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月に一度だけでもアルフォンスが部屋を訪れてくれることに幸せを感じていたのに、これからはそれさえもなくなるのかもしれない。
そう考えるだけで絶望が胸を真っ黒に塗りつぶしてくるようだ。
「レティシア。明日の朝早くここを発つ必要がある。あまり長居は出来ない」
「……分かりました」
アルフォンスが瞳と同じ碧色のタイを緩める。フロックコートとブラウスシャツを脱ぎ捨てると、細身だけれども筋肉質な体躯が露わになった。
彼の大きな両手がそっとレティシアの両肩の上に乗ると、器用な手つきで夜着を肩から滑り落とされてしまう。
ゆっくりと彼の顔が近づいてくると唇同士が重なり合う。
「あ……」
雷鳴が轟くと同時に彼女の華奢な裸体を艶めかしく輝かせた。
いつもと同じように角度を変えて何度か唇を堪能されると、白くて清潔なシーツの上へと静かに押し倒された。
雨粒がバタバタと窓に叩きつけられる音が響き、湿り気のある空気が肌にまとわりついてくる中、二人は肌を重ね合わせた。
「……ん……」
首筋から鎖骨、そしてなだらかな乳房の頂にかけて、彼の唇が彼女の肌の上をゆっくりと這い始める。彼の唇が自分の体に触れていると実感するたびに、下腹が疼いて蜜口が潤ってくるのを感じた。
愛のない行為だと頭の中では分かっている。
けれど……
けれども、どうしようもなく……
――幼い頃から彼のことを愛してしまっていた。
レティシアの上気した桃色の頬に、アルフォンスの硬い唇が柔らかく触れた。
白くて弾力のある乳房に、少しだけ硬い指先が沈み込んでくると、ゆっくりと変形させはじめる。
「ん……」
「ああ、感じているようだな」
しばらくすると赤く尖った先端を彼の唇が舐りはじめた。
「あっ……んん……」
「甘美だな」
珍しく褒められた気がする。
しばらく乳首を堪能された後、唇がゆっくりとくびれた腰から両脚の間へと移動していく。
「さあ、脚を開け。貴女はこれが好きだろう?」
「……はい」
レティシアは瞳に涙を潤ませながら、命じられるがまま両脚を開く。
既に潤ってしまった花弁を覗かれると、羞恥で白い肌が真っ赤に染まっていく。
「濡れてしまっているな」
「……っ」
夫に事実を指摘されると恥ずかしくて堪らない。
今の言葉をかけられただけで、新たに愛蜜が溢れ始めてしまった。
彼のざらりとした舌が花弁の縁から陰核へと移動していく。
あまり長居できないと話していたはずなのに、食まれたり伸ばされたりして、じっくりと焦らされる。
そう考えるだけで絶望が胸を真っ黒に塗りつぶしてくるようだ。
「レティシア。明日の朝早くここを発つ必要がある。あまり長居は出来ない」
「……分かりました」
アルフォンスが瞳と同じ碧色のタイを緩める。フロックコートとブラウスシャツを脱ぎ捨てると、細身だけれども筋肉質な体躯が露わになった。
彼の大きな両手がそっとレティシアの両肩の上に乗ると、器用な手つきで夜着を肩から滑り落とされてしまう。
ゆっくりと彼の顔が近づいてくると唇同士が重なり合う。
「あ……」
雷鳴が轟くと同時に彼女の華奢な裸体を艶めかしく輝かせた。
いつもと同じように角度を変えて何度か唇を堪能されると、白くて清潔なシーツの上へと静かに押し倒された。
雨粒がバタバタと窓に叩きつけられる音が響き、湿り気のある空気が肌にまとわりついてくる中、二人は肌を重ね合わせた。
「……ん……」
首筋から鎖骨、そしてなだらかな乳房の頂にかけて、彼の唇が彼女の肌の上をゆっくりと這い始める。彼の唇が自分の体に触れていると実感するたびに、下腹が疼いて蜜口が潤ってくるのを感じた。
愛のない行為だと頭の中では分かっている。
けれど……
けれども、どうしようもなく……
――幼い頃から彼のことを愛してしまっていた。
レティシアの上気した桃色の頬に、アルフォンスの硬い唇が柔らかく触れた。
白くて弾力のある乳房に、少しだけ硬い指先が沈み込んでくると、ゆっくりと変形させはじめる。
「ん……」
「ああ、感じているようだな」
しばらくすると赤く尖った先端を彼の唇が舐りはじめた。
「あっ……んん……」
「甘美だな」
珍しく褒められた気がする。
しばらく乳首を堪能された後、唇がゆっくりとくびれた腰から両脚の間へと移動していく。
「さあ、脚を開け。貴女はこれが好きだろう?」
「……はい」
レティシアは瞳に涙を潤ませながら、命じられるがまま両脚を開く。
既に潤ってしまった花弁を覗かれると、羞恥で白い肌が真っ赤に染まっていく。
「濡れてしまっているな」
「……っ」
夫に事実を指摘されると恥ずかしくて堪らない。
今の言葉をかけられただけで、新たに愛蜜が溢れ始めてしまった。
彼のざらりとした舌が花弁の縁から陰核へと移動していく。
あまり長居できないと話していたはずなのに、食まれたり伸ばされたりして、じっくりと焦らされる。
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