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第9章 洗脳の刑
第67話 狂気の披露
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「……ッ……」
みちみち……みちみち……。
薄い頭皮に切れ込みが入れられ、そのまま強引に引き破かれる音が響く。
数センチ単位で頭皮が剥がされる度、葵は何とか悲鳴を上げまいと歯を割れんばかりに食いしばる。
「っ………ィ……」
ティエラの手は既に真っ赤だ。切れ込みの入った頭皮に長い爪を立て、そのまま引き剥がす……これ程の鬼畜の所業を成しながらもティエラから笑みは消えない。
「なんだ、黙れるじゃない。意外と痛みには耐性があるみたいね。ねぇ? 葵」
「僕が散々に躾けたからね」
覚醒剤が作用していた葵ならば、この痛覚すら快感に置き換えていただろう。
だが、覚醒剤の切れた今の葵にとっては痛覚は痛覚、苦痛は苦痛のままだ。
今は更なる苦痛を避けるべく、先端を切り落とされた舌を喉の奥に引っ込めて悲鳴を押し潰す事で精一杯だ。
「手が疲れたわ。少し休みましょ」
そして、葵の頭部の半分程が肉と骨を露出した頃、ティエラは葵の頭皮の断片を投げ捨ててその場に座り込む。
「……ッ……ひ……っ」
呼吸すら殆ど止めていた葵の口元から、僅かに空気が漏れ出す。
「何だ、もう飽きたのかい」
「だって疲れるんだもの。それとも何? 文句でもある?」
肉と骨が露出した今の葵の頭部は空気に触れているだけで地獄の苦しみを伴うだろう。
それを知っていて、ティエラはあえて焦らしているのだ。じわじわと痛みを与え、その様子を観察しようと企んでいるのだ。
「なるべく早く終わらせて欲しいんだかね。僕も暇じゃない」
「なら亮、あんたが代わりなさい」
「あまり乗り気にはなれないね。僕だって面倒だ」
ティエラは僕を鋭く睨み付ける。
恐らくティエラはじわじわと葵を嬲りたいんだろうが、僕としては葵など既にどうでも良い。
「僕としては、さっさと脳改造を間近で披露してもらいたいんだけどね」
「なら、あんたがさっさと終わらせれば良いじゃない」
ここで、僕はティエラの思惑に勘付く。
恐らく、ティエラは間近で僕の力量を計りたいのだろう。そして、期待しているのだ。僕が、自分とは違った狂気を見せてくれる事を。
じわじわと葵を痛めつけるのも良い。だが、それ以上にティエラは僕の狂気とやらを目の前で体感したいのだ。
「やれやれ……」
まぁ、僕も見ているだけでは退屈だ。ティエラの信頼を得る為にも、ここは一肌脱いでやろうと思う。
「ここはティエラに習って、僕も野蛮なやり方でやらせてもらうとしよう」
「あんたには言われたくないわね」
ティエラの小言を受け流しながら、僕は半分程の量になった葵の髪の毛に指を通す。
今や半分程の量に減ってしまった髪の毛は血に濡れ、不快な湿り気を帯びている。
「艶のある美しい絹の様な髪の毛だね。お姉さんに憧れてここまで手入れしてきたんだろう?」
「……ッふ……っ……」
葵は悲鳴を抑える事だけの集中しており、僕の問いに答えようともしない。
今までに経験した事もない様な苦痛と絶望に耐える事だけで今の葵は精一杯なのだろう。
「だが、残念ながら今はこの美しい髪の毛も邪魔だ。心苦しいが……排除させてもらうよ、僕なりのやり方で」
だが、それで良い。
僕のやり方を味わってでも、悲鳴を抑え続ける事ができるのか……それも楽しみだ。
僕は葵の絹の様にきめ細かい髪の毛を束にして掴み、そして、思い切り引き抜いた。
みちみち……みちみち……。
薄い頭皮に切れ込みが入れられ、そのまま強引に引き破かれる音が響く。
数センチ単位で頭皮が剥がされる度、葵は何とか悲鳴を上げまいと歯を割れんばかりに食いしばる。
「っ………ィ……」
ティエラの手は既に真っ赤だ。切れ込みの入った頭皮に長い爪を立て、そのまま引き剥がす……これ程の鬼畜の所業を成しながらもティエラから笑みは消えない。
「なんだ、黙れるじゃない。意外と痛みには耐性があるみたいね。ねぇ? 葵」
「僕が散々に躾けたからね」
覚醒剤が作用していた葵ならば、この痛覚すら快感に置き換えていただろう。
だが、覚醒剤の切れた今の葵にとっては痛覚は痛覚、苦痛は苦痛のままだ。
今は更なる苦痛を避けるべく、先端を切り落とされた舌を喉の奥に引っ込めて悲鳴を押し潰す事で精一杯だ。
「手が疲れたわ。少し休みましょ」
そして、葵の頭部の半分程が肉と骨を露出した頃、ティエラは葵の頭皮の断片を投げ捨ててその場に座り込む。
「……ッ……ひ……っ」
呼吸すら殆ど止めていた葵の口元から、僅かに空気が漏れ出す。
「何だ、もう飽きたのかい」
「だって疲れるんだもの。それとも何? 文句でもある?」
肉と骨が露出した今の葵の頭部は空気に触れているだけで地獄の苦しみを伴うだろう。
それを知っていて、ティエラはあえて焦らしているのだ。じわじわと痛みを与え、その様子を観察しようと企んでいるのだ。
「なるべく早く終わらせて欲しいんだかね。僕も暇じゃない」
「なら亮、あんたが代わりなさい」
「あまり乗り気にはなれないね。僕だって面倒だ」
ティエラは僕を鋭く睨み付ける。
恐らくティエラはじわじわと葵を嬲りたいんだろうが、僕としては葵など既にどうでも良い。
「僕としては、さっさと脳改造を間近で披露してもらいたいんだけどね」
「なら、あんたがさっさと終わらせれば良いじゃない」
ここで、僕はティエラの思惑に勘付く。
恐らく、ティエラは間近で僕の力量を計りたいのだろう。そして、期待しているのだ。僕が、自分とは違った狂気を見せてくれる事を。
じわじわと葵を痛めつけるのも良い。だが、それ以上にティエラは僕の狂気とやらを目の前で体感したいのだ。
「やれやれ……」
まぁ、僕も見ているだけでは退屈だ。ティエラの信頼を得る為にも、ここは一肌脱いでやろうと思う。
「ここはティエラに習って、僕も野蛮なやり方でやらせてもらうとしよう」
「あんたには言われたくないわね」
ティエラの小言を受け流しながら、僕は半分程の量になった葵の髪の毛に指を通す。
今や半分程の量に減ってしまった髪の毛は血に濡れ、不快な湿り気を帯びている。
「艶のある美しい絹の様な髪の毛だね。お姉さんに憧れてここまで手入れしてきたんだろう?」
「……ッふ……っ……」
葵は悲鳴を抑える事だけの集中しており、僕の問いに答えようともしない。
今までに経験した事もない様な苦痛と絶望に耐える事だけで今の葵は精一杯なのだろう。
「だが、残念ながら今はこの美しい髪の毛も邪魔だ。心苦しいが……排除させてもらうよ、僕なりのやり方で」
だが、それで良い。
僕のやり方を味わってでも、悲鳴を抑え続ける事ができるのか……それも楽しみだ。
僕は葵の絹の様にきめ細かい髪の毛を束にして掴み、そして、思い切り引き抜いた。
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