【R18】あなたには帰る場所がある。だから、愛しているとは言えない。

おうぎまちこ(あきたこまち)

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6 求めた光の先へ

69 ミリー※

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 熱が籠り、はち切れんばかりに昂りきった局所が視界に入り、私は驚いてしまった。
 先端からは先走りの雫が、濡れてしまった秘所に向かって零れると、愛液と厭らしく混ざり合う。
 アイザックは限界寸前のようだ。

「あ……」

 こんなにも私を求めてくれている相手を蔑ろにしたくはなくて……。
 羞恥に耐えながら、私は相手に告げた。

「アイザック……良かったら……来て……」

 すると、一瞬だけ金青色の瞳が真ん丸に開かれた後、彼がふっと微笑んでくる。

「ミリー、ありがとう……いつになく性急すぎないだろうか?」

「いいえ、そんなことない……さっきまでとても丁寧に大事にしてくれたわ……だから、どうか、私の中に入ってきてほしい……」

 そうして、私は彼の幅広の肩へと、そっと両手を回した。

「ミリー……愛している……」

 彼が肉棒の根元を掴むと、先端が秘所の上をぬるぬると動いた。
 その感覚があまりにも悦い。

「挿れるぞ……」

 ――約一年ぶりに、獣の先端が蜜扉を貫いてきた。

「ああっ……――!」

 彼の秘めたる凶弾は、内へ内へととずぶずぶと侵入してくる。

「ミリー……ミリー……」

「ふあっ、ああっ……!」

 巨大な肉棒に肉壁がこすり上げられる気持ち良さだけで、再び果ててしまいそうだ。
 久しぶりだからか、まるで初めての時のように相手の熱を感じて仕方がない。
 みちみちと蜜襞を押し広げながら彼の巨魁が侵入を果たしてきた。

「ああっ……」

「久しぶりだから、すごく締め付けてくるな……」

 そうして、蜜口は奥深くまで彼の分身を飲み込んでしまった。

「はあ……あ……」

「ミリー……全部入ったよ……」

 久しぶりの彼とつながっているのだと思うと、幸せでしょうがない。

「君だけを愛している……」

 また何度か口づけられ、見つめあったのを合図に、彼が腰を揺り動かしはじめた。

「ふあっ、ああっ、あっ……」

 彼の分身が内側でうごめくたびに幸せが駆け抜けていく。

「ミリー……君の中は相変わらず熱くて気持ちが良い……」

「アイザック……」

 ランプに照らされた朱銀の髪がさやさやと動く。
 汗ばんだ肌同士がぶつかり合うと、ぱちゅんぱちゅんと湿った音が鳴り響く。
 床に映った影が厭らしく前後に動いた。
 投げ出された足が艶めかしく振り子のように揺れ動く様が、ひどく煽情的だ。
 彼に奥深くを何度も何度も貫かれると、気持ちが良くて仕方がない。

「ふあっ、ああっ、アイザック……あっ、あっ……」

 一年ぶりに彼に抱かれるが、気持ちが良くて仕方がない。

「ミリー、君の声をもっと聴かせてくれ……」

「アイザック……あっ、ああっ……」

 勝手に嬌声が漏れ出てくる。
 今まで他に聞かれないようにと声を押し殺してきたが、もうそんな必要はない。
 解放された欲望が内で昂り、どんどん自分自身も大胆にさせていった。
 相手の激しさに応えたくて、自然に腰が揺れ動く。
 溢れ切った愛蜜が、彼の肉棒の動きをより激化させた。

「ふあっ、あっ、あっ、あっ……」

「ああ、君もこんなに俺を求めてくれていたなんて……」

 アイザックの声音に愉悦が混じる。
 ぐちゅぐちゅと湿った水音と二人の荒い息遣いとが、室内を支配していく。
 幅広の肩に回した両手が振りほどかれてしまいそうなほどに、彼の膝下の衣擦れとベッドが軋む音が激しさを増した。

「ミリー……君に全てをぶちまけてしまいたい……」

「は……い……」

 無意識にぎゅうぎゅうと相手の肉茎を締め付けると、律動を感じた。
 そうして――吐き出された熱く滾った欲望を受け止める。
 内側でびゅくびゅくと肉茎がうごめく。
じわじわと熱いものが下腹に感じると同時に、満ち足りた想いが全身に拡がっていった。

「はあ……あ……アイザック……」

「ああ、ミリー……愛している……」

 熱はそのままに、彼に何度か口づけられる。
 優しく熱い抱擁が幸せで仕方がない。
 ふわふわとした浮遊感に包み込まれながら、私はアイザックと見つめあった。

「ミリー……」

 とても愛おしそうに彼が私の名前を呼ぶものだから、嬉しくてしょうがない。

 そうして、柔らかな口づけを落とされ、これで今日は終わりかと思ったのだが――。

「ミリー……」

「どうしたの、アイザック……? きゃっ……」

 脚の間にある肉棒がまた怒張しているのが分かった。
 アイザックが困ったように微笑んだ。


「どうやら俺は――君を夜中抱いていたいようだ」


 ――隠れて会っていた頃にはできなかったことだ。

 気持ちの良い疲れに包まれていた私は、また彼に応えた。

「アイザック……貴方の気が済むまで……」

 そうして再び、彼に身体を委ねる。

 その日は、私が気を失うまで、彼との情事が続いたのだった。



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