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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜

23*

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 知らぬ間に飛んでしまった僕はこれまた知らぬ間にアルファの精液を取り込んだらしい…少しだけ理性が戻ってきた。とは言っても崇陽さんのソレは挿入されたままだし、崇陽さんのは硬いままだし、貫かれたまま何故か・・・剥かれたリンゴを口に運ばれている状態だった。

 現状を把握した僕は思わず奇声を上げそうになった。上げなかった僕を褒めてほしい…

 顔を真っ赤に染め上げた僕の動きは完全に静止していた…

 俯いた僕を心配に思ったのか微かに動き覗き込む体勢になった。その動作でイイトコロを掠められた僕は声を我慢する事には成功したものの、ナカが収縮して締め付ける事は我慢できなかった。

 ナカの締め付けに感じてしまったのか色っぽい吐息が崇陽さんの口から漏れた。
 ソレを聞いた僕の身体は勝手に反応し、さらに崇陽さんのモノを締め付けにかかる。

ーは、恥ずかしすぎる!…

 崇陽さんはナニかに耐えるように深呼吸をした後、再び僕の様子を見る。

 「蒼?発情したのか?」

ー違わないんですけど!違うんです!…

 という言葉が声を我慢している僕の口から紡がれる事はなく、感じてしまうので首を振る事もできない。

 涙で視界がぼやける最中、崇陽さんの方を向いて首に腕を回すようにして抱き着いた。

 「ふぅんんっ…ち、がいますっ!ただ、はずかしくて!!っ…ンんん!」

 抱き着いた拍子にイイトコロに当たってしまい声が漏れたが構わずに続けた。
 涙が浮かぶ目尻を優しく拭かれ、少し視界がクリアになる。崇陽さんの瞳に僕が写っているのが見えた。

 崇陽さんは僕の目をジッと見て少し考える素振りを見せた…

 「ふむ。なるほど、アルファの精液を受けて一時的に少し理性が戻ったってところか?」

 その言葉に同意するように小さく頷いた。しかし、発情期のせいか、思いとは裏腹に身体は本能に忠実となっていた。
 ナカが蠢きギュウギュウと崇陽さんのモノを締め付けているとまたもや崇陽さんの顔が歪む。

 「っ…コレはヤバいな」という言葉と共に引き抜こうとされたので、咄嗟にしがみつき、崇陽さんの腰あたりで自身の両足を絡め離れられないようにした。
 その衝撃でズチュンと再び奥まで入り、さらにナカが締まった。

 「っ…あ、蒼?」
 「ヤだ!」

ー何言ってるの!僕!?…

 どうやら困惑しているのは僕だけではなく崇陽さんも驚いていた。だが、戸惑っている心の中とは違い、口をついて出てくる言葉は本能が思っているであろう事だった。

 「ぬ、ぬいちゃヤだ!」
 「だが、これ以上お前のナカに挿れていると、俺の理性が保ちそうにないんだが…」
 「ヤだ…っ…ぁ…」

 冷静な自分がコレはダメだと、崇陽さんに悪いと心のどこかで言っているが、身体はすでに動き始めていた。


 
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