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囁きの耳飾り 1
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その時、彼はまだ駆け出しの若い戦士であった。
臆病を嫌い、常に猛々しく振舞う事を戦士だと信じていた。
初心者に与えられる簡単な依頼しか受けることしか出来ず、自分はもっとやれる……もっと大きな仕事が自分にふさわしいと思っていた。
根拠の無い自信と、自分の才能への過信。
そして現状への不満。
彼は、早く自分にふさわしい場所へ行こうと焦っていた。
そんな傲慢さも、その苦しみも、彼が若者であるからこその特権であることに、その最中にある者は気づかない。
だが、彼ら冒険者が若者でいることの出来る時間は存外に短いのだ。
……その生業が、死と隣りあわせであるがゆえに。
******
「なんだ、ガラクタばっかりじゃねぇかよ」
目の前に広げられた商品を見て、彼は思わずそう口にしてしまった。
「ガラクタばかり……ですか」
不満げにそう呟くのは、その商品を並べた露店の主である。
黒髪に黒い服、猫背ぎみではあるが、おそらく立ち上がれば見上げなくてはならないほどの大男。
だが、威圧感はまるで無い。
長い前髪と眼鏡のせいでかなり陰気な顔立ではあったが、その牛のように低い声はなぜかのんびりとして、陽だまりの中にいるような居心地の良さを感じさせた。
なんとも、実に奇妙な男である。
「な、なんだよ! ガラクタをガラクタだといって何が悪い!」
目の前の店主の、顔を隠すような前髪の向こうから、どこか不満げな視線を感じたのであろう……客である戦士の青年は思わず声を荒げた。
むろんマナー違反をしたのは彼のほうなのだが、素直に謝るには彼のプライドが少々高すぎたのである。
そもそも、彼とて別に目の前の商人を馬鹿にしたかったわけではない。
ただ、そこにあった商品があまりにもひどすぎたのだ。
錆びてこそいないものの、刃に曲線が無くて明らかに砥ぎに失敗しているナイフ。
竹を切って紐を通しただけの水筒。
そのへんの黒い石に穴を通しただけのネックレス。
ひび割れたガラスの張り付いた奇妙な板。
素人が針金を曲げて作っただけの髪飾りらしきもの。
しまいには表面に丸や三角をチョークで描いただけの石なんてものまで置いてある。
印象としては、まるで子供のままごとに出てくる道具屋さんといった感じだ。
ゴミ捨て場といわれて納得する人はいても、これで売り物だとはきっと誰も思うまい。
だが、目の前の行商人は臆面も無くこう告げる。
「いや、コレでも商品の質には自信があるんですよ」
「いや、見るからにひどいだろ」
こうもあからさまだと、詐欺どころの騒ぎではない。
もしかして、これは新手の物乞いなのではないだろうか?
「そうおっしゃらずに。 何が買ってゆかれませんか? サービスしますよ?」
そんな売り文句に、若い戦士はニヤリと唇を歪ませた。
あまり良くないことを考えている顔である。
「そうだな。 どんな魔物をも切り裂く魔剣やオーガのような力を与える薬でもあれば買ってやるよ」
――そんなモノ、ここにあるはずが無い。
それは、そんな確信から呟かれた言葉。
そして目の前の人物を困らせるために口にした、罪の意識の無いささやかな悪意であった。
ユーモアのセンスで言えば、絶望的なほどにひどいと評価すべき戯言である。
