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番外編 〜未来side〜
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しおりを挟む「っ……えへへ、ありがとう!お世辞でも嬉しいよ!」
紙袋を受け取って中を見ると、可愛らしい透明なクマの形をしたビンに入った色取り取りの飴。ビー玉みたいに綺麗で、キラキラと私の目には輝いて映った。
「可愛い……。大切にするね!」
こういう可愛い物が好きな訳じゃないのに、これは特別。目の前で真っ赤になっている鮫島君も、なんだか特別可愛らしく見える。
ドキドキするのに、恥ずかしいような嬉しい気持ちでいっぱいだ。
今日は忘れられない日になるだろう。
でも。
そう思っていた私に、彼は更に特別をくれる。
「わざわざ届けてくれてありがとう!それにしても、名前だけじゃなくてもしかして全員のクラスまで知ってるの?さすがだね~」
「ッーー違うから!!」
「!?……へ?」
ご機嫌の私の言葉を、鮫島君の叫び声が遮った。
違う??
彼の叫び声に驚いてキョトンとしていると、鮫島君は深呼吸して私をキッと強く見つめ直した。
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