22 / 44
第二十二章
しおりを挟む
その日、ルクスは城に泊まっていた。
ここ最近では珍しく、だがどうにも急ぐ案件があるとかで明日まで帰ってこない。
ルクスが不在の夜は、サフィリアは自室で就寝する。そんな静かな夜には、必ず考えるのだ。
「いつ申し上げればよろしいかしら」
それはルクスへの離縁の申し出であった。
サフィリアは、ルクスを相当の人格者だと思っている。あれだけねっとり愛されていながら、彼の気持ちに気づいていない。
「ごめんなさい、旦那様」
だから、こんな一人きりの夜には、夫の足枷だと思う自分を悔やむ。
一人きりの夜は長い。長い夜には色んなことを考える。夜なのだから寝れば良いのに、残念ながらサフィリアはショートスリーパーだ。
長い夜こそじっくり色々考える。そしてじっくり考えた結論が正解だった試しがない。
「亭主元気で留守だった」
全て東国の格言通り、今日も平和な一日だった。だが、サフィリアの心の中には小さなさざ波が立っていた。
「いつ見ても綺麗な方だわ」
城に泊まるルクスの為に、サフィリアは着替えと差し入れを届けに行った。それは彼が城に泊まる日は毎度のことで、今日も面会を申し込み待合室に向かったところでルクスを見つけた。
旦那様、そう声を掛けられなかったのは、夫が一人ではなかったからだ。
ルクスは女性と一緒だった。
その女性のことは、サフィリアは知っている。彼女は文官でルクスの同僚だ。ルクスからも紹介されていたし、サフィリアも何度か挨拶を交わしている。
ここは王城の回廊で、二人は仕事の話をしているのだろう。夫は邸では見せない厳しい顔をしていた。
そんな二人にサフィリアは、声を掛けることができなかった。そのままくるりと背を向けて、まるで逃げ出すように待合室に駆け込んだのだった。
たったそれだけのこと。けれど胸の奥に立ったさざ波は、邸に帰ってきてからもなかなか静まることはなかった。
ルクスは優秀な文官だ。そしてキリリとした美丈夫だ。
「本当なら、あんな方が相応しかったのだわ」
一人っきりの夜に一人で考えることに、最適な答えは見つからない。
華やかな姉や王太子妃クラウディアや、夫の同僚の女性文官や、サフィリアの周りにはそんな大物が揃っていたから、自然とサフィリアは自分を小さく見る。
もう随分前に心は決まっていた。覚悟だってちゃんとある。
それでこの夜は、いつまでもこうしていては駄目なのだという、それこそ最も駄目な解を引き当てたのであった。
「あのぅ」
来た!あのぅ夫人。
司祭は磨り硝子の向こう側の伯爵夫人に呼び掛けられて、条件反射的に帰ってくれと思った。
この夫人、ほんと面倒くさい。話を聞けば聞くほど迷宮に迷い込んだ気持ちにさせられる。
この夫人の突撃(毎日)を辞めてもらうには、彼女の抱える問題を解決に誘うよりほかはない。
なにせ夫人は、自分で練り上げた迷宮ワールドで堂々巡りをする天才だ。
なにせ自分を夫を不幸にしている咎人だと思っている。
毎日毎日皆勤賞で告解に訪れるこの夫人を止めるには、やはり自分が出張らねばならないのか。
どうか彼の夫には、是非とも夫人を迷宮ワールドから引き摺り出してほしい。
サフィリアが、ああでもないこうでもないと昨日と一ミリも変わらない告解を述べるのを聞き流していると、どうも気が済んだのかヒョイと椅子を持ち上げる気配した。椅子を片付けているのだろう。
帰るのか?帰ってくれるのか?
「あのぅ」
何!?
「実は申し上げたいことがございましたの。ですが、ワタクシこの後、お茶会がございまして、残念ながら時間切れなんですの。そういう訳で明日改めて参りますわね」
散々いつも通りの話を並べて、サフィリアは肝心なことを言えずにタイムアップとなった。
サフィリアの気配がすっかり消えたのを確かめて、司祭は告解部屋を出た。
窓から馬車寄せを見れば既に馬車はなく、夫人はどうやら帰ったようだった。
「やっと帰ってくれた」
やれやれと、司祭は一仕事終えたような気持ちになる。
なんだろう。あの絶大なる陰のパワー。 自分のことを塵芥、ゴミクズのように思う思考。確か、生家では両親と姉から、よく手懐けた仔犬を愛でるように可愛がられて育った筈だ。貴族の間でも有名な話だ。
なのにあの自己肯定感の低さと言ったら。
司祭は男の顔を思い浮かべた。
「欲しくて手に入れた妻だろう。何をあんなに誤解させて、二年も拗らせたままにしている?」
愈々夫人と接触せねばならない。このままでは、あの後ろ向き、あのぅ夫人は方向違いな悔恨にまみれた生涯を送ることになるだろ。
いやいや多分その前に、なんとも危うい潔さを発揮して、明日にでも離縁に持ち込む決意をしそうだ。あの凶暴なる陰のパワー。多分、本気になった彼女は誰にも止められない。
「姉仕込みの行動力が仇になるとは」
司祭は、ここにはいない男に向けて語りかけた。今ごろ何も知らずに、人生初めて我がものにしたいと願った令嬢を、奇跡のように娶ることの叶った幸福に溺れているのだろう。
「遅い初恋って、恐ろしいな」
夫人の優秀さは有名だ。年齢が離れている自分でも知っている。優秀な姉の陰に隠れているが、あんなキレ者早々いない。
可愛い妹を、そこいらの能無しボンボン貴族令息に嫁がせはしないのだと、姉は妹の縁談を片っ端から蹴散らしていた。それも貴族の間では有名な話だ。
難攻不落な姉が認めた男。
人を寄せつけない冷たい空気を纏った男。
その男を陥落させた女性が、あの毎日毎日「あのぅ」と迷宮ワールドを背中に背負って告解に訪れる。
「なんだ、その修羅」
心の避難場所である教会にいながら、司祭はとんだ厄災を背負い込んだような気持ちになった。
一層のこと、どこか遠くの教会へ逃げ出したくなった。
ここ最近では珍しく、だがどうにも急ぐ案件があるとかで明日まで帰ってこない。
ルクスが不在の夜は、サフィリアは自室で就寝する。そんな静かな夜には、必ず考えるのだ。
「いつ申し上げればよろしいかしら」
それはルクスへの離縁の申し出であった。
サフィリアは、ルクスを相当の人格者だと思っている。あれだけねっとり愛されていながら、彼の気持ちに気づいていない。
「ごめんなさい、旦那様」
だから、こんな一人きりの夜には、夫の足枷だと思う自分を悔やむ。
一人きりの夜は長い。長い夜には色んなことを考える。夜なのだから寝れば良いのに、残念ながらサフィリアはショートスリーパーだ。
長い夜こそじっくり色々考える。そしてじっくり考えた結論が正解だった試しがない。
「亭主元気で留守だった」
全て東国の格言通り、今日も平和な一日だった。だが、サフィリアの心の中には小さなさざ波が立っていた。
「いつ見ても綺麗な方だわ」
城に泊まるルクスの為に、サフィリアは着替えと差し入れを届けに行った。それは彼が城に泊まる日は毎度のことで、今日も面会を申し込み待合室に向かったところでルクスを見つけた。
旦那様、そう声を掛けられなかったのは、夫が一人ではなかったからだ。
ルクスは女性と一緒だった。
その女性のことは、サフィリアは知っている。彼女は文官でルクスの同僚だ。ルクスからも紹介されていたし、サフィリアも何度か挨拶を交わしている。
ここは王城の回廊で、二人は仕事の話をしているのだろう。夫は邸では見せない厳しい顔をしていた。
そんな二人にサフィリアは、声を掛けることができなかった。そのままくるりと背を向けて、まるで逃げ出すように待合室に駆け込んだのだった。
たったそれだけのこと。けれど胸の奥に立ったさざ波は、邸に帰ってきてからもなかなか静まることはなかった。
ルクスは優秀な文官だ。そしてキリリとした美丈夫だ。
「本当なら、あんな方が相応しかったのだわ」
一人っきりの夜に一人で考えることに、最適な答えは見つからない。
華やかな姉や王太子妃クラウディアや、夫の同僚の女性文官や、サフィリアの周りにはそんな大物が揃っていたから、自然とサフィリアは自分を小さく見る。
もう随分前に心は決まっていた。覚悟だってちゃんとある。
それでこの夜は、いつまでもこうしていては駄目なのだという、それこそ最も駄目な解を引き当てたのであった。
「あのぅ」
来た!あのぅ夫人。
司祭は磨り硝子の向こう側の伯爵夫人に呼び掛けられて、条件反射的に帰ってくれと思った。
この夫人、ほんと面倒くさい。話を聞けば聞くほど迷宮に迷い込んだ気持ちにさせられる。
この夫人の突撃(毎日)を辞めてもらうには、彼女の抱える問題を解決に誘うよりほかはない。
なにせ夫人は、自分で練り上げた迷宮ワールドで堂々巡りをする天才だ。
なにせ自分を夫を不幸にしている咎人だと思っている。
毎日毎日皆勤賞で告解に訪れるこの夫人を止めるには、やはり自分が出張らねばならないのか。
どうか彼の夫には、是非とも夫人を迷宮ワールドから引き摺り出してほしい。
サフィリアが、ああでもないこうでもないと昨日と一ミリも変わらない告解を述べるのを聞き流していると、どうも気が済んだのかヒョイと椅子を持ち上げる気配した。椅子を片付けているのだろう。
帰るのか?帰ってくれるのか?
「あのぅ」
何!?
「実は申し上げたいことがございましたの。ですが、ワタクシこの後、お茶会がございまして、残念ながら時間切れなんですの。そういう訳で明日改めて参りますわね」
散々いつも通りの話を並べて、サフィリアは肝心なことを言えずにタイムアップとなった。
サフィリアの気配がすっかり消えたのを確かめて、司祭は告解部屋を出た。
窓から馬車寄せを見れば既に馬車はなく、夫人はどうやら帰ったようだった。
「やっと帰ってくれた」
やれやれと、司祭は一仕事終えたような気持ちになる。
なんだろう。あの絶大なる陰のパワー。 自分のことを塵芥、ゴミクズのように思う思考。確か、生家では両親と姉から、よく手懐けた仔犬を愛でるように可愛がられて育った筈だ。貴族の間でも有名な話だ。
なのにあの自己肯定感の低さと言ったら。
司祭は男の顔を思い浮かべた。
「欲しくて手に入れた妻だろう。何をあんなに誤解させて、二年も拗らせたままにしている?」
愈々夫人と接触せねばならない。このままでは、あの後ろ向き、あのぅ夫人は方向違いな悔恨にまみれた生涯を送ることになるだろ。
いやいや多分その前に、なんとも危うい潔さを発揮して、明日にでも離縁に持ち込む決意をしそうだ。あの凶暴なる陰のパワー。多分、本気になった彼女は誰にも止められない。
「姉仕込みの行動力が仇になるとは」
司祭は、ここにはいない男に向けて語りかけた。今ごろ何も知らずに、人生初めて我がものにしたいと願った令嬢を、奇跡のように娶ることの叶った幸福に溺れているのだろう。
「遅い初恋って、恐ろしいな」
夫人の優秀さは有名だ。年齢が離れている自分でも知っている。優秀な姉の陰に隠れているが、あんなキレ者早々いない。
可愛い妹を、そこいらの能無しボンボン貴族令息に嫁がせはしないのだと、姉は妹の縁談を片っ端から蹴散らしていた。それも貴族の間では有名な話だ。
難攻不落な姉が認めた男。
人を寄せつけない冷たい空気を纏った男。
その男を陥落させた女性が、あの毎日毎日「あのぅ」と迷宮ワールドを背中に背負って告解に訪れる。
「なんだ、その修羅」
心の避難場所である教会にいながら、司祭はとんだ厄災を背負い込んだような気持ちになった。
一層のこと、どこか遠くの教会へ逃げ出したくなった。
3,336
あなたにおすすめの小説
ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望
伯爵令嬢の婚約解消理由
七宮 ゆえ
恋愛
私には、小さい頃から親に決められていた婚約者がいます。
婚約者は容姿端麗、文武両道、金枝玉葉という世のご令嬢方が黄色い悲鳴をあげること間違い無しなお方です。