「魔剣に秘薬ですか。 うーん、無いことも無いのですけどね」
「おいおい、なに見栄はってるんだよ! 嘘つきは嫌われるぞ?」
なにやら考え込んだ商人に、若い戦士はやや焦りの混じった声を上げる。
――ハッタリだ。
そんな商品があるなら、こんな市場の隅っこで行商人なんてしているはずもない。
だが、万が一にもそんなものがあるならば、自分のほうが恥をかくではないか。
頼む、冗談であってくれ。
行商人の妙な自信を前にして、若い戦士の背中に若干の冷や汗が流れる。
「貴方の望むものを容易する事はたやすいのですが、そんなものがあったところでたぶん貴方は強くならないですよ?」
「なんだと!? 魔剣や秘薬は分不相応だとでも言いたいのか!?」
若い戦士にとって、それは聞き捨てなら無い言葉だった。
馬鹿にされたからではない。
それが事実であることを認めたくないからである。
「うーん、そう言う意味ではないんですけどね。
貴方には、もっと別の何かが必要だと思うんですよ」
行商人は少し困った顔をして再び考え込んだ。
そして、しばらくすると、何かを思いついたようにポンと手を叩く。
「あぁ、そうだ。 貴方に必要なのはこれです」
そう告げると、行商人は並べられていた商品から片方だけしかないイヤリングつまみ上げた。
「はぁ? なんでソレなんだよ! そんなもの、冒険の役に立たないただの飾りだろうが!」
まだ安物のナイフでも売りつけられたほうが納得も出来るし使い道もある。
装飾品など、臆病さと同じく戦士には不要なものだと、その若い戦士は信じていた。
「まぁ、今の状態ではそうですね。 だから、これをこうするんですよ」
行商人は懐から奇妙なカードを取り出すと、そのイヤリングに押し当てる。
すると、カードがイヤリングに吸い込まれるようにして消えてしまったではないか。
「い、今のは?」
「まぁ、ちょっとした小細工ですよ。 詳しくは商売上の秘密です」
そう告げると、行商人は片方しかないそのイヤリングを若い戦士に差し出した。
「御代は、いつかまた出会ったときに。
あなたがそのイヤリングにふさわしいと思った金額を払ってくれたらそれでいいですよ」
「お、おぅ……」
なにやら騙されているような気がしたが、ただでくれると言うならその好意は貰っておくべきだろう。
若い戦士は躊躇いがちにイヤリングを受け取るし、それを左の耳につけた。
「なかなかにお似合いですよ」
イヤリングをつけた若い戦士を見て、その奇妙な行商人は曖昧な笑みを浮かべる。
――ふむ、悪くないかもしれん。
どうしようもない安物ではあるが、実用一辺倒の格好の中で唯一のお洒落である。
こうして身に着けてみると、心なしか自分の中に余裕が出来たような感触を覚えた。
つまり、俺には人としての余裕が足りなかったという事だろうか?
「さて、そろそろ私は店じまいをしますね。
ここで店を開いてもさっぱり売れませんから、そろそろ場所を変えたほうがいいのかもと思っているのですよ」
「おいおい、いくら場所を変えたところでコレじゃ誰も買わないって」
行商人がポツリとこぼした台詞に、若い戦士は思わず噴き出しそうになる。
どう考えても、この品揃えじゃ売る気がないとしか思えない。
「はぁ、仕入れ元ではこれでも十分売れるといわれたのですがねぇ……」
「そんなの、嘘に決まってるだろ。 あんた、騙されたんだよ」
どうやらこの行商人、人が良すぎて商売には向かないタイプの人間であるらしい。
「……はぁ、どこかに真面目な仕入先でもないものですかねぇ」
