも質素で、周りの仕事仲間が不憫に思ってお裾分けしてくれる位だ。
第一、金持ちならばこんな場所で汗水垂らして働く事もないだろう……。
「ーー奥さんは、僕より15歳上です。あ、正式には、まだ僕の年齢のせいで結婚出来てないんですけどね」
ノイはワシに全てを話してくれた。
作家の夢を反対され家を飛び出した際に、奥さんと出逢った事。自分が一目惚れして、出逢った当時娼婦だった彼女に猛アタックした事。子供が出来たと聞かされた時、自分が今まで生きてきた中で最高に嬉しくて幸せだった事……。
キラキラした表情で、語ってくれた。
「……すげぇな、お前」
ノイの話を全て聞いた後にワシの口から出たのは、その一言じゃった。
それ以外、見付からなかった。
そんなワシにノイは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに微笑った。
そしたら……。そのノイの笑顔を見ていたら、ずっと閉ざしていた心の窓が自然と開いて、ワシは口を開いた。
「俺さーー……」
今まで誰にも語らなかった自分の過去を、彼には全て話した。
今まで、”誰かに話してどうにかなる事ではない”と、自らの事を話す事などしなかったのに……。
ノイは、途中一言も口を挟む事もせず、ただ聞いてくれた。
そして、ワシを導いてくれるーー……。
「ーーなら、創りましょうよ」
「!……え?」
「ギャランさんが創ればいいんですよ。貴方が憧れた、家族のような何でも屋。親分《ボス》さんの何でも屋を超える、絆が強い何でも屋を……」
また、突拍子もない事を言う。
ワシの想像を、遥かに超えていくノイの言葉。
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