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しおりを挟む今度は乳房を上下に揉みしだかれ、丹念に捏ねられる。
そうして、彼の少しだけ硬い指の腹が、紅い先端をゆっくりと擦ってくると、堪らず声が漏れ出た。
「ふあっ……んんっ……」
「ああ、どんどん尖って色づいてきて綺麗だ……」
焦らすような手つきで何度も何度も擦られると、快楽だけがどんどん強くなっていって、頭の芯がぼうっとなってくる。
「は……んんっ……」
「ちょうど喰い頃だな……」
ゆっくりと彼の唇が開くと、赤い実を食まれてしまう。
彼の口の中で先端をしゃぶられ、舌先で弄られる。
じゅぶじゅぶと突端を舐められる音が室内に響く。
全身に快感が駆け巡っていき、腰が自然と跳ね上がった。
知らぬ間に瞼を閉じていたが、かろうじて開くと、碧の瞳と目が合う。
「あ……んんっ……」
「……お前、自分がどんな顔してるのか、分かってるのか?」
「分からな……」
すると、ケンダルが不敵に笑う。
「『もっとしてほしい』って、すごい物欲しそうな顔だよ……」
「ちっ、違っ……ああっ……んんっ……」
彼がわざとらしく舌で先端を弄る姿が目に入ってしまい、恥ずかしくて気を失ってしまいそうだった。
角度を変えて舌先で何度も先端が嬲られた後、ちゅぱっと音を立てて唇が離れる。
赤い実は唾液に濡れそぼって、ぬらぬらと怪しい光を放っていた。
「わりとそばにいた気がしたが、知らない内に、とんだ淫乱に育ったみたいだな……」
ケンダルが舌なめずりをした。
オデッセイは羞恥で頬が赤らんでいく。
「先ほどから貴方が……ひ、卑猥なことをしてきてっ……」
「へえ、卑猥なことって何だよ、言ってみろよ……」
「そ、それは……卑猥なことで……ひゃあっ……」
オデッセイの両脚の間に彼の指が伸びてきて、花弁の上をぬるぬると滑りはじめる。
「ああ、俺とは違って、お前の方は、『特別な体液』がこんなにも溢れてるのに……」
「あっ……! そんなとこ、やめてっ……!」
「ああ、もう膨れ上がってるな……どれ、気持ちが良さそうだし、しばらく弄ってやるよ」
ひときわ敏感な場所を弄られていると、どんどん息が上がってくる。
「なあ、せっかくだから、俺のじゃなくて、お前のやつを先に採取してやろうか……? ほら、弄れば弄るほど、面白いぐらいに、どんどん溢れてくるぜ」
「んんっ……ひゃんっ……」
彼の指が蜜口に差し入れられ、抜き差しを何度か繰り返された後、馴らすように円を描かれる。
両脚の肌を蜜が溢れて彼の下衣へと流れて汚していく。
オデッセイが抗えない快楽と戦っている中、ケンダルが悠然と微笑んだ。
「なあ、せっかくだ」
彼が腰を浮かせて下方に移動した。かと思うと、彼の頭が、彼女の両脚の間に挟まってくる。濡れた花弁に、熱い息がかかって、オデッセイは身体をびくりと跳ね上げた。
「お前の『特別な体液』を俺が飲んでやるよ……」
「あっ、何を言って、やあっ……ダメっ、飲んじゃっ……ああっ……」
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