溜息をつく行商人に、ふたたび若い戦士は笑い出しそうになった。
そんな真面目な商人ならば、こんな胡散臭い相手とは取引をしないだろう。
そして彼とまともな商売をするような奴がいたら、そいつはこの男と同じく悪徳商人の餌食になって長生きできるはずもない。
――なんとも、いままでよく生きてこれたな。
「まぁ、せっかくだからこの火打石を買ってゆくよ。
おっさん、もぅちょっと人を見る目を養ったほうがいいぜ?」
若い戦士は、苦笑しながら売り物の火打石と打ち金を手に取ると、行商人に数枚の銅貨を渡した。
「ははは、まいどありです。 でも、悪いのは私じゃなくて騙すほうじゃないんですか?」
「世の中、正しいの基準なんか人それぞれなんだよ。 しいていうならば……負けたほうが悪い」
「なるほど、深いですな」
そして二人は挨拶も無く分かれた。
辺境にもほど近い、何の変哲も無い市場での出来事である。
臆病を嫌い、常に猛々しく振舞う事を戦士だと信じていた。
初心者に与えられる簡単な依頼しか受けることしか出来ず、自分はもっとやれる……もっと大きな仕事が自分にふさわしいと思っていた。
根拠の無い自信と、自分の才能への過信。
そして現状への不満。
彼は、早く自分にふさわしい場所へ行こうと焦っていた。
そんな傲慢さも、その苦しみも、彼が若者であるからこその特権であることに、その最中にある者は気づかない。
だが、彼ら冒険者が若者でいることの出来る時間は存外に短いのだ。
……その生業が、死と隣りあわせであるがゆえに。
******
「なんだ、ガラクタばっかりじゃねぇかよ」
目の前に広げられた商品を見て、彼は思わずそう口にしてしまった。
「ガラクタばかり……ですか」
不満げにそう呟くのは、その商品を並べた露店の主である。
黒髪に黒い服、猫背ぎみではあるが、おそらく立ち上がれば見上げなくてはならないほどの大男。
だが、威圧感はまるで無い。
長い前髪と眼鏡のせいでかなり陰気な顔立ではあったが、その牛のように低い声はなぜかのんびりとして、陽だまりの中にいるような居心地の良さを感じさせた。
なんとも、実に奇妙な男である。
「な、なんだよ! ガラクタをガラクタだといって何が悪い!」
目の前の店主の、顔を隠すような前髪の向こうから、どこか不満げな視線を感じたのであろう……客である戦士の青年は思わず声を荒げた。
むろんマナー違反をしたのは彼のほうなのだが、素直に謝るには彼のプライドが少々高すぎたのである。
そもそも、彼とて別に目の前の商人を馬鹿にしたかったわけではない。
ただ、そこにあった商品があまりにもひどすぎたのだ。
錆びてこそいないものの、刃に曲線が無くて明らかに砥ぎに失敗しているナイフ。
竹を切って紐を通しただけの水筒。
そのへんの黒い石に穴を通しただけのネックレス。
ひび割れたガラスの張り付いた奇妙な板。
素人が針金を曲げて作っただけの髪飾りらしきもの。
しまいには表面に丸や三角をチョークで描いただけの石なんてものまで置いてある。
印象としては、まるで子供のままごとに出てくる道具屋さんといった感じだ。
ゴミ捨て場といわれて納得する人はいても、これで売り物だとはきっと誰も思うまい。
だが、目の前の行商人は臆面も無くこう告げる。
「いや、コレでも商品の質には自信があるんですよ」
「いや、見るからにひどいだろ」
こうもあからさまだと、詐欺どころの騒ぎではない。
もしかして、これは新手の物乞いなのではないだろうか?
