処女壊体-the making of a saint-

柘榴

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第9章 洗脳の刑

第76話 姉妹の愛

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「私、一人っ子なのよ。ずーっと一人」

 廃人同然の姉妹二人を眺めながら、ティエラは静かに語り始めた。二人の姉妹は変わらず虚ろな目で虚空を眺めているだけだ。身体に力も入らず、躾のされていない獣の様に糞尿を垂れ流している。
「だからね、この子達が羨ましいの。美しくて、健気で、仲睦まじい……誰から見ても理想の姉妹よね」
 そして、僕達がその理想の姉妹を狂わせ、壊した。僕達の様な狂人の手によって、呆気なく。

 彼女達を壊した僕達はどうだ?
 僕もティエラも、幼い頃から友達の一人すらいなかった事だろう。僕たちの様な異端者は常に非難され、足蹴にされてきた。
 同じ穴の狢の僕だからこそ、ティエラの過去など容易に想像ができる。
 ティエラも僕も、ずっと一人だった。そして、憎悪と狂気が日々積もっていくだけ。

「だから、だから……だからこそ、思うの。壊したい。この二人を徹底的に嬲って、壊した後の惨めな姿を想像すると……最高の気分」
 そして、孤独の中で僕達は憎悪と狂気は破裂し、僕達を呑み込んだ。気付いた頃には他人が壊れ、堕ちていく姿に快楽を見い出す狂人となっていたのだ。
「歪んでいるね、それで、君を満足させるにはどうすれば良い?」
 自分達が狂っている事など分かっている。だが、分かっているからといって止められもしないし、止めようとも思わない。
 倫理や法に縛られ、自分の欲望が殺されるくらいなら、僕達は狂ったままで良い、最後の最後まで。

 呼応した様に、ティエラが微笑む。
 そして、細い指で自らの頭部を指差して見せる。
「ココの『弄り合い』っこ」
 ティエラが提案する、吹山姉妹への最低最悪の『弄り合い』っこ。

 それは、姉妹の壊された心と尊厳に更に唾を吐きかける様な仕打ちだった。
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