禁じられた遊び-醜悪と性愛の果て-

柘榴

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第1話 禁じられた遊びⅠ

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 ある女の家族の中では、『禁じられた遊び』があった。
 それはあまりにも歪で、忌々しく、醜悪な遊び。そして、その遊びは女の弟の精神を蝕み続け、やがて弟を自殺に追いやる事となる。
 殺したのだ、実の姉であるその女が。

 とある日曜日の昼下がり、三人の子供が一つの部屋に集まっていた。
 鍵を閉め、カーテンも閉め切り、光の届かない密室。
「加奈姉さん、やっぱり止そうよ。恥ずかしいし……」
 弟の仁村 由宇は姉二人を前に、顔を赤くして体を硬直させている。
「いいから、お姉ちゃんたちに任せておけばいいの」
 長女の仁村 真奈が由宇を強引に抑え込み、ベッドに押し倒す。
 男子とはいえ由宇は身体も細く、年上の姉たちには到底敵わなかった。
「加奈、ちゃんと玄関の鍵も閉めた? こんなの誰かに見られたら大変なんだから」
「平気平気、お父さんもお母さんもどうせ夜まで仕事でしょ……お姉ちゃんもゆっくり遊べるじゃん」
 真奈の言葉に、次女の加奈が適当な返答をする。
そう、この部屋での『遊び』は決して誰にも知られてはいけない。
知られれば、ただでは済まない。そのくらいの予想は当時の幼い子供たちにも安易にできた。

 しかし、子供ながら禁忌を犯しているという自覚があったからこそ、その背徳感を楽しむことを止められなかった。
 真奈と加奈は何の躊躇いもなく服を脱ぎ捨て、弟の目の前に裸体を露にする。
「じゃあ由宇も服を脱いで……お姉ちゃんたちと遊ぼう?」
 目の前の光景に戸惑う由宇。もう何度も『遊び』を重ねてきているのに、いつも初心な反応を示してくれる弟が、愛しくてたまらなかった。
 それが更に真名と加奈の興奮を掻き立てる材料になっていたのだ。
「……う、分かったよ……」
 姉たちを前に、由宇は恥ずかしそうに服を脱ぎ始めた。
 細く、白い身体。中性的な顔と合わさり、由宇の魅力は計り知れない程のものだった。
 そして、真奈と加奈、そして弟の由宇は、そのまま三人裸体のままベッドへと雪崩れ込んだ。

 子供たちがこの『遊び』を始めたのは、長女である真奈が小学校高学年に上がった頃だった。
 一般的に男女問わず性的な知識や興味が高まる年代だが、真奈も例外では無かった。
 最初は少しばかり異性の肉体に興味がわいた程度だった。だが、真奈の欲望は徐々に肥大し続け、やがてはそれを自身では抑え込むことすらできない程になっていた。
 しかし、当時小学生の真奈の欲求を満たす術など限られている。雑誌、ネット、漫画……その程度の娯楽ではまるで満足できず、真奈はやがて生身の人間で欲求を満たす事を考え始めた。

 そこで目を付けたのが弟だった。由宇はその当時小学校低学年。姉の真奈から見ても中性的な美少年で、容姿も魅力的だった。それに加え誰にも優しく、非の打ち所がない完璧な弟を、真奈はやがて性の対象として意識し始めた。

 そして、とうとう真奈は弟を襲った。深夜、家族が寝静まった後に弟の部屋に忍び込み、寝ている由宇を抵抗できないように拘束した後、真奈は弟の身体で欲求を満たした。
 由宇はずっと涙を流しながら真奈の顔を見つめていた。当時の由宇からすれば、実の姉から犯されるなど考えもしなかっただろう。だが、真奈は身勝手に弟を欲求のはけ口としたのだ。

 一度やってしまえばもう何も怖くなかった。真奈は自身の性欲を満たすためだけに弟を毎晩のように犯し続けた。そしてこれが、真奈にとっての日常的な『遊び』となった。
 やがて妹の加奈も巻き込み、倒錯的な近親相姦を楽しむようになった。最初は躊躇っていた加奈も真奈に似たのか、一度快楽を覚えた後は自発的に真奈に協力し、両親の目を盗みながら狂気の『遊び』を続けた。

 しかし、そんな日常にも終止符が打たれる時が来た。真奈と加奈が高校生、由宇が中学生の頃、いつもより早く帰宅した両親に近親相姦の現場を目撃され、発覚してしまったのだ。

 特に厳格な父は烈火の如く激怒し、三人は死ぬ寸前まで殴られ、蹴られ、挙句、両親から顔も見たくないと勘当され、三人はそれぞれ別々の親戚の元へ預けられた。
 
 こうして三人の間で行なわれていた醜悪な『遊び』は、『禁じられた遊び』として一度は封じられたのだった。
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