処女壊体-the making of a saint-

柘榴

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第9章 洗脳の刑

第68話 家畜の舌

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 ぶちぶちぃ、と髪の毛が毛根ごと引き抜かれる異音が耳にまで届く。
 僕の手には束になった黒い艶髪の束。
 毛先からは赤い汁が滴り、床を汚す。

「ィい……ッ……!」
 それでも葵は悲鳴を上げまいと口を噤む。
 力尽くで髪の毛を根元から引き抜くという野蛮極まりないやり方だが、その効果は確かな様だった。
 空っぽになった毛穴からは血が滲み、頭皮は赤く腫れ上がっているのを目にすれば、葵の苦痛は容易に想像できる。
「長い分、意外と抜きやすいね。根元からごっそりだ」
「年頃の乙女の髪の毛を力任せに引っこ抜くなんて、醜男のあんたらしいわね」
「君には言われたくないね」
 ティエラの戯言を聞き流し、僕は引き抜かれた髪の毛を床に捨てる。床に細くきめ細かい髪の毛が散乱するが、僕は構わずそれらを踏みつけた。こんなものに今は興味が無い。

「あ~あ、毛穴から血が滲んでる。痛そう~」
 ティエラが嬉しそうに葵の傷だらけの頭部を覗き込む。既に葵の髪の毛は半分も残っておらず、代わりに凄まじい量の血と汗で濡れている。
 そして、ティエラはぽっかりと開いた毛穴に長くマニキュアの塗られた爪を立て、中身をほじくり返す。

「……ッ……!」
 地味な行為ではあるが、葵に走る痛覚はかなりのものだろう。
 更にティエラは皮膚が破け、肉と骨が露出している部分にまで爪を立て、がりがりと引っ掻き回す。肉が削られ、ティエラのマニキュアを彩っていく。
 それでも、葵は目を瞑り、口を固く閉じて悲鳴を上げようとはしなかった。
「耐えるわねぇ。日本人のこういう頑固な所だけは嫌いじゃないわ」
「ティエラ、遊びはもう良いだろう。退いてくれ、早急に終わらせたいんだ」
 ティエラはどうやらじわじわと痛め付ける方が好みの様だが、僕の方はそれに付き合っている暇は無い。

 僕は再び葵の髪の毛を束にして掴み、そして思い切り頭皮から引っこ抜いた。
「ぐッぎ……ィ……っ」
 そして、とうとう葵の口から僅かだが悲鳴が漏れた。
 一瞬、喉元に停滞していた叫びが口元の僅かな隙間から漏れ出したのだ。
「……今、悲鳴上げたわよね? はい、アウト。お仕置きが必要ね」
 そして、その僅かな音すら聞き逃さないティエラ。再び銀色のハサミを取り出し、葵の口内を強引にこじ開ける。
「今度は舌を縦に割ってやろうかしら、蛇みたいに」
 銀色のハサミが葵の舌を縦に冷たく挟み込む。
「ふん……家畜らしいね、ある意味」

 そして、銀色のハサミは葵の桜色の舌を無残にも縦に切り裂いたのだった。
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