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第13章(1)アランside
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「アカリ様は、元々私の婚約者だったのですよ」
「!……え?」
「色々あって、当時は破談になりましたが……。今は、とても後悔しています」
私の話に驚く兄上に、ゆっくりと全てを話していった。
アカリ様が我が社と取り引きをしているアルバート様の孫娘である事。5年前、婚約者であった事。しかし、当時結婚や彼女に全く興味のなかった自分が、彼女の旦那となる男に仕事と引き換えに簡単に手放してしまった事……。
アカリ様がミネア嬢に見せた覚悟を無駄にしない事以外……。つまり、その旦那が兄上である事以外は、全てーー。
「……今更ですが、気付いたんです。彼女の魅力に。
だから私は、アカリ様と真剣に結婚を考えています」
「っ……け、結婚、って。だ、だって……アカリさんは、旦那さんが……」
「いないんですよ」
「えっ?」
「彼女の旦那は3年前に、消息不明。その際に、アカリ様とは離縁しています」
「っ……」
旦那が消息不明。離縁している。
……そう聞いて、兄上は黙り込んで俯いた。
ここまで話して、兄上に記憶が戻るならそれでも良かった。むしろ、戻ってほしいと望んでいたのかも知れない。
私は、卑怯な手を使ってアカリ様を自分のものにしようとは思わない。
兄上には……。ヴァロンには、隠し事はしたくなかった。
私の本当の気持ちを、伝えたかった。
「彼女も、彼女の子供達も幸せにしたい。
父親になると言う事は、簡単ではないかも知れませんが……。引き離す事は絶対にしません」
「……」
「祖父には……。シャルマ様には反対されるでしょうが、何があっても私は自分の意志を貫こうと思います」
「……」
「兄上。応援して下さいますか?」
「!っ……アラン」
ーー意地悪な質問だ。
アカリ様が元妻だと知りながら……。そして、今現在も兄上が彼女に惹かれ始めている事に気付きながらこんな質問。
完全に、自分の中に燻る罪悪感を消す為の自己満足だった。
だが、正直……。YESと答えて欲しいのか、NOと答えて欲しいのか、私には分からなかった。
「!……え?」
「色々あって、当時は破談になりましたが……。今は、とても後悔しています」
私の話に驚く兄上に、ゆっくりと全てを話していった。
アカリ様が我が社と取り引きをしているアルバート様の孫娘である事。5年前、婚約者であった事。しかし、当時結婚や彼女に全く興味のなかった自分が、彼女の旦那となる男に仕事と引き換えに簡単に手放してしまった事……。
アカリ様がミネア嬢に見せた覚悟を無駄にしない事以外……。つまり、その旦那が兄上である事以外は、全てーー。
「……今更ですが、気付いたんです。彼女の魅力に。
だから私は、アカリ様と真剣に結婚を考えています」
「っ……け、結婚、って。だ、だって……アカリさんは、旦那さんが……」
「いないんですよ」
「えっ?」
「彼女の旦那は3年前に、消息不明。その際に、アカリ様とは離縁しています」
「っ……」
旦那が消息不明。離縁している。
……そう聞いて、兄上は黙り込んで俯いた。
ここまで話して、兄上に記憶が戻るならそれでも良かった。むしろ、戻ってほしいと望んでいたのかも知れない。
私は、卑怯な手を使ってアカリ様を自分のものにしようとは思わない。
兄上には……。ヴァロンには、隠し事はしたくなかった。
私の本当の気持ちを、伝えたかった。
「彼女も、彼女の子供達も幸せにしたい。
父親になると言う事は、簡単ではないかも知れませんが……。引き離す事は絶対にしません」
「……」
「祖父には……。シャルマ様には反対されるでしょうが、何があっても私は自分の意志を貫こうと思います」
「……」
「兄上。応援して下さいますか?」
「!っ……アラン」
ーー意地悪な質問だ。
アカリ様が元妻だと知りながら……。そして、今現在も兄上が彼女に惹かれ始めている事に気付きながらこんな質問。
完全に、自分の中に燻る罪悪感を消す為の自己満足だった。
だが、正直……。YESと答えて欲しいのか、NOと答えて欲しいのか、私には分からなかった。
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