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「レオナルド・ロイヴァンクリフト、ノアール・ヴェンディエール、前へ」
それぞれが連戦をこなし場を進めると、名を呼ばれ前へ進み出る。最後残ったのは、圧倒的腕力で一撃必殺のレノと、ちょこまかと相手を撹乱し敗北宣言させるノアの二人だった。
「やっぱりこうなるよな」
大剣を肩口に載せ煽るような口調のレノは、心底嬉しそうに意地悪っぽく笑った。
「まあ、でもレノ相手なら双剣は無理なんだけど」
手にしていた双剣をくるくると回し手遊びしていたが、両腰へと戻し大きく伸びをする。
「両者準備はいいか?はじめ!」
審判の教師は二人が頷くのを確認し、戦闘開始の手を挙げる。
「氷壁雷撃槍」
先手とばかりノアが、自分の周りに氷壁を築くと、続けざまに雷で出来た無数の槍をレノに向かって放出する。
レノは身軽に次々と攻撃する雷の槍を避け、氷壁に向かって大剣を振り上げて叩き落とす。一撃では硬い氷にひび一つ入れることも出来ず跳ね返された。
「ちっ!かてぇ!」
「あたるとビリビリするよ~雷弾」
小悪魔というよりも悪魔な笑みを浮かべて、雷の散弾をレノの回避場所に先回りするように打ち込んだ。
「いてー!そこから出てこい、クソが!」
「ホント口が悪いよ」
安全圏でレノの嫌がる攻撃を繰り返していた。
クラスメイトたちは、最初の攻撃で身の危険を感じた教師陣により、防護結界の貼られている演習場の観覧席に移動し身の安全を守っている。
「っせい!」
掛け声とともにふたたび、氷壁に向かって、大剣を振り上げ、補助魔法を剣に纏わせ渾身の一撃を叩き落とす。微かにひびが入るのを確認すると、何度もしつこく打撃を繰り返した。
「クソがっ!」
「あっ!」
ひびが入ればそこからは亀裂が放射線状に伸び、あっという間にノアを守っていた氷壁は砕け散った。
「レノの馬鹿力!!雷撃槍」
間合いを詰めようとするレノとの間に雷撃槍を打って、レノを反対側へと遠ざける。
「重圧」
レノは大剣を振り波動で雷を薙ぎ払い、次のモーションへ移ろうとした瞬間、攻撃どころか、身動き一つ取れない圧力に全身を襲われた。
「ぐっ⋯!」
「降参する?」
ノアはおちょくるように言って、ニコニコと満面の笑みを浮かべ、圧力で苦しむレノの方へ近づく。手を伸ばしても届かないくらいに微妙な距離に腹黒さを印象づけた。
「⋯する⋯」
「ん??」
「降参、だ!」
息がしにくいのか、悔しすぎて声も出せないのか、息も絶え絶えに降参を告げるレノ。
それに対して、鼻歌でも歌うように機嫌の良いノアは、指を鳴らすと魔法を解除する。
「勝者、ノアール・ヴェンディエール」
ノアは圧倒的な魔法力で、剣技力をねじ伏せた。クラスメイトどころか、教師陣をドン引きさせ、脅威を印象づけた一戦だった。今後、無用に怒らせてはいけない相手だと。
勝ち抜き戦が終わると、演習場の修理に入った教師陣と生徒を誘導する教師と別れ、ノアはレノに手を伸ばし立たせる。
「おつかれー」
「お疲れーじゃない!」
ノアは伸ばした手を引かれ、そのままレノに抱きしめられる。ノアは魔力不足で震え立っているのさえも限界のようで、抱きしめられた瞬間、レノに身を預けた。
「ダリウス!」
ノアを抱きしめたまま、ダリウスを手招きし、ノアの状態を確認したダリウスは観覧席の塀を乗り越えて、レノの方まで慌てて走ってくる。
「どうした、大丈夫か?」
「魔力不足だ、一旦部屋へ行ってくる」
「あっ?分かった⋯」
少しテンパっているレノを訝しく思ったが、なんとなく雰囲気で聞かないほうが良いと感じ取ったダリウスは、後は任せろとレノとノアを見送った。
それぞれが連戦をこなし場を進めると、名を呼ばれ前へ進み出る。最後残ったのは、圧倒的腕力で一撃必殺のレノと、ちょこまかと相手を撹乱し敗北宣言させるノアの二人だった。
「やっぱりこうなるよな」
大剣を肩口に載せ煽るような口調のレノは、心底嬉しそうに意地悪っぽく笑った。
「まあ、でもレノ相手なら双剣は無理なんだけど」
手にしていた双剣をくるくると回し手遊びしていたが、両腰へと戻し大きく伸びをする。
「両者準備はいいか?はじめ!」
審判の教師は二人が頷くのを確認し、戦闘開始の手を挙げる。
「氷壁雷撃槍」
先手とばかりノアが、自分の周りに氷壁を築くと、続けざまに雷で出来た無数の槍をレノに向かって放出する。
レノは身軽に次々と攻撃する雷の槍を避け、氷壁に向かって大剣を振り上げて叩き落とす。一撃では硬い氷にひび一つ入れることも出来ず跳ね返された。
「ちっ!かてぇ!」
「あたるとビリビリするよ~雷弾」
小悪魔というよりも悪魔な笑みを浮かべて、雷の散弾をレノの回避場所に先回りするように打ち込んだ。
「いてー!そこから出てこい、クソが!」
「ホント口が悪いよ」
安全圏でレノの嫌がる攻撃を繰り返していた。
クラスメイトたちは、最初の攻撃で身の危険を感じた教師陣により、防護結界の貼られている演習場の観覧席に移動し身の安全を守っている。
「っせい!」
掛け声とともにふたたび、氷壁に向かって、大剣を振り上げ、補助魔法を剣に纏わせ渾身の一撃を叩き落とす。微かにひびが入るのを確認すると、何度もしつこく打撃を繰り返した。
「クソがっ!」
「あっ!」
ひびが入ればそこからは亀裂が放射線状に伸び、あっという間にノアを守っていた氷壁は砕け散った。
「レノの馬鹿力!!雷撃槍」
間合いを詰めようとするレノとの間に雷撃槍を打って、レノを反対側へと遠ざける。
「重圧」
レノは大剣を振り波動で雷を薙ぎ払い、次のモーションへ移ろうとした瞬間、攻撃どころか、身動き一つ取れない圧力に全身を襲われた。
「ぐっ⋯!」
「降参する?」
ノアはおちょくるように言って、ニコニコと満面の笑みを浮かべ、圧力で苦しむレノの方へ近づく。手を伸ばしても届かないくらいに微妙な距離に腹黒さを印象づけた。
「⋯する⋯」
「ん??」
「降参、だ!」
息がしにくいのか、悔しすぎて声も出せないのか、息も絶え絶えに降参を告げるレノ。
それに対して、鼻歌でも歌うように機嫌の良いノアは、指を鳴らすと魔法を解除する。
「勝者、ノアール・ヴェンディエール」
ノアは圧倒的な魔法力で、剣技力をねじ伏せた。クラスメイトどころか、教師陣をドン引きさせ、脅威を印象づけた一戦だった。今後、無用に怒らせてはいけない相手だと。
勝ち抜き戦が終わると、演習場の修理に入った教師陣と生徒を誘導する教師と別れ、ノアはレノに手を伸ばし立たせる。
「おつかれー」
「お疲れーじゃない!」
ノアは伸ばした手を引かれ、そのままレノに抱きしめられる。ノアは魔力不足で震え立っているのさえも限界のようで、抱きしめられた瞬間、レノに身を預けた。
「ダリウス!」
ノアを抱きしめたまま、ダリウスを手招きし、ノアの状態を確認したダリウスは観覧席の塀を乗り越えて、レノの方まで慌てて走ってくる。
「どうした、大丈夫か?」
「魔力不足だ、一旦部屋へ行ってくる」
「あっ?分かった⋯」
少しテンパっているレノを訝しく思ったが、なんとなく雰囲気で聞かないほうが良いと感じ取ったダリウスは、後は任せろとレノとノアを見送った。
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