処女壊体-the making of a saint-

柘榴

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第9章 洗脳の刑

第71話 虚構の狂気

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 施術を終え、僕達は蓄積された欲求を解き放つ事にした。

 切り開いた頭部から、ティエラは前頭葉の一部を切り取り、並べられた白銀の皿へと脳味噌の破片を綺麗に盛り付けていく。

 醜悪で残酷過ぎるその料理は、世界中のどの料理より刺激的で、背徳に感じられた。
「丁度良いじゃない。ロボトミーでどちらにしろ前頭葉白質は切り取るんだから……捨てるなんてバチが当たる」
 豚は捨てる所が殆ど無いなんて言うが、人間だって同じだ。少女の桜色の脳味噌の一部を切り取り、調理して、それで優雅にランチを楽しむ事だって出来る。
「人間の脳味噌でランチだなんて、君と出会わなければ一生味わう事など無かっただろうね」
 時計を見ると時刻は丁度お昼時。小腹を満たすには小柄な少女の脳味噌をつまむくらいが丁度良い。
 脳の桜色の濡れた色合いが、僕とティエラの食欲と狂気を引き立たせる。

「じゃあ、早速……」
 僕とティエラは白銀の皿に乗せられたぷりぷりとした脳の破片をフォークで突き刺し、そして……口に入れ、くちゃくちゃと咀嚼し味を楽しむ。
 咀嚼した脳を唾液に浸し、舌で転がし、甘噛みしながらその未知の味を楽しむ。
「……なんて言うか、案外あっさりしてるわね。味も無いし……」
「不味くはないにしろ、美味くもないね。どちらにしろすぐに飽きてしまいそうな味だ」
 だが、はっきり言って味は殆ど感じられない。味の無いガムを噛み続けている様な、不思議な感覚だった。
 元々、脳は食材でも無いのだから当たり前なのかもしれないが。
「焼いてソテーにして塩胡椒とバターでも絡めれば大概の物は美味くなるわ、きっと」
 フォークを置き、口元を布で拭いながらティエラは僕に提案する。
 そして、僕を嘲笑うかの様にねっとりと濡れた紅色の舌で自身の唇の脂を舐めとる。
 ティエラは、新たな刺激を欲していたのだ。
「昔の映画であったね、そんなシーン。加えて調理した脳味噌を本人に食べさせるんだ」
「最高ね」
 昔の映画でのワンシーンだ。男の頭を生かしたまま割り、露わになった脳味噌をソテーにして男に食べさせる。そして、男はこう言うのだ。

『美味しい』と。

 そんなフィクションの虚構の狂気を、僕とティエラは茜と葵、二人の少女を用いて実現させようと考えた。
 
 そして、僕は自分とティエラ、そして葵と茜の分の皿を持ち、キッチンへと向かい調理の準備を始めた。

 新たな刺激と、食欲の為に。
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