43 / 44
第四十二章
しおりを挟む
「ふん、そうしているとまるでそっくりな親子だな」
皮肉な笑みを浮かべて、ローレルが言った。
目の前には漆黒の頭が並んでいる。高さが違うのは、片方は屈強な体躯の騎士であり、もう片方はちんまい幼子だからである。
「レオン」
「はいっ!ちちうえ!」
小さな身体をスッと伸ばして、レオンは元気に返事をした。キリッとした顔をしたはずなのに、そう見えないのは父親譲りの優顔だからか。
「おいで」
その言葉に、弾かれたようにレオンは駆け出し、腰を落として両腕を広げるローレルの腕の中に飛び込んだ。
「汗だくだな」
ローレルがそう言うと、後ろに控えていたオスカーが大判のタオルを差し出した。ローレルはそれを受け取りレオンの頭をタオルで包むと、手ずから汗を拭ってやる。
「で、今日の稽古はどうだったんだ?」
わしゃわしゃ拭うと小さな頭はぐらんぐらん揺さぶられて、それが面白いのかレオンがキャッキャッと声を立てて笑った。
「殿下は大変剣筋がよろしい。そういえば、ジェマイマ様も反射神経がよろしかった。侍女との追いかけっこでは負けなしでしたから。レオン殿下は御母上に似たのでしょう」
ローレルは「今日はどうだった?」と短く尋ねたのに、アルフレッドは昔話まで織り交ぜて長ーい返事をしてきた。しかも当時のジェマイマはすでに十代の少女であり、追いかけっこをする年齢はとうに過ぎていた。
「ちっ」
小さく舌打ちをすれば、
「ちちうえ、だめです!ははうえがだめっていいまちた」
最後に若干カミカミになって、レオンは「めっ」とするようにローレルを見上げた。面立ちは父親似であるのに、そんな表情が妃にそっくりに見えるのは、母親譲りの漆黒の髪と深く青い瞳のせいなのだろうか。
「ふっ、怒られておいでだ」
独り言にしては大きすぎる声で、アルフレッドは挑発的なことを言った。
「従兄上、失敬ですよ」
オスカーに諌められても、アルフレッドは精悍な顔に薄ら笑みを乗せただけで、反省の色は見えなかった。
ジェマイマとアルフレッドは髪と瞳の色がそっくりで、そこにオスカーが加わると三人兄妹のように見える。更にそこにレオンが加われば、幼子はまるでジェマイマとどちらかの息子のように見えてしまう。
だが、レオンは歴とした王国の王子でありローレルの第一子である。
父親からは緩い巻き毛も艶やかな金髪も澄んだ青い瞳も、見目は何ひとつ受け継いでいない。
彼が父親から受け継いだのは、麗しく優しげな面立ちと揺るがない母親への深い愛、その愛をどこも曲げずに真っ直ぐ本人に向ける、突き抜けるような愛し方だった。
実際には成長するとともに、優顔のまま放つ皮肉な口ぶりも、涼しい顔で厳しいことを平気で宣う為政者としての風格も、誰よりも自分を自重して甘言に惑わされない心の強さも、全て父から引き継ぐのだが、今は可愛いばかりの三歳児である。
レオンが携える模擬剣は、祖父であるクラフトン侯爵から奉上されたものである。柄頭には東国から取り寄せたという上質の瑠璃が嵌められており、それはジェマイマとレオンの瞳の色でもあった。
レオンの剣の指南役はアルフレッドであり、それは彼の技量を認めてローレルが命じたものだった。
ローレルは狂うことはなかった。生まれたばかりのレオンを目にしても、妃を疑うことはなかった。
夜明け前の最も暗い宵闇に生まれた息子は、湯浴みをしたばかりの髪は艶を帯びて黒々としていた。それがジェマイマにそっくりだと言って、ローレルは赤児の額にキスをした。
「レオン」
ローレルがそう呼べば、赤児のレオンはまだはっきりしない視界に父親を探すように瞳を左右に揺らした。美しい瑠璃色の瞳も、最愛の妃にそっくりだった。
予め決めていた名は男児のもので、ローレルは初めての子は男子だと疑うことをしなかった。愛する妃が我が子を産むのを、指折り数えて心待ちにしていたのである。
「ははうえ!」
父に汗を拭われ抱き上げられたレオンが、ローレルの肩越しに母を見つけた。その声に、ローレルは振り返った。
「ジェマイマ、気をつけて歩くんだ」
ジェマイマは、ジェーンに手を引かれており、彼女らの両脇も後ろにも近衛騎士が控えていた。
「レオンの稽古を観たかったの。もう終わってしまったのね」
残念そうに言ってジェマイマは、大きく膨らんだ腹を庇いながらゆっくり歩く。せり出した腹で足元がよく見えず、手を引いてくれるジェーンが頼りである。
ジェマイマは産み月を迎えており、二番目の子の出産を控えていた。
「ははうえ!」
ローレルが地面に下ろすと、レオンは仔犬のように駆け出しジェマイマのドレスを掴んだ。少し前まで体当たりのように飛び込んでいたのに、母の身のうちに子が宿ってからは、そんなことはすっかりやめてしまった。
汗を拭われ乾き始めたレオンの髪を撫でてから、ジェマイマはまだ紅く熱を持つ息子の頬を両手で包む。ローレルそっくりな甘い笑顔に、ジェマイマは思わず笑みが溢れた。
「明日は間に合うように見にくるわ」
「ほんと?ははうえ」
「ええ、本当よ。レオンの立派な騎士姿を見たいもの」
「では、鍛錬の前に私がお迎えに参りましょう」
「アルフレッド、お前は黙って準備をしておれ。ジェマイマ、明日は私が君を迎えに行くから待っていてくれ」
身重になってから猛烈な眠気をもよおすようになって、ジェマイマは先ほどまで昼寝をしていた。それで、レオンの剣の鍛錬に間に合わなかったのである。
目の前で、夫と護衛騎士がやいのやいの言っている。見下ろせば、幼い息子がドレスのスカートを握り締めている。
鬱陶しいほどの深い愛情に囲まれて、ジェマイマは溺れそうなあまり憂鬱になる。
なんて幸福な憂鬱なのか。こんな人生があったのだと、あの夢のジェマイマたちに教えてあげたい。彼女たちにもあっただろう幸せを噛み締める。
ローレルは、婚礼の夜から息も絶えだえになるほどジェマイマを愛した。直ぐに懐妊したジェマイマには、もう夢で見たような恐れも不安もなかった。
生まれてくる子をこの腕に抱ける。大切に抱き締めて愛してあげられる。それが心から待ち遠しくて、大きな腹に向かってレオン、レオンと呼びかけた。
きっと男の子が生まれるだろう。濡れ羽のような黒髪に夜空のような濃く青い瞳をして生まれて来てくれるに違いない。そしてローレルは、今度こそ間違いなくレオンを愛してくれるだろう。
夢を数に入れるなら五度目となる生を受けて、レオンはこの世に生まれ出た。
父親似の鬱陶しいほど深い愛情を身のうちに宿して、ジェマイマに母となることの幸せを教えてくれた。
皮肉な笑みを浮かべて、ローレルが言った。
目の前には漆黒の頭が並んでいる。高さが違うのは、片方は屈強な体躯の騎士であり、もう片方はちんまい幼子だからである。
「レオン」
「はいっ!ちちうえ!」
小さな身体をスッと伸ばして、レオンは元気に返事をした。キリッとした顔をしたはずなのに、そう見えないのは父親譲りの優顔だからか。
「おいで」
その言葉に、弾かれたようにレオンは駆け出し、腰を落として両腕を広げるローレルの腕の中に飛び込んだ。
「汗だくだな」
ローレルがそう言うと、後ろに控えていたオスカーが大判のタオルを差し出した。ローレルはそれを受け取りレオンの頭をタオルで包むと、手ずから汗を拭ってやる。
「で、今日の稽古はどうだったんだ?」
わしゃわしゃ拭うと小さな頭はぐらんぐらん揺さぶられて、それが面白いのかレオンがキャッキャッと声を立てて笑った。
「殿下は大変剣筋がよろしい。そういえば、ジェマイマ様も反射神経がよろしかった。侍女との追いかけっこでは負けなしでしたから。レオン殿下は御母上に似たのでしょう」
ローレルは「今日はどうだった?」と短く尋ねたのに、アルフレッドは昔話まで織り交ぜて長ーい返事をしてきた。しかも当時のジェマイマはすでに十代の少女であり、追いかけっこをする年齢はとうに過ぎていた。
「ちっ」
小さく舌打ちをすれば、
「ちちうえ、だめです!ははうえがだめっていいまちた」
最後に若干カミカミになって、レオンは「めっ」とするようにローレルを見上げた。面立ちは父親似であるのに、そんな表情が妃にそっくりに見えるのは、母親譲りの漆黒の髪と深く青い瞳のせいなのだろうか。
「ふっ、怒られておいでだ」
独り言にしては大きすぎる声で、アルフレッドは挑発的なことを言った。
「従兄上、失敬ですよ」
オスカーに諌められても、アルフレッドは精悍な顔に薄ら笑みを乗せただけで、反省の色は見えなかった。
ジェマイマとアルフレッドは髪と瞳の色がそっくりで、そこにオスカーが加わると三人兄妹のように見える。更にそこにレオンが加われば、幼子はまるでジェマイマとどちらかの息子のように見えてしまう。
だが、レオンは歴とした王国の王子でありローレルの第一子である。
父親からは緩い巻き毛も艶やかな金髪も澄んだ青い瞳も、見目は何ひとつ受け継いでいない。
彼が父親から受け継いだのは、麗しく優しげな面立ちと揺るがない母親への深い愛、その愛をどこも曲げずに真っ直ぐ本人に向ける、突き抜けるような愛し方だった。
実際には成長するとともに、優顔のまま放つ皮肉な口ぶりも、涼しい顔で厳しいことを平気で宣う為政者としての風格も、誰よりも自分を自重して甘言に惑わされない心の強さも、全て父から引き継ぐのだが、今は可愛いばかりの三歳児である。
レオンが携える模擬剣は、祖父であるクラフトン侯爵から奉上されたものである。柄頭には東国から取り寄せたという上質の瑠璃が嵌められており、それはジェマイマとレオンの瞳の色でもあった。
レオンの剣の指南役はアルフレッドであり、それは彼の技量を認めてローレルが命じたものだった。
ローレルは狂うことはなかった。生まれたばかりのレオンを目にしても、妃を疑うことはなかった。
夜明け前の最も暗い宵闇に生まれた息子は、湯浴みをしたばかりの髪は艶を帯びて黒々としていた。それがジェマイマにそっくりだと言って、ローレルは赤児の額にキスをした。
「レオン」
ローレルがそう呼べば、赤児のレオンはまだはっきりしない視界に父親を探すように瞳を左右に揺らした。美しい瑠璃色の瞳も、最愛の妃にそっくりだった。
予め決めていた名は男児のもので、ローレルは初めての子は男子だと疑うことをしなかった。愛する妃が我が子を産むのを、指折り数えて心待ちにしていたのである。
「ははうえ!」
父に汗を拭われ抱き上げられたレオンが、ローレルの肩越しに母を見つけた。その声に、ローレルは振り返った。
「ジェマイマ、気をつけて歩くんだ」
ジェマイマは、ジェーンに手を引かれており、彼女らの両脇も後ろにも近衛騎士が控えていた。
「レオンの稽古を観たかったの。もう終わってしまったのね」
残念そうに言ってジェマイマは、大きく膨らんだ腹を庇いながらゆっくり歩く。せり出した腹で足元がよく見えず、手を引いてくれるジェーンが頼りである。
ジェマイマは産み月を迎えており、二番目の子の出産を控えていた。
「ははうえ!」
ローレルが地面に下ろすと、レオンは仔犬のように駆け出しジェマイマのドレスを掴んだ。少し前まで体当たりのように飛び込んでいたのに、母の身のうちに子が宿ってからは、そんなことはすっかりやめてしまった。
汗を拭われ乾き始めたレオンの髪を撫でてから、ジェマイマはまだ紅く熱を持つ息子の頬を両手で包む。ローレルそっくりな甘い笑顔に、ジェマイマは思わず笑みが溢れた。
「明日は間に合うように見にくるわ」
「ほんと?ははうえ」
「ええ、本当よ。レオンの立派な騎士姿を見たいもの」
「では、鍛錬の前に私がお迎えに参りましょう」
「アルフレッド、お前は黙って準備をしておれ。ジェマイマ、明日は私が君を迎えに行くから待っていてくれ」
身重になってから猛烈な眠気をもよおすようになって、ジェマイマは先ほどまで昼寝をしていた。それで、レオンの剣の鍛錬に間に合わなかったのである。
目の前で、夫と護衛騎士がやいのやいの言っている。見下ろせば、幼い息子がドレスのスカートを握り締めている。
鬱陶しいほどの深い愛情に囲まれて、ジェマイマは溺れそうなあまり憂鬱になる。
なんて幸福な憂鬱なのか。こんな人生があったのだと、あの夢のジェマイマたちに教えてあげたい。彼女たちにもあっただろう幸せを噛み締める。
ローレルは、婚礼の夜から息も絶えだえになるほどジェマイマを愛した。直ぐに懐妊したジェマイマには、もう夢で見たような恐れも不安もなかった。
生まれてくる子をこの腕に抱ける。大切に抱き締めて愛してあげられる。それが心から待ち遠しくて、大きな腹に向かってレオン、レオンと呼びかけた。
きっと男の子が生まれるだろう。濡れ羽のような黒髪に夜空のような濃く青い瞳をして生まれて来てくれるに違いない。そしてローレルは、今度こそ間違いなくレオンを愛してくれるだろう。
夢を数に入れるなら五度目となる生を受けて、レオンはこの世に生まれ出た。
父親似の鬱陶しいほど深い愛情を身のうちに宿して、ジェマイマに母となることの幸せを教えてくれた。
5,095
あなたにおすすめの小説
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】私の婚約者はもう死んだので
miniko
恋愛
「私の事は死んだものと思ってくれ」
結婚式が約一ヵ月後に迫った、ある日の事。
そう書き置きを残して、幼い頃からの婚約者は私の前から姿を消した。
彼の弟の婚約者を連れて・・・・・・。
これは、身勝手な駆け落ちに振り回されて婚姻を結ばざるを得なかった男女が、すれ違いながらも心を繋いでいく物語。
※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしていません。本編より先に読む場合はご注意下さい。
【完結】愛していないと王子が言った
miniko
恋愛
王子の婚約者であるリリアナは、大好きな彼が「リリアナの事など愛していない」と言っているのを、偶然立ち聞きしてしまう。
「こんな気持ちになるならば、恋など知りたくはなかったのに・・・」
ショックを受けたリリアナは、王子と距離を置こうとするのだが、なかなか上手くいかず・・・。
※合わない場合はそっ閉じお願いします。
※感想欄、ネタバレ有りの振り分けをしていないので、本編未読の方は自己責任で閲覧お願いします。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
あなたの妻にはなりません
風見ゆうみ
恋愛
幼い頃から大好きだった婚約者のレイズ。
彼が伯爵位を継いだと同時に、わたしと彼は結婚した。
幸せな日々が始まるのだと思っていたのに、夫は仕事で戦場近くの街に行くことになった。
彼が旅立った数日後、わたしの元に届いたのは夫の訃報だった。
悲しみに暮れているわたしに近づいてきたのは、夫の親友のディール様。
彼は夫から自分の身に何かあった時にはわたしのことを頼むと言われていたのだと言う。
あっという間に日にちが過ぎ、ディール様から求婚される。
悩みに悩んだ末に、ディール様と婚約したわたしに、友人と街に出た時にすれ違った男が言った。
「あの男と結婚するのはやめなさい。彼は君の夫の殺害を依頼した男だ」
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる