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29話 王子殿下達の訪問 その4
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「まあ、つまりあれだ……簡単に言うとだなシャルナ……」
「は、はい……」
「ちっ……!」
私とユアン様はお互いに顔を真っ赤にしていた。トマトのように赤くなっているユアン様に舌打ちしているのはベノム様……リュート王女とバール王子殿下はニヤニヤとその状況を楽しんでいるようだった。
「前にも少し言ったかもしれないが……私はシャルナのことを以前から見ていた。そして、今回の件ではっきりと気付いたよ。私は君のことが好きなんだとね。あの外見だけは完璧なメープルに心が全く揺れ動かなったのは、シャルナへの想いが強かったからだろう」
「あ、それは……そうでしたか」
「あ、ああ……」
「あ、ありがとうございますユアン様。とても嬉しいです……」
私もトマトのように顔を真っ赤にして、ユアン様に一礼した。嬉しさが大きいのは確かだけれど、今は状況が状況だけに恥ずかしさが勝っている感じだ。本当に恥ずかしい……穴が会ったら飛び込みたいくらいに。いや、死んでしまうわね……。
「ベノムお兄様、告白することがあるなら言っておかないと、後で後悔するんじゃないですか?」
「リュート、お前は……!」
「だって事実じゃないですか。ユアンお兄様は打ち明けましたよ?」
「くっ……!」
17歳の妹に23歳の兄上が翻弄される図を見た気がする。なんだかとても微笑ましかった。ベノム様だけは側室の子供なのに、それを感じさせない信頼関係みたいなものが見えたし。
「仕方ない……シャルナ殿。よろしければ聞いていただけないだろうか?」
「は、はい……! ベノム様……!」
ベノム様の気持ちについては、舞踏会の時にユアン様から聞いている。あれが真実なのかは定かではないけれど……彼の視線を見る限り、おそらくは真実なのだろう。私は緊張した面持ちでベノム様の次の言葉を待っていた。
そして……その言葉は放たれた。ある意味では予想通りの言葉だったのかもしれない。
「私と婚約をしてほしい……以前から、貴殿の誠実な態度には憧れすら抱いていたのだ」
「ベノム様……」
ユアン第二王子殿下と武人として有名なベノム第三王子殿下からの告白を受けた。私はどうしたら良いのか分からない状態になってしまっている。
恥知らずなメープル・アモネートを妹に持つ私を愛してくれる人々が居る……私はそれだけでも、とても満たされた気分になっていた。でも、すぐに答えを出すわけにはいかない。自分の心が追い付いていないからだ。
「申し訳ございません……すぐに答えを出せないことをお許し頂けますでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。いつまでも待っているよ」
「私もだシャルナ殿。落ち着いた時にでも、答えを聞かせて欲しい」
ユアン様とベノム様は温かく私を見守ってくれているようだった。私は本当に周りに恵まれているのだと思う……一部の人を除いて。私は幸せ者だ。
「は、はい……」
「ちっ……!」
私とユアン様はお互いに顔を真っ赤にしていた。トマトのように赤くなっているユアン様に舌打ちしているのはベノム様……リュート王女とバール王子殿下はニヤニヤとその状況を楽しんでいるようだった。
「前にも少し言ったかもしれないが……私はシャルナのことを以前から見ていた。そして、今回の件ではっきりと気付いたよ。私は君のことが好きなんだとね。あの外見だけは完璧なメープルに心が全く揺れ動かなったのは、シャルナへの想いが強かったからだろう」
「あ、それは……そうでしたか」
「あ、ああ……」
「あ、ありがとうございますユアン様。とても嬉しいです……」
私もトマトのように顔を真っ赤にして、ユアン様に一礼した。嬉しさが大きいのは確かだけれど、今は状況が状況だけに恥ずかしさが勝っている感じだ。本当に恥ずかしい……穴が会ったら飛び込みたいくらいに。いや、死んでしまうわね……。
「ベノムお兄様、告白することがあるなら言っておかないと、後で後悔するんじゃないですか?」
「リュート、お前は……!」
「だって事実じゃないですか。ユアンお兄様は打ち明けましたよ?」
「くっ……!」
17歳の妹に23歳の兄上が翻弄される図を見た気がする。なんだかとても微笑ましかった。ベノム様だけは側室の子供なのに、それを感じさせない信頼関係みたいなものが見えたし。
「仕方ない……シャルナ殿。よろしければ聞いていただけないだろうか?」
「は、はい……! ベノム様……!」
ベノム様の気持ちについては、舞踏会の時にユアン様から聞いている。あれが真実なのかは定かではないけれど……彼の視線を見る限り、おそらくは真実なのだろう。私は緊張した面持ちでベノム様の次の言葉を待っていた。
そして……その言葉は放たれた。ある意味では予想通りの言葉だったのかもしれない。
「私と婚約をしてほしい……以前から、貴殿の誠実な態度には憧れすら抱いていたのだ」
「ベノム様……」
ユアン第二王子殿下と武人として有名なベノム第三王子殿下からの告白を受けた。私はどうしたら良いのか分からない状態になってしまっている。
恥知らずなメープル・アモネートを妹に持つ私を愛してくれる人々が居る……私はそれだけでも、とても満たされた気分になっていた。でも、すぐに答えを出すわけにはいかない。自分の心が追い付いていないからだ。
「申し訳ございません……すぐに答えを出せないことをお許し頂けますでしょうか?」
「ああ、もちろんだ。いつまでも待っているよ」
「私もだシャルナ殿。落ち着いた時にでも、答えを聞かせて欲しい」
ユアン様とベノム様は温かく私を見守ってくれているようだった。私は本当に周りに恵まれているのだと思う……一部の人を除いて。私は幸せ者だ。
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