夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】

☆リサーナ☆

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第15章(2)アカリside

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その瞳から伝わってくる、苦しさと辛さーー。
そして……。

「生まれてくる場所と立場が違っていれば、私は貴女と……、……」

その言葉から、解る。
この人が本心から私を邪魔だと思ってはいない事に……。


「ーーけど。それは叶う事のない夢……」

「!?ッーー……きゃあ!」

しまったーー!!
そう思った時には遅かった。
一瞬の隙を突かれて、目の前から消えたと思ったディアスさんに背後に回られ、羽交い締めにされる。


「っ……ぅ!」

必死に振り解こうと力を込めてみるが、敵うはずがない。ガッチリと捕らえられて逃げる事は出来ない。

間も無く船が出てしまう。
こんな所で足止めを食らっている訳にはいかないのにーー……。

誰よりも早く、彼の傍に行きたかった。
例えどんな手を使っても……。


ーーッ。
ディアスさん、ごめんなさいっ!!

暴力なんて振るいたくない。
今まで喧嘩や、誰かを傷付けたりする事は避けてきた。
でも、彼に逢いに行く為なら……私は戦う!!


上半身の動きを封じられた私は覚悟を決め、足を思いっきり振り下ろしてディアスさんの足を踏みつけよう考えた。
この程度の事で相手が怯むとはとても思えないが、今自分に出来る精一杯の事をしようと思った。


ーーが、次の瞬間。

「アカリさんっ……!」

名前を呼ばれたと思ったら、突然私を拘束していたディアスさんの手がパッと離れ……。自由になった私とディアスさんの間に、誰かが立ちはだかる。

あっという間の出来事に驚く私の鼻に、ふわっと香る花の匂い。
目を向けると、その人は私より小柄なのに自分の背で私を護るようにしてくれていた。

「っ……ユイ、ちゃん?」

それは、三年前に私が連れ去られた事件の日以来に初めて目にするユイちゃんの姿。
左右を三つ編みに結わえていた当時とは違うショートヘアー。そして夢の配達人の調査員の証である紺色の制服に身を包んでいた。

「お久し振りです、アカリさん。
……でも、今は再会を喜んでいられる状況じゃありません」

驚きで呆けている私に、ユイちゃんが言った。
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