そんな彼と私の関係は、婚約者としても友人としても比較的良好でありました。
しかしある日、彼から婚約を解消しようという提案を受けました。勿論私達の仲が不仲になったとか、そういう話ではありません。それにはやむを得ない事情があったのです。主に、国とか国とか国とか。
一体何があったのかというと、それは……
これは、そんな私たちの少しだけ複雑な婚約についてのお話。
*本編は8話+番外編を載せる予定です。
*小説家になろうに同時掲載しております。
*なろうの方でも、アルファポリスの方でも色んな方に続編を読みたいとのお言葉を貰ったので、続きを只今執筆しております。
聖女に負けた侯爵令嬢 (よくある婚約解消もののおはなし)
蒼あかり
恋愛
ティアナは女王主催の茶会で、婚約者である王子クリストファーから婚約解消を告げられる。そして、彼の隣には聖女であるローズの姿が。
聖女として国民に、そしてクリストファーから愛されるローズ。クリストファーとともに並ぶ聖女ローズは美しく眩しいほどだ。そんな二人を見せつけられ、いつしかティアナの中に諦めにも似た思いが込み上げる。
愛する人のために王子妃として支える覚悟を持ってきたのに、それが叶わぬのならその立場を辞したいと願うのに、それが叶う事はない。
いつしか公爵家のアシュトンをも巻き込み、泥沼の様相に……。
ラストは賛否両論あると思います。納得できない方もいらっしゃると思います。
それでも最後まで読んでいただけるとありがたいです。
心より感謝いたします。愛を込めて、ありがとうございました。
完結 この手からこぼれ落ちるもの
ポチ
恋愛
やっと、本当のことが言えるよ。。。
長かった。。
君は、この家の第一夫人として
最高の女性だよ
全て君に任せるよ
僕は、ベリンダの事で忙しいからね?
全て君の思う通りやってくれれば良いからね?頼んだよ
僕が君に触れる事は無いけれど
この家の跡継ぎは、心配要らないよ?
君の父上の姪であるベリンダが
産んでくれるから
心配しないでね
そう、優しく微笑んだオリバー様
今まで優しかったのは?
亡き姉を演じ初恋の人の妻となった私は、その日、“私”を捨てた
榛乃
恋愛
伯爵家の令嬢・リシェルは、侯爵家のアルベルトに密かに想いを寄せていた。
けれど彼が選んだのはリシェルではなく、双子の姉・オリヴィアだった。
二人は夫婦となり、誰もが羨むような幸福な日々を過ごしていたが――それは五年ももたず、儚く終わりを迎えてしまう。
オリヴィアが心臓の病でこの世を去ったのだ。
その日を堺にアルベルトの心は壊れ、最愛の妻の幻を追い続けるようになる。
そんな彼を守るために。
そして侯爵家の未来と、両親の願いのために。
リシェルは自分を捨て、“姉のふり”をして生きる道を選ぶ。
けれど、どれほど傍にいても、どれほど尽くしても、彼の瞳に映るのはいつだって“オリヴィア”だった。
その現実が、彼女の心を静かに蝕んでゆく。
遂に限界を越えたリシェルは、自ら命を絶つことに決める。
短剣を手に、過去を振り返るリシェル。
そしていよいよ切っ先を突き刺そうとした、その瞬間――。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
【完結】見えてますよ!
ユユ
恋愛
“何故”
私の婚約者が彼だと分かると、第一声はソレだった。
美少女でもなければ醜くもなく。
優秀でもなければ出来損ないでもなく。
高貴でも無ければ下位貴族でもない。
富豪でなければ貧乏でもない。
中の中。
自己主張も存在感もない私は貴族達の中では透明人間のようだった。
唯一認識されるのは婚約者と社交に出る時。
そしてあの言葉が聞こえてくる。
見目麗しく優秀な彼の横に並ぶ私を蔑む令嬢達。
私はずっと願っていた。彼に婚約を解消して欲しいと。
ある日いき過ぎた嫌がらせがきっかけで、見えるようになる。
★注意★
・閑話にはR18要素を含みます。
読まなくても大丈夫です。
・作り話です。
・合わない方はご退出願います。
・完結しています。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる