ヒビキとクロードの365日

あてきち

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5月

5月14日『出雲大社 例祭(例大祭)』

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クロード「おや? ヒビキ様、久しぶりの『こすぷれ』ですか? とても厳かな印象の衣装ですが、その……着せられてる感が半端ないです」

 ヒビキ「言ってくれるね、クロード。これは『浄衣』っていう神事の衣装だよ」

クロード「神事ですか。つまり、今日の記念日は神に関係するのですね?」

 ヒビキ「その通り! 本日5月14日は出雲大社の『例祭の日』だよ!」

クロード「例祭?」

 ヒビキ「別名『例大祭』とも呼ばれる、神社では最も重要とされる祭祀のひとつだね。色々な神社で催されているけど、出雲大社では今日が例祭の日なんだよ」

クロード「はぁ。それ以前に、出雲大社が分かりません」

 ヒビキ「島根県出雲市にある歴史深い神社だよ。日本神話にも登場するくらい起源が古いんだ。祭神は大国主神。国造りや縁結びなんかの神様だよ。大国主神といえば因幡の白兎が有名だね」

クロード「白兎?」

  シア「キュウ!」

クロード「なっ!? この兎、いつの間に!」※クロードの頭頂を陣取るシア。

 ヒビキ「あ、いらっしゃい。というか、君って何気に登場回数多いよね」

  シア「キュウ?」※『何のこと?』と言わんばかりに煌めくつぶらな瞳。

クロード「へ? ヒビキ様、シアが登場するのは今回が初めてですよ?」

 ヒビキ「いやいや。ウサギ姿での登場は初めてだけど、この前だって……」

クロード「この前???」※心底不思議そうに首を傾げるクロード。

 ヒビキ「……クロードってここでは状況次第で認識の設定が変わるよね。これが作者による強制力。まさに神の所業。助けて、大国主神様!」

クロード「ヒビキ様、どうされたのですか!? お気を確かに!」

  シア「キュウ♪」※『細かいことは気にしないで♪』とでも言いたげな鳴き声。

 ヒビキ「そうだね。俺達は作者の哀れな被造物に過ぎないんだったね。思い立ったら吉日と言わんばかりに、作者の意向であらゆる設定を好き放題にされてしまう矮小な存在だもの。諦めが肝心だよね」

クロード「なぜかは分かりませんが卑屈すぎます、ヒビキ様! と、とにかく例祭について詳しく教えてください!」

 ヒビキ「そうだね。もう締めに入る時間だけど。出雲大社では、天皇陛下の大御使である勅使様をお迎えして、天皇陛下からの御幣物(お供え物)を奉納する祭祀だよ。13日には例祭前夜祭があって、14日から16日まで例祭関係の祭事があるね」

クロード「お祭りですか。それは楽しみです!」

  シア「キュウ!」※『機会があったらぜひ一度見に来てね』風の鳴き声。



★★★★★
その他の記念日『碁石の日(ご5い1し4)』

クロード「確か、碁とは陣取り遊戯の一種でしたね」
 ヒビキ「起源は中国の占星術の一法が変化・洗練されたものらしいよ」
クロード「つまりこれも神事・祭祀のだったということでしょうか?」
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