5 / 10
第5話
視覚(1)――視線の檻(おり)
しおりを挟む
実験四日目。
目隠しを外された高峯を待っていたのは、影さえも許さぬ強烈なライティングの検査室だった。
「……まぶしい……」
「網膜を刺激し、脳を強制的に覚醒させます。高峯さん、今日から視覚情報の入力を最大化します。瞬きは禁止。私の全てを、その脳に刻みなさい」
佐藤凛は、普段の野暮ったい眼鏡を外して現れた。それだけで彼女の印象は「冷徹な研究員」から「妖艶な捕食者」へと変貌する。彼女は高峯の目の前で、白衣のボタンを上から順に、指先を躍らせるように外していった。
白衣が肩から滑り落ち、現れたのは、肌に吸い付くような漆黒のレースキャミソール。そして、そこから溢れんばかりの圧倒的なボリューム……Iカップの双丘だ。
「……っ……」
「心拍数が上がりましたね。血流が末端へ送られようとしている証拠です。見て、ここが脈打っているのが分かりますか?」
彼女はじりじりと距離を詰め、高峯の顔の数センチ先で、その重厚な肉の塊を突き出した。
激しい呼吸に合わせて上下する豊かな胸。重みに耐えかねたキャミソールの肩紐が、白く柔らかな肩の肉に深く食い込み、赤く跡をつけている。
次に彼女は、高峯の目の前でゆっくりと椅子に腰掛けた。
黒パンストに包まれた脚を組み替えるたび、ミニスカートの裾が際どい位置まで跳ね上がる。
「何を見ているのですか? ……ここが見たいのでしょう?」
彼女はわざと脚を大きく開き、組んだ脚の間から、ガーターベルトとパンストが食い込む「絶対領域」のさらに奥を見せつけるように誘惑する。
「……あ、あぁ……」
「そんなに、この脚が気になりますか? ……なら、もっと見やすくしてあげます」
佐藤は冷徹な瞳で見つめたまま、自身の太ももに指を立てた。
鋭い爪が薄い黒ナイロンに食い込み、「伝線」というにはあまりに暴力的な音を立てて、パンストを股下まで一気に引き裂いた。
「あ……っ!」
裂け目から溢れ出したのは、締め付けから解放された眩しいほどに白い肉感。
破れたパンストの端が、まるで獲物を縛り上げる鎖のように、彼女の太ももを艶かしく強調する。
「高峯さん。今のあなたの瞳……破れたパンストから覗く私の肌を、舐めるように這い回っている。……どうですか? 隠されていた部分が露わになる感覚は」
彼女は破れた隙間から指を差し入れ、自身の肌をなぞりながら、挑発的なポーズで高峯を追い詰めていく。
「……はぁ、はぁ……佐藤、さん……」
「身体が震えていますよ。脳は興奮を処理しきれず、電気信号が暴走している。……いいですよ、もっと見なさい。もっと、私の『女』を網膜に焼き付けて」
視覚の暴力。
逃げ場のない光の下で、高峯の理性は、彼女が自ら引き裂いた黒いナイロンの破片とともに、粉々に砕け散ろうとしていた。
「あぁ……っ」
高峯の目の前で、佐藤の爪が薄い黒ナイロンを無慈悲に引き裂いた。裂け目から溢れ出した眩しいほどの肉感と、伝線が走り無残に形を失っていくパンストの残骸。しかし、彼女の挑発はそこでは終わらなかった。
「そんなに情けない顔で見つめないで。……ゴミを片付けるだけですよ」
佐藤は椅子に深く腰掛け、片脚を高く持ち上げた。破れたパンストのウエスト部分に指をかけ、じりじりと、見せつけるように腰を浮かせる。
「ほら、見て……。締め付けられていた肌が、こんなに赤くなっている」
彼女は、太ももの肉に深く食い込んでいたパンストの端を、ゆっくりと、肌を愛撫するように引きずり下ろしていく。
引き裂かれたナイロンが、彼女の濡れたような白い肌の上を滑り、足首へと集まっていく様子が、強烈な光の下で克明に映し出される。
「……っ! さ、佐藤さん……!」
「高峯さん。今のあなたの呼吸、喉が鳴るほど荒くなっていますよ。……脱ぎ捨てられた『これ』を、今すぐ拾い上げて、顔を埋めたいと思っているのでしょう?」
彼女は完全に脱ぎ捨てたパンストを、指先に引っ掛けて弄んだ。
それは彼女の体温と、先ほど自ら引き裂いた際の暴力的な興奮が染み付いた「抜け殻」だ。
「……はぁ、っ。……さあ、邪魔なものは消えました」
彼女はパンストを無造作に高峯の顔の横へと放り投げると、今度は両手で自身の膝を抱え込み、さらに大きく脚を割り開いた。
パンストのフィルターを失い、生々しい質感と重みを増した彼女の脚。その付け根にある、僅かな布地さえも食い込む「絶対領域」が、高峯の網膜に直接焼き付けられる。
「眼鏡も、白衣も、パンストも……。私の『武装』を、あなたが視線で一枚ずつ剥ぎ取ったのですよ? ……責任、取ってくださいね」
剥き出しになった彼女の肉体が放つ、圧倒的な視覚の暴力。
高峯は、目の前の「白」と、床に落ちた「黒」の残像に挟まれ、射精すら許されない絶頂の淵で、ただ狂ったように瞳孔を震わせ苦悩するしかなかった。
