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第2章『新たな召喚獣、新たな世界/ファイントの章』
第65話 佐鳥愛理とティータイム(1)
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個性的な召喚獣、吸血鬼のココア。
ここ数日は彼女のレベルアップをしながら、雪ん子の進化先を模索する日々が続いていた。
===== ===== =====
【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】 レベル;Ⅱ+4
個体レベル;01→04
装備職業;妖狐
攻撃力;D+1→D+10
属性攻撃力;D+1→D+10
防御力;D+1→D+10
素早さ;D+1→D+10
賢さ;D+1→D+13
固有スキル;【吸血】;相手に嚙みついて血を吸って、回復するスキル。ただし吸った相手が死者の場合、ダメージを受ける
;【吸血鬼<狐】;吸血鬼の弱点が消えるスキル。ただし、狐の要素が強く反映される
後天スキル;【五属性魔法】+4;火、水、土、雷、風を扱う魔法。レベルが上がると強力な魔法が使えるようになる
;【変化魔法(狐)】;狐に変身する魔法。自分にしか効果はない
;【魂鑑定】;魂そのものを鑑定する【鑑定】魔法の上位系。相手の魂を覗くことが出来る
;【発情期】;動物関連の魔物や召喚獣が稀に持つスキル。状態異常が効かなくなる代わりに、発情してしまう
===== ===== =====
ココアのレベルアップは、かなり良い。
成長性も高いし、この間のプリズンビスクもコツを掴んだのか、レベル3の時には1発で倒していたしな。
ただ、時折うるさくなるけど。
「にしても、【妖狐】ってのを受けた人って居ないんだな」
あの後、冒険者ギルドに行くと、また大騒ぎをしていた。
なんと、【魔法使い】でやっていた冒険者達が、神の声の誘いに乗って【機動要塞】になったというのだ。
それはまるで【戦士】だった冒険者が、神の声の誘いで【着ぐるみ】になった事件の再来だと言われていたらしい。
----しかしながら、【妖狐】の話はなかった。
一応、冒険者ギルド、情報屋、それから冒険者部にも聞いてみたが、該当例は一切ないらしい。
あと情報屋には、倒すと職業が解放される魔物がいるらしいという話を振ったら、思いのほか食いついてくれて、20万くらい貰えたので嬉しい。
まぁ、今の稼ぎだと、20万ってはした金なんだが。
「(すごい所まで来たものだ)」
最初はただの小遣い稼ぎ程度のつもりだったのに、今では30万、40万する武器を見て「これくらいなら買えるかも」と考えている自分が怖いくらいだ。
「----さて、今日はダンジョンで使えるアイテムを見ますかね」
今、俺は冒険者部からの帰りで、アイテムを売っている道具屋さんへと向かっている。
高いモノだと1億とか10億クラスの武器やアイテムも売っているのだが、俺は今の自分に合った値段帯の商品を見て、次に買うかを悩むという、ウインドウショッピングをするつもりだ。
噂だと、『ベンチャーちゃん』の作ったアイテムなんかも、そこで売ってるらしいな。
陽はそろそろ夕暮れ時だが、ちょっと見るだけなら夜までには帰れるだろう。
「今日は奮発して、100万クラスの道具やアイテムを見てみますかね」
「あのー、すいません」
と、喜び勇んで道具屋さんに行こうとすると、1人の少女に声を掛けられる。
なんと言うか……その少女は、とても特徴がなかった。
世界中の美人の顔を、これでもかって集めて平均化した時に、出来るような特徴のない女の顔。
自分で言ってて、酷い事を言っているなと感じるが、それくらい特徴がなかった。
しいて言うならば、黒いセーラー服には似つかわしくない、白い薔薇を胸元に付けているくらいだろうか?
「あなた、【召喚士】の冴島渉さん、であってるかしら?」
「……あなたは?」
「あぁ、申し遅れましたね」
彼女はそう言って、ペコリと頭を下げる。
「わたくし、冒険者の佐鳥愛理と申します。少しお時間をいただけないでしょうか?
----【妖狐】のことについて、ねぇ。冴島渉さん?」
「----!!」
何故、こいつ【妖狐】のことを知ってるんだ?
それも、俺が知ってるとピンポイントで?
「あぁ、そんなに身構えないでください」
と、彼女は手を前に出して、「押さえて、押さえて」と、警戒を強めた俺にそう優しく諭す。
「実は、わたくし、あなたが倒したであろう【世界球体ー妖狐世界ー】の持ち主だったものです。
少々お時間をいただけましたら、【妖狐】について、そして【機動要塞】や【着ぐるみ】など新たな職業が生まれてることについて、色々と話せると思うんですけど??」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「----つまりですね、わたくしが持っている【世界球体】は、大きく分けて2種類ありましてね」
場所は打って変わって、とあるファミリーレストラン。
お店名物の『栗丸ごとモンブラン』を美味しそうに食べながら、佐鳥愛理はそう説明していく。
「例えば、マナ系統の【機動要塞】や、オーラ系統の【着ぐるみ】などは、それそのものを軸として世界が進んでいます。
【蒸気世界】では、蒸気の力を利用して世界を回しておりますが、それと同じように【機動要塞世界】では機動要塞を普通の剣のように一般的な武器として出回っており、【着ぐるみ世界】では着ぐるみが同じように一般的な武器として出回っている。
----他にも【けん玉世界】とか、【忍者世界】とか、そういう風に、"〇〇を通して文明が回っている世界"とでもいう感じでしょうか?」
「それに対して、【妖狐世界】は違います」と、モンブランの上に残しておいた栗を大切そうに食べながら、彼女はそう言う。
「【妖狐世界】は、1匹の悪逆たる妖狐を閉じ込めるために作った世界----というか、結界というべきでしょうか? なので、【妖狐世界】から職業としてこの世界に力を与えられるのは、たった1人だけ。
【機動要塞世界】や【着ぐるみ世界】のようなごく一般的な世界ですと、力を与えてくれる神様が大勢いますので、多くの職業の人が出るんですけどね」
佐鳥愛理はそう言って、今話した内容を纏めていく。
===== ===== =====
A,〇〇を通して文明が回っている世界
→〇〇を中心として、文明が成り立っている世界。【蒸気世界】が蒸気の力によって文明が成り立っていて回っているように、1つの物を中心として世界が構成されている
そのため、この世界の神から力として、職業を与えられる者が多い
・【騎士世界】
"騎士"の世界。騎士を中心として、文明が成り立っている世界。
騎士でない者は、例え人間であろうとも、怪物として扱われる。
・【機動要塞世界】
"機動要塞"の世界。機動要塞を中心として、文明が成り立っている世界。
10歳となった時に、全ての人間に機動要塞が与えられ、最強の機動要塞乗りを目指して旅に出る。
B,〇〇を閉じ込めている世界
→別世界から追放されてしまった、〇〇が閉じ込められてしまっている世界。たった数体で世界として成り立つほど、強大な者が閉じ込められている
世界を解放しても、力を与えられる者が少ないので、職業を与えられる者が少ない
・【妖狐世界】
"妖狐"の世界。世界喰いと呼ばれる、強力な妖狐が閉じ込められている世界。
かの狐は人に崇め奉られる存在でありながら、人を愛し、人を殺したために、1つの世界へと追放された。
・【七天世界】
"七天"の世界。とある別世界で殿堂入りした強さを持つ7人を称えるために作られた世界。
7人の意識と力はこの世界に残っており、前の7人よりも強い者が現れた場合、その者が新たな7人目として加わり、1番弱い1人が追放される。
===== ===== =====
「----とまぁ、このように開放した世界の仕様によって、職業を与えられる者の数が違うんですよ。
Aの場合だと無限に近いのですが、Bの場合だと数が限られていましてね。"あなたの召喚獣"がなった【妖狐】は、この場合だと、この世界でたった1人しかなれない職業、というところでしょうか」
モンブランを美味しく食べ終わり、口元を濡れ布巾で拭きとる佐鳥愛理。
そして、彼女は札束を取り出した。
札束、そう、1万円の束。
100枚を1束に纏めてある、ドラマとでしか見た事がないお札の束。
それが今、ごく普通のファミレスのテーブルに、どかんっと、鎮座していた。
「----と言う訳で、譲ってもらえませんか?
その、【妖狐】の力を得た召喚獣を」
ここ数日は彼女のレベルアップをしながら、雪ん子の進化先を模索する日々が続いていた。
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【吸血鬼ココア・ガールハント・ヒアリング3世】 レベル;Ⅱ+4
個体レベル;01→04
装備職業;妖狐
攻撃力;D+1→D+10
属性攻撃力;D+1→D+10
防御力;D+1→D+10
素早さ;D+1→D+10
賢さ;D+1→D+13
固有スキル;【吸血】;相手に嚙みついて血を吸って、回復するスキル。ただし吸った相手が死者の場合、ダメージを受ける
;【吸血鬼<狐】;吸血鬼の弱点が消えるスキル。ただし、狐の要素が強く反映される
後天スキル;【五属性魔法】+4;火、水、土、雷、風を扱う魔法。レベルが上がると強力な魔法が使えるようになる
;【変化魔法(狐)】;狐に変身する魔法。自分にしか効果はない
;【魂鑑定】;魂そのものを鑑定する【鑑定】魔法の上位系。相手の魂を覗くことが出来る
;【発情期】;動物関連の魔物や召喚獣が稀に持つスキル。状態異常が効かなくなる代わりに、発情してしまう
===== ===== =====
ココアのレベルアップは、かなり良い。
成長性も高いし、この間のプリズンビスクもコツを掴んだのか、レベル3の時には1発で倒していたしな。
ただ、時折うるさくなるけど。
「にしても、【妖狐】ってのを受けた人って居ないんだな」
あの後、冒険者ギルドに行くと、また大騒ぎをしていた。
なんと、【魔法使い】でやっていた冒険者達が、神の声の誘いに乗って【機動要塞】になったというのだ。
それはまるで【戦士】だった冒険者が、神の声の誘いで【着ぐるみ】になった事件の再来だと言われていたらしい。
----しかしながら、【妖狐】の話はなかった。
一応、冒険者ギルド、情報屋、それから冒険者部にも聞いてみたが、該当例は一切ないらしい。
あと情報屋には、倒すと職業が解放される魔物がいるらしいという話を振ったら、思いのほか食いついてくれて、20万くらい貰えたので嬉しい。
まぁ、今の稼ぎだと、20万ってはした金なんだが。
「(すごい所まで来たものだ)」
最初はただの小遣い稼ぎ程度のつもりだったのに、今では30万、40万する武器を見て「これくらいなら買えるかも」と考えている自分が怖いくらいだ。
「----さて、今日はダンジョンで使えるアイテムを見ますかね」
今、俺は冒険者部からの帰りで、アイテムを売っている道具屋さんへと向かっている。
高いモノだと1億とか10億クラスの武器やアイテムも売っているのだが、俺は今の自分に合った値段帯の商品を見て、次に買うかを悩むという、ウインドウショッピングをするつもりだ。
噂だと、『ベンチャーちゃん』の作ったアイテムなんかも、そこで売ってるらしいな。
陽はそろそろ夕暮れ時だが、ちょっと見るだけなら夜までには帰れるだろう。
「今日は奮発して、100万クラスの道具やアイテムを見てみますかね」
「あのー、すいません」
と、喜び勇んで道具屋さんに行こうとすると、1人の少女に声を掛けられる。
なんと言うか……その少女は、とても特徴がなかった。
世界中の美人の顔を、これでもかって集めて平均化した時に、出来るような特徴のない女の顔。
自分で言ってて、酷い事を言っているなと感じるが、それくらい特徴がなかった。
しいて言うならば、黒いセーラー服には似つかわしくない、白い薔薇を胸元に付けているくらいだろうか?
「あなた、【召喚士】の冴島渉さん、であってるかしら?」
「……あなたは?」
「あぁ、申し遅れましたね」
彼女はそう言って、ペコリと頭を下げる。
「わたくし、冒険者の佐鳥愛理と申します。少しお時間をいただけないでしょうか?
----【妖狐】のことについて、ねぇ。冴島渉さん?」
「----!!」
何故、こいつ【妖狐】のことを知ってるんだ?
それも、俺が知ってるとピンポイントで?
「あぁ、そんなに身構えないでください」
と、彼女は手を前に出して、「押さえて、押さえて」と、警戒を強めた俺にそう優しく諭す。
「実は、わたくし、あなたが倒したであろう【世界球体ー妖狐世界ー】の持ち主だったものです。
少々お時間をいただけましたら、【妖狐】について、そして【機動要塞】や【着ぐるみ】など新たな職業が生まれてることについて、色々と話せると思うんですけど??」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「----つまりですね、わたくしが持っている【世界球体】は、大きく分けて2種類ありましてね」
場所は打って変わって、とあるファミリーレストラン。
お店名物の『栗丸ごとモンブラン』を美味しそうに食べながら、佐鳥愛理はそう説明していく。
「例えば、マナ系統の【機動要塞】や、オーラ系統の【着ぐるみ】などは、それそのものを軸として世界が進んでいます。
【蒸気世界】では、蒸気の力を利用して世界を回しておりますが、それと同じように【機動要塞世界】では機動要塞を普通の剣のように一般的な武器として出回っており、【着ぐるみ世界】では着ぐるみが同じように一般的な武器として出回っている。
----他にも【けん玉世界】とか、【忍者世界】とか、そういう風に、"〇〇を通して文明が回っている世界"とでもいう感じでしょうか?」
「それに対して、【妖狐世界】は違います」と、モンブランの上に残しておいた栗を大切そうに食べながら、彼女はそう言う。
「【妖狐世界】は、1匹の悪逆たる妖狐を閉じ込めるために作った世界----というか、結界というべきでしょうか? なので、【妖狐世界】から職業としてこの世界に力を与えられるのは、たった1人だけ。
【機動要塞世界】や【着ぐるみ世界】のようなごく一般的な世界ですと、力を与えてくれる神様が大勢いますので、多くの職業の人が出るんですけどね」
佐鳥愛理はそう言って、今話した内容を纏めていく。
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A,〇〇を通して文明が回っている世界
→〇〇を中心として、文明が成り立っている世界。【蒸気世界】が蒸気の力によって文明が成り立っていて回っているように、1つの物を中心として世界が構成されている
そのため、この世界の神から力として、職業を与えられる者が多い
・【騎士世界】
"騎士"の世界。騎士を中心として、文明が成り立っている世界。
騎士でない者は、例え人間であろうとも、怪物として扱われる。
・【機動要塞世界】
"機動要塞"の世界。機動要塞を中心として、文明が成り立っている世界。
10歳となった時に、全ての人間に機動要塞が与えられ、最強の機動要塞乗りを目指して旅に出る。
B,〇〇を閉じ込めている世界
→別世界から追放されてしまった、〇〇が閉じ込められてしまっている世界。たった数体で世界として成り立つほど、強大な者が閉じ込められている
世界を解放しても、力を与えられる者が少ないので、職業を与えられる者が少ない
・【妖狐世界】
"妖狐"の世界。世界喰いと呼ばれる、強力な妖狐が閉じ込められている世界。
かの狐は人に崇め奉られる存在でありながら、人を愛し、人を殺したために、1つの世界へと追放された。
・【七天世界】
"七天"の世界。とある別世界で殿堂入りした強さを持つ7人を称えるために作られた世界。
7人の意識と力はこの世界に残っており、前の7人よりも強い者が現れた場合、その者が新たな7人目として加わり、1番弱い1人が追放される。
===== ===== =====
「----とまぁ、このように開放した世界の仕様によって、職業を与えられる者の数が違うんですよ。
Aの場合だと無限に近いのですが、Bの場合だと数が限られていましてね。"あなたの召喚獣"がなった【妖狐】は、この場合だと、この世界でたった1人しかなれない職業、というところでしょうか」
モンブランを美味しく食べ終わり、口元を濡れ布巾で拭きとる佐鳥愛理。
そして、彼女は札束を取り出した。
札束、そう、1万円の束。
100枚を1束に纏めてある、ドラマとでしか見た事がないお札の束。
それが今、ごく普通のファミレスのテーブルに、どかんっと、鎮座していた。
「----と言う訳で、譲ってもらえませんか?
その、【妖狐】の力を得た召喚獣を」
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