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白猫の白鷺のごと花薄
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しろねこの しらさぎのごと はなすすき
以前、川に架かった橋を車で渡っていたときのことです。渡り終える手前の位置で信号待ちをしていると、少し離れた河原に白い生き物が見えました。
その生き物、最初は白鳥か白鷺が河原に上がって休んでいるのかと思ったのですが、よく見たら猫でした。薄が生い茂っている手前の場所で伏せて、草むらに隠れた何かを注視していたようです。
蹲っている猫は遠目には鳥に見えるんですね……
そこで、この経験を句に詠むことにしました。
最初に思い浮かんだのは、ことわざの「幽霊の正体見たりすすきの穂」をもじったもので、次の形のものでした。
白鳥の正体見たり白い猫
「白鳥」か「白鷺」かは後ほど検討することになるのですが、この段階では「白鳥」を使用。
これでひとまず、音数的に無理がない句であることは分かります。
が、この最初の形、俳句としては問題点があります。
実は、これだと季語が存在しないことになってしまう可能性が高いのです。
「白鳥」は冬の季語なのですが、この形の場合は、白鳥だと思ったら猫だった、という話なので、白鳥は情景の中に存在していないことになります。このことは、夏の季語である「白鷺」を使っても同じこと。
こうした場合に季語として扱ってよいかどうかは解釈にもよるところがあるのですが、私としては否定的な解釈が可能になってしまう作りかたは避けたいところ。
なので、季語を入れた形をいくつか作ってみることにしました。
その過程がこちら。
白鳥と思わば猫ぞ秋深し
白鳥の正体は猫薄の野
白鳥の正体は猫鬼芒
白鷺と思わば猫ぞ秋深し
白鷺と思わば猫ぞ薄の野
白鷺と思わば猫ぞ鬼芒
薄の野鷺と思わば白猫ぞ
薄の野白鷺と見えて白猫
薄の野白鷺に見ゆ白猫よ
「薄」と「芒」はどちらも「すすき」のことです。この情景を見たときの河原の状況ですね。
元になったことわざの「幽霊の正体見たり~」にすすきが登場するので、ここは積極的に「薄」を使うべきと考えました。
「芒」の字はなんとなく猫がお化けになってそうなのでなるべく使わない方向に決定。
ちなみに、「薄の野」や「鬼芒」にしたのは音数を5音に揃えるためでした。
が、調べてみると、すすきが生い茂っている野原という意味で5音の「薄原」という言葉が存在し。
さらに、4音で良いなら「薄野」という言葉も存在していました。「すすきの」って、北海道の街の名前以外でも使うんですね……
こうして「薄原」や「薄野」も視野に入れることが、ここから先の推敲段階での検討課題に。
さらに、ここまでの段階で、やはり「白猫」という言葉を入れたい、という気持ちも湧いてきました。今まで何度か猫の模様を組み込んだ句を作って来たので、そのシリーズといったところです。「白い猫」を使った句ならあったのですが、できれば「白猫」そのものが欲しいところ。
というわけで、次のように推敲を進めて行きました。
薄野に白鷺のごと白い猫
白鷺のごとく白猫薄の野
白猫の薄野に伏せ鷺のごと
白猫の白鷺に見え薄原
薄野に白鷺に見え白い猫
白猫や薄野に伏せ鷺のよう
今度の過程では、「~のようだ」を意味する「ごと」ないし「ごとく」を試しています。
……が、この辺りで気付いてきました。今までに出てきた形、結局のところ、初期にあった「白鳥と思わば猫ぞ秋深し」のインパクトを超えられていないのです。
「薄」を使いたい理由がことわざへのオマージュであったり、「白猫」の文字を入れたいといったりしたことはいずれも作者の都合であって、俳句の質を重視したものではなかったのです。
書き入れたいことを書き入れようとした結果、作品の良し悪しが二の次になってしまう。こういうところは気を付けないといけませんね……
そこで、句としての面白味、という観点から今までの形を見直してみることにしました。
その評価の結果、やはり一番になるのは「白鳥と思わば猫ぞ秋深し」。次点で、「白鷺と思わば猫ぞ薄の野」あるいは「白猫の白鷺に見え薄原」、といったところでした。
となると、「白鳥と思わば猫ぞ秋深し」に戻すのが順当なところ、なのですが……
ここで私も悪あがき。
「白猫」を登場させてなお句として面白くなる要素を探しつつ、何故季語が「秋深し」のほうが面白くなるのかを考えてみることにしました。
まず、「白猫」の文字のほうですが、こちらは「白猫の白鷺に見え薄原」がヒントになりました。猫が白鷺に見えたのだから白猫と言わずとも猫が白いことは分かるはず、なのですが、俳句の中の近い位置、それも上の句の最初と中の句の最初に「白」の字が並んでいると字面の見栄えは良くなります。
そしてこの観点だと、「はく」の発音より「しら」の発音のほうが「しろねこ」と対にしやすくなることが分かります。
こうして、白猫、白鷺、と並べるという方向性が浮上。ひとまず次の形が浮かびます。
白猫の白鷺のごと薄原
一方、季語に関しては、「薄」という要素が何も活きていないことが原因でした。
水辺に多い「白鳥」や「白鷺」と一緒に「薄」が登場するので場所が河原であることは連想しやすいのですが、だから何だ、という程度のものになってしまいます。
そこで歳時記を読み返してみたら、「薄」の傍題に「花薄」があることを再認識しました。
再認識というのは、実は推敲の初期に「鬼芒」を使った段階でも見てはいたのですが、薄の花というのが何のことか分からず敬遠していたのです。
が、よくよく調べてみると、薄に穂がついている状態で「花薄」という呼び名が成立するようでして。
というのは、薄の穂は、薄茶色で細長い状態から白くてふさふさの状態に変わるのですが、この薄茶色で細長いときが花の時期なのだそうでして。ふさふさ状態は花が落ちて実が成っている状態に該当するのだそうですが、私が見たのは薄茶色状態の時でした。
……というわけで、最初から「花薄」で問題なかったのです。
すると、次のような形が可能になります。
白猫の白鷺のごと花薄
これなら、「白」、「白」、「花」と並ぶので、字面が一気に明るくなります。これで現在の形が完成。
そして念のため、次の形も試してみることに。
白猫の白鳥のごと花薄
こちらだと「はく」の発音が下の句の「はな」と重なるので句の印象が「花薄」寄りになりますが、今回は「白猫」を主題にしたいという観点から「白鷺」を維持することになりました。
ちなみに「白猫の」を「白猫や」にしなかったのは三段切れを避けるためです。
ともあれ、今回は調査不足が祟って余計な回り道をした推敲過程になってしまいました。
やはり、言葉の知識というものは大事ですね……
以前、川に架かった橋を車で渡っていたときのことです。渡り終える手前の位置で信号待ちをしていると、少し離れた河原に白い生き物が見えました。
その生き物、最初は白鳥か白鷺が河原に上がって休んでいるのかと思ったのですが、よく見たら猫でした。薄が生い茂っている手前の場所で伏せて、草むらに隠れた何かを注視していたようです。
蹲っている猫は遠目には鳥に見えるんですね……
そこで、この経験を句に詠むことにしました。
最初に思い浮かんだのは、ことわざの「幽霊の正体見たりすすきの穂」をもじったもので、次の形のものでした。
白鳥の正体見たり白い猫
「白鳥」か「白鷺」かは後ほど検討することになるのですが、この段階では「白鳥」を使用。
これでひとまず、音数的に無理がない句であることは分かります。
が、この最初の形、俳句としては問題点があります。
実は、これだと季語が存在しないことになってしまう可能性が高いのです。
「白鳥」は冬の季語なのですが、この形の場合は、白鳥だと思ったら猫だった、という話なので、白鳥は情景の中に存在していないことになります。このことは、夏の季語である「白鷺」を使っても同じこと。
こうした場合に季語として扱ってよいかどうかは解釈にもよるところがあるのですが、私としては否定的な解釈が可能になってしまう作りかたは避けたいところ。
なので、季語を入れた形をいくつか作ってみることにしました。
その過程がこちら。
白鳥と思わば猫ぞ秋深し
白鳥の正体は猫薄の野
白鳥の正体は猫鬼芒
白鷺と思わば猫ぞ秋深し
白鷺と思わば猫ぞ薄の野
白鷺と思わば猫ぞ鬼芒
薄の野鷺と思わば白猫ぞ
薄の野白鷺と見えて白猫
薄の野白鷺に見ゆ白猫よ
「薄」と「芒」はどちらも「すすき」のことです。この情景を見たときの河原の状況ですね。
元になったことわざの「幽霊の正体見たり~」にすすきが登場するので、ここは積極的に「薄」を使うべきと考えました。
「芒」の字はなんとなく猫がお化けになってそうなのでなるべく使わない方向に決定。
ちなみに、「薄の野」や「鬼芒」にしたのは音数を5音に揃えるためでした。
が、調べてみると、すすきが生い茂っている野原という意味で5音の「薄原」という言葉が存在し。
さらに、4音で良いなら「薄野」という言葉も存在していました。「すすきの」って、北海道の街の名前以外でも使うんですね……
こうして「薄原」や「薄野」も視野に入れることが、ここから先の推敲段階での検討課題に。
さらに、ここまでの段階で、やはり「白猫」という言葉を入れたい、という気持ちも湧いてきました。今まで何度か猫の模様を組み込んだ句を作って来たので、そのシリーズといったところです。「白い猫」を使った句ならあったのですが、できれば「白猫」そのものが欲しいところ。
というわけで、次のように推敲を進めて行きました。
薄野に白鷺のごと白い猫
白鷺のごとく白猫薄の野
白猫の薄野に伏せ鷺のごと
白猫の白鷺に見え薄原
薄野に白鷺に見え白い猫
白猫や薄野に伏せ鷺のよう
今度の過程では、「~のようだ」を意味する「ごと」ないし「ごとく」を試しています。
……が、この辺りで気付いてきました。今までに出てきた形、結局のところ、初期にあった「白鳥と思わば猫ぞ秋深し」のインパクトを超えられていないのです。
「薄」を使いたい理由がことわざへのオマージュであったり、「白猫」の文字を入れたいといったりしたことはいずれも作者の都合であって、俳句の質を重視したものではなかったのです。
書き入れたいことを書き入れようとした結果、作品の良し悪しが二の次になってしまう。こういうところは気を付けないといけませんね……
そこで、句としての面白味、という観点から今までの形を見直してみることにしました。
その評価の結果、やはり一番になるのは「白鳥と思わば猫ぞ秋深し」。次点で、「白鷺と思わば猫ぞ薄の野」あるいは「白猫の白鷺に見え薄原」、といったところでした。
となると、「白鳥と思わば猫ぞ秋深し」に戻すのが順当なところ、なのですが……
ここで私も悪あがき。
「白猫」を登場させてなお句として面白くなる要素を探しつつ、何故季語が「秋深し」のほうが面白くなるのかを考えてみることにしました。
まず、「白猫」の文字のほうですが、こちらは「白猫の白鷺に見え薄原」がヒントになりました。猫が白鷺に見えたのだから白猫と言わずとも猫が白いことは分かるはず、なのですが、俳句の中の近い位置、それも上の句の最初と中の句の最初に「白」の字が並んでいると字面の見栄えは良くなります。
そしてこの観点だと、「はく」の発音より「しら」の発音のほうが「しろねこ」と対にしやすくなることが分かります。
こうして、白猫、白鷺、と並べるという方向性が浮上。ひとまず次の形が浮かびます。
白猫の白鷺のごと薄原
一方、季語に関しては、「薄」という要素が何も活きていないことが原因でした。
水辺に多い「白鳥」や「白鷺」と一緒に「薄」が登場するので場所が河原であることは連想しやすいのですが、だから何だ、という程度のものになってしまいます。
そこで歳時記を読み返してみたら、「薄」の傍題に「花薄」があることを再認識しました。
再認識というのは、実は推敲の初期に「鬼芒」を使った段階でも見てはいたのですが、薄の花というのが何のことか分からず敬遠していたのです。
が、よくよく調べてみると、薄に穂がついている状態で「花薄」という呼び名が成立するようでして。
というのは、薄の穂は、薄茶色で細長い状態から白くてふさふさの状態に変わるのですが、この薄茶色で細長いときが花の時期なのだそうでして。ふさふさ状態は花が落ちて実が成っている状態に該当するのだそうですが、私が見たのは薄茶色状態の時でした。
……というわけで、最初から「花薄」で問題なかったのです。
すると、次のような形が可能になります。
白猫の白鷺のごと花薄
これなら、「白」、「白」、「花」と並ぶので、字面が一気に明るくなります。これで現在の形が完成。
そして念のため、次の形も試してみることに。
白猫の白鳥のごと花薄
こちらだと「はく」の発音が下の句の「はな」と重なるので句の印象が「花薄」寄りになりますが、今回は「白猫」を主題にしたいという観点から「白鷺」を維持することになりました。
ちなみに「白猫の」を「白猫や」にしなかったのは三段切れを避けるためです。
ともあれ、今回は調査不足が祟って余計な回り道をした推敲過程になってしまいました。
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