75 / 125
第9章 洗脳の刑
第75話 破壊の探求
しおりを挟む
僕は一本たりとも歯の無い茜の口をこじ開け、無機質な管を喉の奥にまで押し進める。咀嚼が出来ない茜の為にあらかじめ葵の前頭葉の部分をすりおろしておき、流動食に加工しておいたのだ。
「君でも食事を楽しめるように流動食にもしておいたんだ。さぁ、どうだい?」
管へすり潰された実妹の脳味噌、前頭葉が流し込んでいく。濁った色の粘液が茜の喉の奥に落ちて行く。
「ごっ……」
茜が小さく咽せた。喉の辺りで一旦詰まった粘液の塊を必死に押し出そうという身体の反射的な反応だろう。
「っ……ぁ……が」
そして、口の端からは逆流してきた吐瀉液が溢れる。唾液と混じり泡立ったそれはポタポタと床に垂れる。
自分が今、何を食べさせられているのか、茜が理解できているかは分からない。だが、僅かに残った理性と気力が反射的に拒否をしている。
自らの妹の脳を食す事を。
「行儀が悪いぞ? ちゃんと飲み込まないと駄目だろう」
僕は口内の管を更に奥まで押し込み、抗う茜を抑えつける。人形の手足しか持たない少女を抑えつける事など容易い。
「ぐ……ん……っ、う……っ……」
茜の胴体が小刻みに痙攣し、最後の力を振り絞り抵抗するが、僕は手を休めない。痩せ細った茜の胴体を抑え、喉に奥にゆっくりと、ゆっくりと異物を押し込んでいく。
「……なんか、拍子抜けね。ここまで壊れちゃうと」
しかし、その様子をティエラは欠伸をしながら退屈そうに眺めていた。
常に刺激を求め続けていた彼女にとっては、既にこの程度の光景は退屈に感じられてしまう様だった。
「……それが僕の目的だ、僕は完全に彼女達を壊し、ゼロにリセットした。何が不満なんだい?」
僕は抑えつける手を休め、ぐったりとした茜、そして廃人と化した葵の姿を視界に捉える。
傷だらけの身体、光の宿らない目、病んだ心……誰が見ても、彼女たちは完全に壊されていた。
だが、ティエラは未だに満足していない。
「これがあんたにとっての完全? ゼロな訳? 足りないわね、全然」
「……何が言いたい?」
ティエラはわざとらしく足を組み替え、挑発的な態度で僕を煽る。
更に破壊を楽しみたい、ティエラの心の内は簡単に読み取る事ができた。
「なぁに、単に思っただけ。どうせ壊すなら、もっと壊してやれば良いのにって。あんたの言うゼロを超えるくらいにね」
妖艶な笑みをティエラが浮かべる。すると、自然と僕の口角も上がってしまう。
顔を見合わせると、改めて感じる。僕達は似た者、同じ穴の狢なのだと。
「また、何か企んでいる様だね……ティエラ」
「人聞きが悪いわね。単なる提案でしょ?」
本来の僕の目的……茜という既存の存在を破壊し、また新たに理想の聖処女を創造する。
破壊など、その過程の作業に過ぎないはずだった。
だが、僕は無意識のうちに楽しみ、更に欲していた。その過程すら楽しみ、欲していたのだ。
ただ、吹山 茜という少女を破壊する行為に、僕は魅入られていたのだ。
「君でも食事を楽しめるように流動食にもしておいたんだ。さぁ、どうだい?」
管へすり潰された実妹の脳味噌、前頭葉が流し込んでいく。濁った色の粘液が茜の喉の奥に落ちて行く。
「ごっ……」
茜が小さく咽せた。喉の辺りで一旦詰まった粘液の塊を必死に押し出そうという身体の反射的な反応だろう。
「っ……ぁ……が」
そして、口の端からは逆流してきた吐瀉液が溢れる。唾液と混じり泡立ったそれはポタポタと床に垂れる。
自分が今、何を食べさせられているのか、茜が理解できているかは分からない。だが、僅かに残った理性と気力が反射的に拒否をしている。
自らの妹の脳を食す事を。
「行儀が悪いぞ? ちゃんと飲み込まないと駄目だろう」
僕は口内の管を更に奥まで押し込み、抗う茜を抑えつける。人形の手足しか持たない少女を抑えつける事など容易い。
「ぐ……ん……っ、う……っ……」
茜の胴体が小刻みに痙攣し、最後の力を振り絞り抵抗するが、僕は手を休めない。痩せ細った茜の胴体を抑え、喉に奥にゆっくりと、ゆっくりと異物を押し込んでいく。
「……なんか、拍子抜けね。ここまで壊れちゃうと」
しかし、その様子をティエラは欠伸をしながら退屈そうに眺めていた。
常に刺激を求め続けていた彼女にとっては、既にこの程度の光景は退屈に感じられてしまう様だった。
「……それが僕の目的だ、僕は完全に彼女達を壊し、ゼロにリセットした。何が不満なんだい?」
僕は抑えつける手を休め、ぐったりとした茜、そして廃人と化した葵の姿を視界に捉える。
傷だらけの身体、光の宿らない目、病んだ心……誰が見ても、彼女たちは完全に壊されていた。
だが、ティエラは未だに満足していない。
「これがあんたにとっての完全? ゼロな訳? 足りないわね、全然」
「……何が言いたい?」
ティエラはわざとらしく足を組み替え、挑発的な態度で僕を煽る。
更に破壊を楽しみたい、ティエラの心の内は簡単に読み取る事ができた。
「なぁに、単に思っただけ。どうせ壊すなら、もっと壊してやれば良いのにって。あんたの言うゼロを超えるくらいにね」
妖艶な笑みをティエラが浮かべる。すると、自然と僕の口角も上がってしまう。
顔を見合わせると、改めて感じる。僕達は似た者、同じ穴の狢なのだと。
「また、何か企んでいる様だね……ティエラ」
「人聞きが悪いわね。単なる提案でしょ?」
本来の僕の目的……茜という既存の存在を破壊し、また新たに理想の聖処女を創造する。
破壊など、その過程の作業に過ぎないはずだった。
だが、僕は無意識のうちに楽しみ、更に欲していた。その過程すら楽しみ、欲していたのだ。
ただ、吹山 茜という少女を破壊する行為に、僕は魅入られていたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる