15 / 28
やらかしたアルファのお話し…
04
しおりを挟む養父の助けや藤本さん、同僚ー…というより友人にしれっとジョブチェンジした結翔。
休日には飲みに行ったりもした。2人に誘われてオンラインゲームなんかもやり始めた。
まぁ、俺にはその才能がないのか…慣れていないだけなのか…2人からは下手クソだと笑われる…。
ちなみに俺が養子となったのは、実家からの独立…『神門』となる為に出された『鬼』からの条件である…。
男のアルファを養子にしろ…。という事らしい。自分が与えた『神門』が発展すればいろいろと使える…動かせると思っていたのかもしれない…。
力がなければただの役に立たない手駒でしかない…。
後に、俺の身柄…というか…、言い方は悪いが『神門』の所有権は『神無月 崇陽』率いる…。
というか…『神無月 崇陽』と親しくしている『鬼』へと移る事になる。
名は『白蓮』という『鬼』だ。本来なら別の『鬼』に譲渡される予定だったが…
「え~、なーんか面倒くさいし。白蓮で良いでしょ。」という一声でそうなったと聞いた。なんて適当な…と思わなくもないが、後にソレで良かったと思った事が何度かあった。
これも後から確認した。
折角、『神門』を授けたのに、一度で滅んではいけないという考えから『アルファを養子にしろ』という条件になったのだろう。
さらに付け加えると、養父の実家は『アルファ至上主義』であり、ベータやオメガは劣る存在として侮られ生きにくい環境を強いられていた。
故に、実家に良いように使われるくらいなら独立して当時、付き合っていた恋人と一緒に居たいと願うようになったらしい…。
そして、今の現状になったという事だ…。
『人間』の戸籍では結婚をする事はできない…ましてや『ベータ』…『中層』に位置するアルファ家系の実家には歯が立たない…。
ならば後ろ盾を作って実家の圧力に対抗できる力をつけようと思ったようで、やはりその辺は流石、アルファから生まれただけはある…。
持ち前の行動力や能力で実家の影響にて『鬼』と関係を築く事を思いついたらしい。
実家に居た時に『鬼』の存在を知ったようで、『鬼』と関わりを持とうと積極的に動いたらしい…。
『ベータ』や『オメガ』と違い『アルファ』なら例え『下層』であったとしても常識として『鬼』の存在を知っているようだ。
ちなみに『ベータ』は『上層』に位置する家系は知っているがー…『中層』の『ベータ』は『人間』の『アルファ』と良き関係を築けていたら知っている者も居るが、『下層』にまでなると知らない者が殆どらしく…以前よりはマシになったが、世間からの扱いも酷かったらしい…。
後に養父、本人から聞いた。養父と恋人は『人間』の戸籍も持っているが…『鬼』より支給された特別な証明書を持っている。これは『人間』の『上層』に位置するアルファに匹敵する効力を持っているようだ。
俺も後から確認したから間違いない…。
養父とその恋人はその証明書の効力で世間一般の夫夫という扱いを受ける。
『人間』界隈の暗黙の了解ー…と言ったところかもしれない…。
『鬼』にケンカを売るバカはいない…。もし居たらそれは余程の無知な者…もしくは『下層』のベータ家系の者くらいだ。
それ程までに『鬼』の影響力は凄いのだ…。関係を持ったのが『下層』の『鬼』であったとしても、付き合いを間違えなければ『自身の生涯』は安泰だと言われている…。
それが『中層』だったならば『子孫』が付き合い方を間違ったり、その『鬼』興味を失う事がなければ安泰だし…。
『上層』の『鬼』だったなら『一族』が滅びるまで安泰となる…。まぁ、どちらにせよ付き合い方を間違わなければー…というのが大前提だけれど…。
*
4
あなたにおすすめの小説
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募するお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
《完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ
MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
続編執筆中
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる