18 / 44
第十八章
しおりを挟む
その話には聞き覚えがあった。
「この国に、昔、聖女がいたのを知っているかしら」
クラウディアは、いつになく真剣な表情でサフィリアに向かって話している。
だが、サフィリアは騙されない。なにせ彼女とは付き合いが長い。
クラウディアがこういう顔をする時は、例えば世界の七不思議だとか、例えば城に住まう亡霊だとか、所謂「この世に存在しないもの」、若しくは「目に見えない摩訶不思議な世界のもの」などに関する話をする時である。
令嬢時代には、姉と三人、パジャマパーティーで明け方まで語り合ったものだ。
「クラウディア様、退屈なさっておられるのですか?」
「……」
どうやらサフィリアは、王太子妃の暇つぶしに呼ばれたらしい。
思うに、王太子が不調から快癒して、それで手と時間が空いたのだろう。
「嘘八百な話ではないのよ」
「はあ」
まあ聞いて頂戴な、とクラウディアが話し始めた内容とは、つい最近耳にした話と酷似していた。
ここより南に進んだ大陸の最果てに、かつて一つの王国があった。そこには一人の少女がいた。幼い頃に神聖に目覚めた少女は、当時『聖女』と呼ばれていた。
導入部分でサフィリアは訝しく思った。この話……。
クラウディアはそんなサフィリアを気に掛けることなく話を進める。
その聖女。彼女は幼い頃に母を亡くしていた。哀しみも癒えないうちに父が迎え入れた後妻とその連れ子の義妹。
あろうことか、聖女は父と義母と義妹に虐げられていたという。
「ちょっとお待ち下さい、クラウディア様、その話をどこで聞かれたのですか?」
「聞いたのではなくてよ、読んだのよ」
「読んだ?」
「そう。王家の図書室で」
え!それは真逆、幻の王家の禁書?
「幻なんかではなくてよ。禁書はちゃんと禁書棚にあるわよ」
サフィリアの豊かな表情から意を汲み取ったクラウディアが答えてくれた。
「そこにある古い記録を読んだの」
「お待ち下さい、クラウディア様。それをなぜ私にお聞かせに?」
「お礼よ、お礼。殿下を励ましてもらったから」
「励ます?」
「苺ピロー、元気をもらったんですって。人情に生きる力をもらって泣きたくなったそうよ」
「ええ?それほど?ですが、それとこれは別ですわ。私にそんな王家の秘話を明かさずとも」
「良いのよ。貴女、引きが良いから」
「引き?」
「引き寄せ力よ」
戸惑うサフィリアを置いてけぼりにして、クラウディアは先を話し出す。
義母の連れ子の義妹とは……。
「お義姉様はズルい」「お義姉様はヒドい」
それが義妹の口癖で、彼女は口癖も悪ければ手癖も悪かった。
聖女の持ち物をことごとく奪い、聖女の婚約者であった当時の王太子殿下をヒドいズルい方式で騙くらかして奪った。
学園の卒業式という晴れの日に、馬鹿な王太子と義妹の二人は、有りもしない冤罪を聖女に擦り付けた挙句に婚約を破棄。
聖女は国から追放されてしまったのだという。
聞けば聞くほど聞いたことのあるお話。
「なんだかそのお話、最近聞いたばかりの話に酷似しております」
「ああ、それは多分、気の所為よ」
クラウディアが言うには話には続きがある。
義妹に冤罪を掛けられ婚約者を奪われ、「ニセ聖女」の汚名を浴びせられて、国を追われた聖女が命からがら辿り着いたのがこの王国だった。
そこでボロボロの彼女を助けた男爵家の嫡男と聖女は心を通わせ合う。そうして二人は結ばれる。
「それが我が国にある、とある男爵家なの」
いやいやそれは、タバサの生家の男爵家。
「まあ、それはどうでも良いのだけれど」
「え、どうでも良い?」
「ええ。だってそれって目出度し目出度しで終わったことでしょう?」
「まあ、そうですね」
「私が言いたいのはここからよ」
サフィリアは思わず唾を飲み込んだ。この先を聞いてしまって良いのだろうか。真逆王家の秘密を知ったからと幽閉されたりしないだろうか。
もしそうならば、最後にひと目だけ夫に会いたい。会ってどうしても伝えたい。
貴方のことを愛していたと。
あんな不幸な出会いだったけれど、私はとても幸せだった。
なのに貴方に不幸を背負わせて、それがとても心苦しかった。一日でも早く身を引かねばと、そう思って離縁の誓約書も二部もらっている。もうすぐ貴方を自由に出来る、けれどもそれは幽閉されるからではない。
最後に一言愛していたのだと、それだけはどうしても伝えたい。
方向違いな方向へ思考が飛んでいるサフィリアを置いて、非情にもクラウディアは王家の秘密をぺろっと語った。
「目出度しな夫婦はどうでも良いのよ。終わったことは仕方がないわ」
「はあ」
「私が気の毒に思うのはね。聖女には元々心を寄せ合う殿方がいたのよ」
「ええ?だって王太子と婚約してたんですよね。そのあと男爵と恋仲になったんですよね」
「聖女、現実主義だったのね。王太子は元々政略だし義妹に騙される盆暗だったでしょう?肝心の想い人とは離れ離れになったのだから、いつまでも心を囚われていても仕方がないと思ったのでしょう」
クラウディアの言葉にサフィリアはタバサを思い浮かべた。確かに彼女はきっぱりさっぱり潔い気質だ。
「その聖女の想い人。この国に聖女を追って来たのよ。間に合わなかったけれど」
「ああ……」
そうかそうか、聖女と心を寄せ合った想い人は、追放された聖女を追ってここまで来た。けれども漸く見つけた聖女は、既に男爵夫人になっていた。なんて切なく哀しい話なのだろう。
「まあ、あまり気にしないで。彼もそこそこ現実主義だったのよ」
「え?」
「仕方ないじゃない。結婚しちゃってたんですもの」
「まあそうですね」
「だから彼もこの国で妻帯したの」
なんて現実主義な二人なのだ。
「彼、元は聖女の護衛騎士だったのよ。それで流れの騎士になって、それでとある伯爵家に拾われて、それでそこの一人娘と恋に落ちて、それでそのまま婿入りしたってわけ」
「ええ?どっちもどっちですね」
「まあそうよね」
「ところで、そのお話のどこが王家の秘密なのでしょうか」
「秘密でもなんでも無いわよ。そういう逸話があったってことよ。面白いわよね」
「そ、それでは私は幽閉されずに済むのですね?」
「は?なんの話?」
良かった。お家に帰れる。
サフィリアはささやかな胸を撫で下ろした。
「その護衛騎士の末裔が、そこにいる彼なの」
最後にクラウディアは衝撃的な事実を明かした。
クラウディアの背後には、彼女の専属護衛である近衛騎士が控えていた。濃く深い青みを帯びた瞳は確かに異国を感じさせて、見つめていると吸い込まれそうに思えた。
「今日貴女をここに呼んだのは、貴女の『引き寄せ力』を頼みたかったのよ。彼、最近家督を継ぐのに妻を探しているの。貴女に良縁を引き寄せて欲しくって」
クラウディアの言葉に、サフィリアの答えは既に定まっていた。
「この国に、昔、聖女がいたのを知っているかしら」
クラウディアは、いつになく真剣な表情でサフィリアに向かって話している。
だが、サフィリアは騙されない。なにせ彼女とは付き合いが長い。
クラウディアがこういう顔をする時は、例えば世界の七不思議だとか、例えば城に住まう亡霊だとか、所謂「この世に存在しないもの」、若しくは「目に見えない摩訶不思議な世界のもの」などに関する話をする時である。
令嬢時代には、姉と三人、パジャマパーティーで明け方まで語り合ったものだ。
「クラウディア様、退屈なさっておられるのですか?」
「……」
どうやらサフィリアは、王太子妃の暇つぶしに呼ばれたらしい。
思うに、王太子が不調から快癒して、それで手と時間が空いたのだろう。
「嘘八百な話ではないのよ」
「はあ」
まあ聞いて頂戴な、とクラウディアが話し始めた内容とは、つい最近耳にした話と酷似していた。
ここより南に進んだ大陸の最果てに、かつて一つの王国があった。そこには一人の少女がいた。幼い頃に神聖に目覚めた少女は、当時『聖女』と呼ばれていた。
導入部分でサフィリアは訝しく思った。この話……。
クラウディアはそんなサフィリアを気に掛けることなく話を進める。
その聖女。彼女は幼い頃に母を亡くしていた。哀しみも癒えないうちに父が迎え入れた後妻とその連れ子の義妹。
あろうことか、聖女は父と義母と義妹に虐げられていたという。
「ちょっとお待ち下さい、クラウディア様、その話をどこで聞かれたのですか?」
「聞いたのではなくてよ、読んだのよ」
「読んだ?」
「そう。王家の図書室で」
え!それは真逆、幻の王家の禁書?
「幻なんかではなくてよ。禁書はちゃんと禁書棚にあるわよ」
サフィリアの豊かな表情から意を汲み取ったクラウディアが答えてくれた。
「そこにある古い記録を読んだの」
「お待ち下さい、クラウディア様。それをなぜ私にお聞かせに?」
「お礼よ、お礼。殿下を励ましてもらったから」
「励ます?」
「苺ピロー、元気をもらったんですって。人情に生きる力をもらって泣きたくなったそうよ」
「ええ?それほど?ですが、それとこれは別ですわ。私にそんな王家の秘話を明かさずとも」
「良いのよ。貴女、引きが良いから」
「引き?」
「引き寄せ力よ」
戸惑うサフィリアを置いてけぼりにして、クラウディアは先を話し出す。
義母の連れ子の義妹とは……。
「お義姉様はズルい」「お義姉様はヒドい」
それが義妹の口癖で、彼女は口癖も悪ければ手癖も悪かった。
聖女の持ち物をことごとく奪い、聖女の婚約者であった当時の王太子殿下をヒドいズルい方式で騙くらかして奪った。
学園の卒業式という晴れの日に、馬鹿な王太子と義妹の二人は、有りもしない冤罪を聖女に擦り付けた挙句に婚約を破棄。
聖女は国から追放されてしまったのだという。
聞けば聞くほど聞いたことのあるお話。
「なんだかそのお話、最近聞いたばかりの話に酷似しております」
「ああ、それは多分、気の所為よ」
クラウディアが言うには話には続きがある。
義妹に冤罪を掛けられ婚約者を奪われ、「ニセ聖女」の汚名を浴びせられて、国を追われた聖女が命からがら辿り着いたのがこの王国だった。
そこでボロボロの彼女を助けた男爵家の嫡男と聖女は心を通わせ合う。そうして二人は結ばれる。
「それが我が国にある、とある男爵家なの」
いやいやそれは、タバサの生家の男爵家。
「まあ、それはどうでも良いのだけれど」
「え、どうでも良い?」
「ええ。だってそれって目出度し目出度しで終わったことでしょう?」
「まあ、そうですね」
「私が言いたいのはここからよ」
サフィリアは思わず唾を飲み込んだ。この先を聞いてしまって良いのだろうか。真逆王家の秘密を知ったからと幽閉されたりしないだろうか。
もしそうならば、最後にひと目だけ夫に会いたい。会ってどうしても伝えたい。
貴方のことを愛していたと。
あんな不幸な出会いだったけれど、私はとても幸せだった。
なのに貴方に不幸を背負わせて、それがとても心苦しかった。一日でも早く身を引かねばと、そう思って離縁の誓約書も二部もらっている。もうすぐ貴方を自由に出来る、けれどもそれは幽閉されるからではない。
最後に一言愛していたのだと、それだけはどうしても伝えたい。
方向違いな方向へ思考が飛んでいるサフィリアを置いて、非情にもクラウディアは王家の秘密をぺろっと語った。
「目出度しな夫婦はどうでも良いのよ。終わったことは仕方がないわ」
「はあ」
「私が気の毒に思うのはね。聖女には元々心を寄せ合う殿方がいたのよ」
「ええ?だって王太子と婚約してたんですよね。そのあと男爵と恋仲になったんですよね」
「聖女、現実主義だったのね。王太子は元々政略だし義妹に騙される盆暗だったでしょう?肝心の想い人とは離れ離れになったのだから、いつまでも心を囚われていても仕方がないと思ったのでしょう」
クラウディアの言葉にサフィリアはタバサを思い浮かべた。確かに彼女はきっぱりさっぱり潔い気質だ。
「その聖女の想い人。この国に聖女を追って来たのよ。間に合わなかったけれど」
「ああ……」
そうかそうか、聖女と心を寄せ合った想い人は、追放された聖女を追ってここまで来た。けれども漸く見つけた聖女は、既に男爵夫人になっていた。なんて切なく哀しい話なのだろう。
「まあ、あまり気にしないで。彼もそこそこ現実主義だったのよ」
「え?」
「仕方ないじゃない。結婚しちゃってたんですもの」
「まあそうですね」
「だから彼もこの国で妻帯したの」
なんて現実主義な二人なのだ。
「彼、元は聖女の護衛騎士だったのよ。それで流れの騎士になって、それでとある伯爵家に拾われて、それでそこの一人娘と恋に落ちて、それでそのまま婿入りしたってわけ」
「ええ?どっちもどっちですね」
「まあそうよね」
「ところで、そのお話のどこが王家の秘密なのでしょうか」
「秘密でもなんでも無いわよ。そういう逸話があったってことよ。面白いわよね」
「そ、それでは私は幽閉されずに済むのですね?」
「は?なんの話?」
良かった。お家に帰れる。
サフィリアはささやかな胸を撫で下ろした。
「その護衛騎士の末裔が、そこにいる彼なの」
最後にクラウディアは衝撃的な事実を明かした。
クラウディアの背後には、彼女の専属護衛である近衛騎士が控えていた。濃く深い青みを帯びた瞳は確かに異国を感じさせて、見つめていると吸い込まれそうに思えた。
「今日貴女をここに呼んだのは、貴女の『引き寄せ力』を頼みたかったのよ。彼、最近家督を継ぐのに妻を探しているの。貴女に良縁を引き寄せて欲しくって」
クラウディアの言葉に、サフィリアの答えは既に定まっていた。
3,194
あなたにおすすめの小説
完結 この手からこぼれ落ちるもの
ポチ
恋愛
やっと、本当のことが言えるよ。。。
長かった。。
君は、この家の第一夫人として
最高の女性だよ
全て君に任せるよ
僕は、ベリンダの事で忙しいからね?
全て君の思う通りやってくれれば良いからね?頼んだよ
僕が君に触れる事は無いけれど
この家の跡継ぎは、心配要らないよ?
君の父上の姪であるベリンダが
産んでくれるから
心配しないでね
そう、優しく微笑んだオリバー様
今まで優しかったのは?
お飾りな妻は何を思う
湖月もか
恋愛
リーリアには二歳歳上の婚約者がいる。
彼は突然父が連れてきた少年で、幼い頃から美しい人だったが歳を重ねるにつれてより美しさが際立つ顔つきに。
次第に婚約者へ惹かれていくリーリア。しかし彼にとっては世間体のための結婚だった。
そんなお飾り妻リーリアとその夫の話。
侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています
猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。
しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。
本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。
盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
完結 やっぱり貴方は、そちらを選ぶのですね
ポチ
恋愛
卒業式も終わり
卒業のお祝い。。
パーティーの時にソレは起こった
やっぱり。。そうだったのですね、、
また、愛する人は
離れて行く
また?婚約者は、1人目だけど。。。
亡き姉を演じ初恋の人の妻となった私は、その日、“私”を捨てた
榛乃
恋愛
伯爵家の令嬢・リシェルは、侯爵家のアルベルトに密かに想いを寄せていた。
けれど彼が選んだのはリシェルではなく、双子の姉・オリヴィアだった。
二人は夫婦となり、誰もが羨むような幸福な日々を過ごしていたが――それは五年ももたず、儚く終わりを迎えてしまう。
オリヴィアが心臓の病でこの世を去ったのだ。
その日を堺にアルベルトの心は壊れ、最愛の妻の幻を追い続けるようになる。
そんな彼を守るために。
そして侯爵家の未来と、両親の願いのために。
リシェルは自分を捨て、“姉のふり”をして生きる道を選ぶ。
けれど、どれほど傍にいても、どれほど尽くしても、彼の瞳に映るのはいつだって“オリヴィア”だった。
その現実が、彼女の心を静かに蝕んでゆく。
遂に限界を越えたリシェルは、自ら命を絶つことに決める。
短剣を手に、過去を振り返るリシェル。
そしていよいよ切っ先を突き刺そうとした、その瞬間――。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
別れ話をしましょうか。
ふまさ
恋愛
大好きな婚約者であるアールとのデート。けれど、デージーは楽しめない。そんな心の余裕などない。今日、アールから別れを告げられることを、知っていたから。
お芝居を見て、昼食もすませた。でも、アールはまだ別れ話を口にしない。
──あなたは優しい。だからきっと、言えないのですね。わたしを哀しませてしまうから。わたしがあなたを愛していることを、知っているから。
でも。その優しさが、いまは辛い。
だからいっそ、わたしから告げてしまおう。
「お別れしましょう、アール様」
デージーの声は、少しだけ、震えていた。
この作品は、小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる