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第8章 将軍夫婦の結末
第65話 夫の優しい嘘3 青焔と紅炎1
しおりを挟む酒場の地下にて。
石で覆われた空間で、今は二人の男が密談をしていた。
「シュタール様……! でしたら、デュランダル将軍のお力添えを受けることが出来るのですね……! なんて心強い……!」
蜂蜜色のさらりとした髪を後ろに撫でつけた男――デュランダルの副官オリヴィエが、歓喜の声を上げる。
相対する、銀色の髪に紫色の瞳をした中性的な顔立ちの青年シュタールが静かに答えた。
「デュランは……王太后捕縛のために、兵を指揮してくれるそうだ――オリヴィエは、予定通り王妃のもとへ行くと良い」
宰相の答えに、オリヴィエが返す。
「――『真の王』については?」
「それは――」
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