【R18】あなたには帰る場所がある。だから、愛しているとは言えない。

6 求めた光の先へ

68 ミリー※

「分かっているさ……」

　そうして、今度はアイザックがベストとブラウス、下衣を脱ぎ始める。
　元々引き締まった体だったが、さらに筋骨隆々とした体躯になっているではないか。二の腕の無駄のない筋肉に思わずそっと触れたくなってしまうほどだ。
　彼の朱銀の髪がランプに艶めかしく照らされる。

「もうずっと、君とまた触れ合いたくてたまらなかった……」

　熱情のこもった視線で射抜かれると、鼓動が落ち着かない。

　――へき地で隠れて会っていた頃の、性急な求めとは違う。

　優しい愛撫を施されながら生まれたままの姿になった後、白く清潔なベッドの上へと、そっと横たえられた。
　彼の体が私の上に覆いかぶさってくると、ますます鼓動が高鳴って落ち着かない。
　柔らかな唇が、全身に何度も口づけを落としてくる。

「あっ……アイザック……」

　全身にキスの雨を降らされている間に、じわじわと脚の間に愛液が溢れてくるのを感じた。

「ミリー……君の肌は柔らかくて気持ちが良い……一年前よりも、もっと綺麗になっている……」

　そうして、足先まで口づけられた後に彼の顔がまたこちらに近づいたかと思うと、尖りきった乳首を口にパクリと食まれた。

「あっ……んんっ、あっ……くっ……」

　彼の濡れた舌で先端を弄られると、びくびくと白魚のように腰が跳ね上がる。
　そうこうしている間に、彼の指がもう一方の乳首を掴んでゆっくりと伸ばしたり捏ねたりしてきて、脳天まで快楽が駆け登っては引いていくを繰り返した。

「ミリー、今までみたいに、声を我慢しなくていいんだ……俺にどうか君の艶めかしい声をもっと聴かせてくれないか？」

「そんな、こと……言われてもっ……ふあっ、あんっ……ああっ……――！」

　再度達してしまった。

「ミリー、すごく気持ちが良さそうだな……」

「アイザック……」

　元々彼には私の気持ちが良いところは全て知り尽くされている。
　絶え間ない彼の施しに、頭の芯がぼうっとして夢見心地だ。
　そんな中、濡れ切った秘所に向かって、アイザックの顔が移動した。

「ふあっ……あっ……アイザック……そんな……とこ……」

「ミリーはこれをされるのが好きだろう？」

　濡れた蜜池の中、彼の舌が差し入れられた。
　彼の朱銀の髪が脚の間でさやさや揺れているのが見えて、ひどく気恥ずかしかった。
　硬くなった芽を舌で何度も嬲られた後、舌を何度も抽送されている間に、頭の中が白んでいく。

「ふあっ……あっ、もうっ……ああっ……――！」

　全身にびりびりと快楽が駆け抜ける。
　達したばかりの体が再度達してしまった。
　もう体は、まるで茹でられたかのように熱くて仕方がない。

「ふあっ……あっ……は……ふ……私、もう……」

　こんなに何度も達せられては、いかに騎士として鍛えた体とはいえ限界がある。

「アイザック、良かったら少し――」

「ミリー、まだだ……」

　だけれども――アイザックは私を休ませてくれそうにはなかった。