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エピソード・3 injury
3-4 握れないペース
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放課後を迎えてしまった。
今日ほど時計の針が神様の気まぐれか何かで止まってくれないかと願った日はないだろう。だけどもう分かっていると思うが、自分の知り合いの神様はそんな願いを叶えてくれるほどやさしい性格はしていなくて、時計の針はいつも通り時計板の円を回っていた。
お陰様でお腹の調子は最悪だ。授業が終わりに近づくにつれキリキリして仕方がなかった。
そんなキリキリ痛むお腹をさすりながら自分は建築科の教室へ、万次郎とともに向かう。途中トイレに駆け込む場面があったが教室に着いた自分たちの耳に、建築科の生徒たちのざわめく声が届く。掃除などの用事がなければいの一番教室から出ていき図書室に向かう蕪木。その蕪木が机に座ったまま教室に残っているためであろう。
そんな中に割って入っていく勇気もない自分は、廊下で蕪木が出てこないか待ってみるのだけれど、ピクリとも動く様子を見せない。
どうやら気づいていてわざとやっているのだろう。
「くそっ」
教室に居た頃から痛むお腹を押さえながら自分はため息を吐くと、万次郎と共に建築科の教室に入った。
「迎えに来たぞ、蕪木」
「あら、遅かったわね」
まるで今自分の存在に気づいたかのような反応をする蕪木。自分は文句の一つも言ってやりたかったが、今は何よりも早くこの場を離れたかったため、蕪木が立ち上がったのを確認すると一目散に建築科の教室から退散する。
ちなみに、自分の背中に刺さる建築科の学生たちの視線が痛かったのは言うまでもないだろう。ただ、万次郎がその視線の半分以上を請け負ってくれたため、電気科の時よりは幾分かマシだった。そういう意味では万次郎が居てくれて助かった。
学校さえ出てしまえば視線の的になることは避けられる。三人仲良く? 部長の待つ駅まで向かった自分たちは、高架下の自転車置き場に自転車を停めると部長を探す。五分ほど探したところで、ラーメン屋の前で立っていた部長を見つけた。
今日ほど時計の針が神様の気まぐれか何かで止まってくれないかと願った日はないだろう。だけどもう分かっていると思うが、自分の知り合いの神様はそんな願いを叶えてくれるほどやさしい性格はしていなくて、時計の針はいつも通り時計板の円を回っていた。
お陰様でお腹の調子は最悪だ。授業が終わりに近づくにつれキリキリして仕方がなかった。
そんなキリキリ痛むお腹をさすりながら自分は建築科の教室へ、万次郎とともに向かう。途中トイレに駆け込む場面があったが教室に着いた自分たちの耳に、建築科の生徒たちのざわめく声が届く。掃除などの用事がなければいの一番教室から出ていき図書室に向かう蕪木。その蕪木が机に座ったまま教室に残っているためであろう。
そんな中に割って入っていく勇気もない自分は、廊下で蕪木が出てこないか待ってみるのだけれど、ピクリとも動く様子を見せない。
どうやら気づいていてわざとやっているのだろう。
「くそっ」
教室に居た頃から痛むお腹を押さえながら自分はため息を吐くと、万次郎と共に建築科の教室に入った。
「迎えに来たぞ、蕪木」
「あら、遅かったわね」
まるで今自分の存在に気づいたかのような反応をする蕪木。自分は文句の一つも言ってやりたかったが、今は何よりも早くこの場を離れたかったため、蕪木が立ち上がったのを確認すると一目散に建築科の教室から退散する。
ちなみに、自分の背中に刺さる建築科の学生たちの視線が痛かったのは言うまでもないだろう。ただ、万次郎がその視線の半分以上を請け負ってくれたため、電気科の時よりは幾分かマシだった。そういう意味では万次郎が居てくれて助かった。
学校さえ出てしまえば視線の的になることは避けられる。三人仲良く? 部長の待つ駅まで向かった自分たちは、高架下の自転車置き場に自転車を停めると部長を探す。五分ほど探したところで、ラーメン屋の前で立っていた部長を見つけた。
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