夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】

☆リサーナ☆

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第14章(5)アランside

5-1

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……その日から。
私と兄上の間に流れる雰囲気は明らかに変わった。

"見張り"という役割で来ていたのに、それは"お見舞い"になり。毎日のように兄上の元を訪れては、病室で出来る範囲内の遊びをしたり、色んな話をした。

楽しかった。
嬉しかった。


だから……。
手術を終えた兄上がその記憶を失ってしまったと知った時は、ショックだった。

『っ……誰?何も……思い出せないッ』

どうしていいのか分からなくて、すぐには受け止め切れなくて、暫く距離を置いた。

その後。
退院しても兄上の記憶が戻る事はなく、元々は兄上が話を振ってくれて成り立っていた私達の会話が盛り上がる事もなく減っていった。


私には、兄上を楽しませてやる事は出来ない。

それならば、せめて仕事。
仕事を頑張って、兄上が仕事を出来ない事で与えられている祖父からの罵声や仕打ちを減らしてやる事くらいしか、私には出来なかった。
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