この夏が終わっても

☆リサーナ☆

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番外編 〜智樹side〜

1-8

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そしてホワイトデー当日。
帰りの会が終わって、ダッシュで彼女の教室へ行った。扉付近に居た女子に奥に居る彼女を呼んでもらうように頼んだら、日にちが日にちだけに察した女子達はキャーキャー騒ぎだす。

恥ずかしいーーッ!!

思っていた以上に教室から廊下の俺に向けられらる視線が多くて、緊張は最高潮に高まってくる。

……けど。
そんな俺の気も知らず、まるで「私を呼んだの誰?」と言いたげに扉から顔を覗かせる彼女を見たら、また思わず表情が緩んでしまった。
幸い、顔は覚えていてくれたみたいで一安心。

相変わらずの彼女にホワイトデーの贈り物を差し出すと、とても驚いた様子で、ほんのり頬を赤らめてくれた。
その、初めて見る彼女の”女の子の表情”にドキッとして……。俺にも移ったみたいに、顔が熱くなってくる。
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