目隠しを外された高峯を待っていたのは、影さえも許さぬ強烈なライティングの検査室だった。
「……まぶしい……」
「網膜を刺激し、脳を強制的に覚醒させます。高峯さん、今日から視覚情報の入力を最大化します。瞬きは禁止。私の全てを、その脳に刻みなさい」
佐藤凛は、普段の野暮ったい眼鏡を外して現れた。それだけで彼女の印象は「冷徹な研究員」から「妖艶な捕食者」へと変貌する。彼女は高峯の目の前で、白衣のボタンを上から順に、指先を躍らせるように外していった。
白衣が肩から滑り落ち、現れたのは、肌に吸い付くような漆黒のレースキャミソール。そして、そこから溢れんばかりの圧倒的なボリューム……Iカップの双丘だ。
「……っ……」
「心拍数が上がりましたね。血流が末端へ送られようとしている証拠です。見て、ここが脈打っているのが分かりますか?」
彼女はじりじりと距離を詰め、高峯の顔の数センチ先で、その重厚な肉の塊を突き出した。
激しい呼吸に合わせて上下する豊かな胸。重みに耐えかねたキャミソールの肩紐が、白く柔らかな肩の肉に深く食い込み、赤く跡をつけている。
次に彼女は、高峯の目の前でゆっくりと椅子に腰掛けた。
黒パンストに包まれた脚を組み替えるたび、ミニスカートの裾が際どい位置まで跳ね上がる。
「何を見ているのですか? ……ここが見たいのでしょう?」
彼女はわざと脚を大きく開き、組んだ脚の間から、ガーターベルトとパンストが食い込む「絶対領域」のさらに奥を見せつけるように誘惑する。
「……あ、あぁ……」
「そんなに、この脚が気になりますか? ……なら、もっと見やすくしてあげます」
佐藤は冷徹な瞳で見つめたまま、自身の太ももに指を立てた。
鋭い爪が薄い黒ナイロンに食い込み、「伝線」というにはあまりに暴力的な音を立てて、パンストを股下まで一気に引き裂いた。
「あ……っ!」
裂け目から溢れ出したのは、締め付けから解放された眩しいほどに白い肉感。
破れたパンストの端が、まるで獲物を縛り上げる鎖のように、彼女の太ももを艶かしく強調する。
「高峯さん。今のあなたの瞳……破れたパンストから覗く私の肌を、舐めるように這い回っている。……どうですか? 隠されていた部分が露わになる感覚は」
彼女は破れた隙間から指を差し入れ、自身の肌をなぞりながら、挑発的なポーズで高峯を追い詰めていく。
「……はぁ、はぁ……佐藤、さん……」
「身体が震えていますよ。脳は興奮を処理しきれず、電気信号が暴走している。……いいですよ、もっと見なさい。もっと、私の『女』を網膜に焼き付けて」
視覚の暴力。
逃げ場のない光の下で、高峯の理性は、彼女が自ら引き裂いた黒いナイロンの破片とともに、粉々に砕け散ろうとしていた。
「あぁ……っ」
高峯の目の前で、佐藤の爪が薄い黒ナイロンを無慈悲に引き裂いた。裂け目から溢れ出した眩しいほどの肉感と、伝線が走り無残に形を失っていくパンストの残骸。しかし、彼女の挑発はそこでは終わらなかった。
「そんなに情けない顔で見つめないで。……ゴミを片付けるだけですよ」
佐藤は椅子に深く腰掛け、片脚を高く持ち上げた。破れたパンストのウエスト部分に指をかけ、じりじりと、見せつけるように腰を浮かせる。
「ほら、見て……。締め付けられていた肌が、こんなに赤くなっている」
彼女は、太ももの肉に深く食い込んでいたパンストの端を、ゆっくりと、肌を愛撫するように引きずり下ろしていく。
引き裂かれたナイロンが、彼女の濡れたような白い肌の上を滑り、足首へと集まっていく様子が、強烈な光の下で克明に映し出される。
「……っ! さ、佐藤さん……!」
「高峯さん。今のあなたの呼吸、喉が鳴るほど荒くなっていますよ。……脱ぎ捨てられた『これ』を、今すぐ拾い上げて、顔を埋めたいと思っているのでしょう?」
彼女は完全に脱ぎ捨てたパンストを、指先に引っ掛けて弄んだ。
それは彼女の体温と、先ほど自ら引き裂いた際の暴力的な興奮が染み付いた「抜け殻」だ。
「……はぁ、っ。……さあ、邪魔なものは消えました」
彼女はパンストを無造作に高峯の顔の横へと放り投げると、今度は両手で自身の膝を抱え込み、さらに大きく脚を割り開いた。
パンストのフィルターを失い、生々しい質感と重みを増した彼女の脚。その付け根にある、僅かな布地さえも食い込む「絶対領域」が、高峯の網膜に直接焼き付けられる。
「眼鏡も、白衣も、パンストも……。私の『武装』を、あなたが視線で一枚ずつ剥ぎ取ったのですよ? ……責任、取ってくださいね」
剥き出しになった彼女の肉体が放つ、圧倒的な視覚の暴力。
高峯は、目の前の「白」と、床に落ちた「黒」の残像に挟まれ、射精すら許されない絶頂の淵で、ただ狂ったように瞳孔を震わせ苦悩するしかなかった。
1
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる