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おまけ(本編最終回直後の教室)

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「あのね、まゆりちゃん……」

「ん……」

 耳朶を甘噛みされると下腹がきゅうって疼いて、相手の男根をぎゅうっと締上げてしまった。すると、大牙くんの声に愉悦が滲む。

「まゆりちゃんがさ、生徒の皆のことが大事なのは分かってる。だけど、どんな時でもまゆりちゃんの中に俺がいてほしいんだ」

「どんな、時でも……? ひゃあっ……!」

 萎れたと思った大牙くんの男性器がまた肉壁を押し広げてきたので驚きの声が上がってしまった。しかも再び腰を揺らしはじめる。

「……俺がまゆりちゃんのことを好きみたいに、いつでもどこででも……授業中でもそれ以外の業務中にも他の先生や生徒と話してる時でも、いつでも」

 授業中だったり、他の先生や生徒と話している時に大牙くんのことを思い出すとか無理じゃない?
 だけど、なんとなく「出来ない」と返事ができそうになかった。
 ずっと大好きだった大牙くんと再会して告白されなおしてプロポーズもされて、すごく喜んでたけど……あれ? 牛口先生よりも危険な男性に掴まったとか……そんなことないよね……?
 そんなことを考えてたら――

「まゆりちゃんにこっちを向いてほしい」

 力持ちの大牙くんに抱きしめられて、ぐるんと身体が回転したと思ったら対面座位にさせられた。ほっぺに何度も何度もキスの嵐。そうして、普段の優しい大牙くんとはちょっと違う肉食獣みたいに貪るような激しいキス。
 唇同士が離れると、大牙くんが蕩けるような笑みを浮かべる。

「まゆりちゃん、大好き、愛してる、俺と同じぐらい俺のことを好きになってほしいんだ」

「え? ひゃっ、あっ、あっ、あっ……!」

 下から何度も突き上げられて、大牙くんの体力はどうしてこんなに無尽蔵なの……!?
 気づけば真っ暗な教室の中、月の光が差していて、重なり合った影が淫らに揺れ動いているのが見えた。
 その晩、大牙くんの気が済むまで教室でイケない行為は続いてしまい、結局朝方近くに帰路に就いたのでした。


 その後――

 土曜日はぐったり眠ってたけど、日曜日にはお出かけして「お願い聞いてくれたお詫びにスイーツ食べ放題だよ」ってカフェに連れ出された。なんだか誤魔化されてる?とか思ったけど、単純なので許してしまう。
 次の月曜日、仕事終わりに「まゆりちゃん、授業中に俺のことを思い出してくれた?」と問われて、本当はこの間の夜のことを思い出していたけど、「そんなことないよ」って目を逸らして答えたら、大牙くんはご満悦だったのでした。


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