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第4話 二人で確かめる※

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 コバルトブルーの髪に、金の瞳をした謎の美青年ガウェインが、ハーフエルフの少女シレーナの住む山小屋に住み着くようになって数日が経った。
 彼の正体を彼女が問うと、あっさり答えてくれた。

「察しの通り、俺は海賊だ――島に向かう途中に嵐にあって、今は仲間と散り散りだがな――」

 彼の表情は憂いを帯びる。
 どうして王国の剣を所持しているのか、どうして金の瞳をしているのか、シレーナが問うたが、それらの理由については答えてはくれなかった。
 言葉が出ないシレーナだったが、なんとか口をぱくぱくと動かしたり、身振り手振りを使って、ガウェインとコミュニケーションを図った。
 これまで、喋れないことで、エルフたちから罵倒されたり馬鹿にされたりすることも多かったシレーナだったが――。
 ガウェインは、一生懸命な彼女の訴えを聞いてくれた。

(ガウェインは、私の話をしっかり聞いてくれる……)

 こんなに誰かに優しくされたのも久しぶりで――。

 冬だというのに、シレーナの心は、まるで麗らかな春のように、ポカポカと温かくなったのだった――。



※※※



 ある時、ガウェインがシレーナに問いかけてきた。

「シレーナ……お前の母親は死んだようだが……人間だという父親が生きているのだとするなら、会いたいか?」

 突然の問いに、彼女は驚いた。
 シレーナは首をふるふると横に振る。

「そうか……」

 ガウェインは、自身の持つ王国騎士の剣を見ながら、ぽつりと呟いたのだった。



※※※
 


 徐々に二人が親交を深めていく中――。 

「シレーナ、頼みがある」

 当初、ガウェインに、シレーナの蜜が舐められるという刺激の強い出来事があった。だが、それ以来、彼から特段おかしなことはされていない。
 だが、今日は、水に浸かってしまった銃の手入れをしていたガウェインが、突飛なことを言い出したのだ。

「傷が、あと少しといったところで、なかなか塞がらない。シレーナ、お前に口づけでも良いだろうか――?」

「――――!?」

 あまりにも唐突に、彼がそんなことを言い出したので、シレーナは戸惑う。
 彼女が、彼から一歩後退る。
 すると、彼の大きな手が、彼女の頬を包む――。

(え、え……? 急すぎて、心の準備が――)
 
 うろたえるシレーナの可愛らしい顔に、ガウェインの整った顔が近づいてくる――。

 またもや唇を奪われる――――!

 シレーナが目をぎゅっと瞑る。

 だが――――。

 ガウェインの唇が触れてくることはなかった――。

 彼女の唇の近くで、彼が毒づく。

「ちっ……あのグラムとかいうエルフの男が、また小屋の前に来てるようだぞ」

 彼はそう言うと、小屋の中にある暖炉の中に身を潜めた。

(またグラムが……)

 シレーナの憧れだったエルフの美男子グラム。
 数日前の一件――魔術師の前でシレーナを魔女呼ばわりした件――以来、彼は毎日、彼女に野菜や果物といったものを手渡しに来ていた。
 どうやら、村の皆に隠れて、グラムはシレーナに会いに来ているようだった。

(実質的な村の支配者である、魔術師フロッシュ様にバレたら、また大変なことになるわ――)

 シレーナの中では、嬉しい感情よりも、グラムを心配する感情が強かった。
 小屋から出た彼女に、エルフの美男子は声をかけてくる。

「冬の到来も近い……もうすぐ神に捧げられる前に、どうしても君の顔を見たくて……」

 切望した表情を浮かべたグラムに対し、彼女は困惑してしまう。彼は「すまない」とだけ言い、小屋の前から立ち去った。
 グラムを見送った後、シレーナは小屋に戻った。
 暖炉の中から、煤けたガウェインがひょっこりと顔を出すと、椅子に腰掛ける。

(煤がついてる)

「シレーナ、何を――」

 シレーナは持っていたハンカチで、彼の頬を拭いてやることにした。

(ゴシゴシしないように……)

 彼女が必死に彼の顔を拭いていると――彼の顔は真っ赤になっていた。

(変なことしたかしら――?)

 そんなことをシレーナが考えていると――。

「―――!」

 突然また、彼女の頬は、彼の両手に包まれた。

「シレーナ……あのグラムとかいうエルフの男は、お前の恋人か何かか――?」

 ガウェインの顔は真剣なものに変わっていた――。

 シレーナは必死に首を横に振る。

「――そうか……ではあの男が、お前に一方的に――」

 そこまでで、彼は言葉を切った。
 そうして、彼は黄金の瞳で、彼女の黄金の瞳を見つめる。

「邪魔が入ったが――先ほどの続きをしたい――」

 彼の提案に対しても、シレーナは顔を真っ赤にして、必死に首を横に振った。

「ん――? あまり好きではなかったか――?」

 彼の問いかけに、シレーナは困惑する。
 いくら性の知識に乏しい彼女とはいえ、口づけは好いた者同士が交わし合うものだと分かっていた。

「だったら、口ではなく下から蜜をもらって確かめたい――」

 彼の言葉に、シレーナは目を見開く。
 下とは、脚の間の秘部のことだろう。
 それに対して、彼女は激しく首を横に振った。

「じゃあ、口か下か選べ――とにかく確かめないことには、話にならないからな――」

(二択しかないの――!?)

 だが、選ばないと、ガウェインはシレーナを離してくれなさそうだった。

 そうして、仕方なく彼女は口をぱくぱくさせた。

(口で……)

「わかった、感謝する――」

 そういうと、彼は彼女の唇を塞いだ――。

「ふ……あふ……ふぁっ……はふ……」

 シレーナの口の中は、今日も彼の舌によって蹂躙されていく。
 ぐちゅん、くちゅりと、二人の唇同士は激しい水音を立てた。

「やはり、お前の体液が、俺の血を活性化させるようだな――」

 彼なりの結論が出たのだろう。

(これで終わりかしら……?)

 ほっとする反面、少しだけ寂しい気持ちにシレーナはなる。
 
(あれ? 私はなんで、残念だと思ったの――?)

 だが――その日のガウェインの様子が、それまでとは違っていた――。

「――きゃっ――!」

 彼はおもむろに、彼女の身体を押し倒した。

(なに――? どうしたの――?)

 困惑する彼女の身体の上に、乱暴にガウェインが覆いかぶさってくる。

 声にならない声を、シレーナは上げる。

 彼の呼吸は荒いものへと変わっていた。

「シレーナ――」

 そうしてスカートの中に入った彼の指が、下着越しに彼女の芽をくにくにと刺激する。蜜口から、じわじわと蜜が溢れてしまう。

「んんっ―――!」

 見上げたガウェインの様子は、やはりいつもと違っていた。

(何――? 何だろう? 盛りのついた動物みたいな――?)

 そうして――彼が猛りを取り出した。
 
 初めて見る、異性の局部に、シレーナは驚きを隠せない。

(本当にどうしちゃったの、ガウェイン――?)

 それ以上に、様子のおかしい彼に、シレーナは戸惑ってしまう。

 そうして、下着越しに、彼が秘部に局部を擦りつけてきた――。

「ひぅっ……あっ……んんっ……」

 すりすりと芽を擦りあげられ、彼女は喘ぐ。

 予想外の展開に、シレーナは困惑したのだった――。



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