「そうおっしゃらずに。 何が買ってゆかれませんか? サービスしますよ?」
そんな売り文句に、若い戦士はニヤリと唇を歪ませた。
あまり良くないことを考えている顔である。
「そうだな。 どんな魔物をも切り裂く魔剣やオーガのような力を与える薬でもあれば買ってやるよ」
――そんなモノ、ここにあるはずが無い。
それは、そんな確信から呟かれた言葉。
そして目の前の人物を困らせるために口にした、罪の意識の無いささやかな悪意であった。
ユーモアのセンスで言えば、絶望的なほどにひどいと評価すべき戯言である。
「魔剣に秘薬ですか。 うーん、無いことも無いのですけどね」
「おいおい、なに見栄はってるんだよ! 嘘つきは嫌われるぞ?」
なにやら考え込んだ商人に、若い戦士はやや焦りの混じった声を上げる。
――ハッタリだ。
そんな商品があるなら、こんな市場の隅っこで行商人なんてしているはずもない。
だが、万が一にもそんなものがあるならば、自分のほうが恥をかくではないか。
頼む、冗談であってくれ。
行商人の妙な自信を前にして、若い戦士の背中に若干の冷や汗が流れる。
「貴方の望むものを容易する事はたやすいのですが、そんなものがあったところでたぶん貴方は強くならないですよ?」
「なんだと!? 魔剣や秘薬は分不相応だとでも言いたいのか!?」
若い戦士にとって、それは聞き捨てなら無い言葉だった。
馬鹿にされたからではない。
それが事実であることを認めたくないからである。
「うーん、そう言う意味ではないんですけどね。
貴方には、もっと別の何かが必要だと思うんですよ」
行商人は少し困った顔をして再び考え込んだ。
そして、しばらくすると、何かを思いついたようにポンと手を叩く。
「あぁ、そうだ。 貴方に必要なのはこれです」
そう告げると、行商人は並べられていた商品から片方だけしかないイヤリングつまみ上げた。
「はぁ? なんでソレなんだよ! そんなもの、冒険の役に立たないただの飾りだろうが!」
まだ安物のナイフでも売りつけられたほうが納得も出来るし使い道もある。
装飾品など、臆病さと同じく戦士には不要なものだと、その若い戦士は信じていた。
「まぁ、今の状態ではそうですね。 だから、これをこうするんですよ」
行商人は懐から奇妙なカードを取り出すと、そのイヤリングに押し当てる。
すると、カードがイヤリングに吸い込まれるようにして消えてしまったではないか。
「い、今のは?」
「まぁ、ちょっとした小細工ですよ。 詳しくは商売上の秘密です」
そう告げると、行商人は片方しかないそのイヤリングを若い戦士に差し出した。
「御代は、いつかまた出会ったときに。
あなたがそのイヤリングにふさわしいと思った金額を払ってくれたらそれでいいですよ」
「お、おぅ……」
なにやら騙されているような気がしたが、ただでくれると言うならその好意は貰っておくべきだろう。
若い戦士は躊躇いがちにイヤリングを受け取るし、それを左の耳につけた。
「なかなかにお似合いですよ」
イヤリングをつけた若い戦士を見て、その奇妙な行商人は曖昧な笑みを浮かべる。
――ふむ、悪くないかもしれん。
どうしようもない安物ではあるが、実用一辺倒の格好の中で唯一のお洒落である。
こうして身に着けてみると、心なしか自分の中に余裕が出来たような感触を覚えた。
つまり、俺には人としての余裕が足りなかったという事だろうか?
「さて、そろそろ私は店じまいをしますね。
ここで店を開いてもさっぱり売れませんから、そろそろ場所を変えたほうがいいのかもと思っているのですよ」
「おいおい、いくら場所を変えたところでコレじゃ誰も買わないって」
行商人がポツリとこぼした台詞に、若い戦士は思わず噴き出しそうになる。
どう考えても、この品揃えじゃ売る気がないとしか思えない。
「はぁ、仕入れ元ではこれでも十分売れるといわれたのですがねぇ……」
「そんなの、嘘に決まってるだろ。 あんた、騙されたんだよ」
どうやらこの行商人、人が良すぎて商売には向かないタイプの人間であるらしい。
「……はぁ、どこかに真面目な仕入先でもないものですかねぇ」
溜息をつく行商人に、ふたたび若い戦士は笑い出しそうになった。
そんな真面目な商人ならば、こんな胡散臭い相手とは取引をしないだろう。
そして彼とまともな商売をするような奴がいたら、そいつはこの男と同じく悪徳商人の餌食になって長生きできるはずもない。
――なんとも、いままでよく生きてこれたな。
「まぁ、せっかくだからこの火打石を買ってゆくよ。
おっさん、もぅちょっと人を見る目を養ったほうがいいぜ?」
若い戦士は、苦笑しながら売り物の火打石と打ち金を手に取ると、行商人に数枚の銅貨を渡した。
「ははは、まいどありです。 でも、悪いのは私じゃなくて騙すほうじゃないんですか?」
「世の中、正しいの基準なんか人それぞれなんだよ。 しいていうならば……負けたほうが悪い」
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