転校生にパンツを狙われて困ってます

獅月 クロ

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学園祭が始まるまで残り1週間

各班は屋台とかに使うものの物作りを進めていく 
授業の殆どは学園祭の為に行われる
ほんの1日だけの為に、いや2日目はゆっくりと学生だけで行われる 
だからこそ1日目の一般のお客さんが来るときは疲れきる前だからこそ本気でやるらしい

俺は前回は言われたものをやってた程度だから、こうやってすすんでやるのはシルキーに言われてからするだけ

「 ふぅ....看板作ってみたけど....ってなにしてるの? 」

『 パンツ書いてるのー! 』

なにその、ト◯ロ書いてるのーみたいな何処かの子供みたいな言い方
可愛いけども!射的コーナーこちらと俺が事前に書いてた案内板の1つにパンツだけの絵柄

それもなんだろ、小学生が描きそうな絵心に吹き出しそうになる

「 ふはっ、可愛いじゃん 」

『 そうだろ?沢山パンツ書くんだ 』

沢山パンツを書くことに張り切るのシルキー位じゃ無いだろうか?
それも楽しそうに....

「 折角ならブラックローズでも書けばいいのに 」

『 薔薇.... 』

「 あ、俺が書こうか? 」

『 おっ!是非是非! 』

薔薇を書くようなセンスは無いだろうと、俺は筆を受け取り絵の具の黒を取り出し、
何も混ぜることなく角に薔薇を画く

刺青のように書いていけば、横で感心するような声すら聞こえる

「( 確か、ブラックローズはトゲがあったな )」

綺麗な華にはトゲがあるように、ブラックローズのロゴもそんなイメージがある

前に貼られたタトゥーを思い出して描けば筆を置いた時には彼女は軽く拍手していた

『 しょーた凄い!あの難しいロゴだ! 』

「 薔薇感強くしたけどね、上手く出来たなら良かった 」

『 うん!! 』

「「( 鬼嶽が黒薔薇に染められていってる!! )」」

ニコニコするシルキーに笑みを返してから、乾くまで触るのはダメだよと呟いてから自分がやっていた看板を見てから、折角ならこっちにも書こうかと手元にあった黒いスプレー缶を軽く振り
左端に黒薔薇を画き、それを横に続く文字のしたに棘をやり、時より薔薇を書く

「 よし、出来た 」

「「( その看板だけクオリティたけぇよ!! )」」

スプレー缶の方が書きやすいと思って別のカラーを持ち振って何を書こうとすれば、背中に当たる感触にぞわっと鳥肌を立てる

「 ふあっ!!?なになに!? 」

『 あははっ! 』

ぞわっとした犯人はシルキーだと分かったが、振り返った彼女の両手は明らかにペンキにつけただろう、ベトベトの手になっていた

「 待って!!今日、着替え持ってきてない!! 」

『 にゃははは!!食らえ!! 』

「 いやぁぁああ!!? 」

「「( 楽しそうな....仲いいし )」」

既に背中は何か文字が書かれてるみたいだが今はそれどころじゃない
必死にシルキーの両手の手首をつかみ、カッターシャツにベトベトしようとするのを止めていれば、向かってくる彼女によって後ろへと倒れた

「 ストップ!ストップ!! 」

『 パンツを見せろー!ガオー! 』

「 どういうこと!? 」

関係ないよね!?その手と!!と思っていれば背中に感じるひんやりとした感触にガバッと起きたがる

『 わっ!? 』

「 やばっ、擦れてはないね....良かった 」

そうだ背後には看板があったんだと思い出して、起きてから確認しても擦れてはなかった

『 いったー!頭打った 』

「 ごめっ、っ!! 」

安心したのもつかの間、無理矢理振り払った事でシルキーは倒れて頭を打ったらしく悶えたが、明らかにスカートの中が見えて見てしまったメンバーは鼻血を出し俺は固まった

「「( コラボのキャラパンツ!!! )」」
 
なんでそんな、可愛いの履いてるの....
女の子の子供用パンツみたいな可愛いパンツに顔を背けて悶えたのは、俺だけじゃない

「 シルキー....パンツ見えてる.... 」

『 あぁ....頭痛かった 』

「 ってシルキー!?髪の毛ベットリ、ペンキついてんじゃん!! 」

「 いや、鬼嶽の背中の方がスゲーって 」

「 へ? 」

クラスメートの言葉に俺は、服を引っ張り背後の背中を見れば其処には一面に黒薔薇の痕がついていた

「 こんなのはいい、それよりシルキー。早く取ろう! 」

「「( えっ、いいんだ )」」

黒薔薇はまだいいじゃないか、だがシルキーの髪は固まる前に取る必要があると彼女を立たせてから手洗い場へと急いだ
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