転校生にパンツを狙われて困ってます

獅月 クロ

文字の大きさ
62 / 77

02

しおりを挟む

「 カップル参加者さん、いらっしゃーい!特製カツカレーを2人でふーふーとしながら食べてね! 」

「 いやーん、お腹いっぱい 」

「 俺が食べてやるよ、みたいな! 」

流石カップル連れというか、周りにはギブしそうな参加者がいた
俺達も椅子に座ればストップウォッチを持ってきた先輩がやって来た

「 此処では今現在迄の経過時間が止まります。その代わり新しく30分の制限が追加されます 」 

「 つまり30分以内で食べきればいいんだね? 」

「 はい!食べ終わった時間が残れば、その分経過時間がマイナスされます 」

30分を15分でも食べ終われば、今まで使っていた20分の内の15分は無くなり5分しか経過してない事になる

あぁ、だから移動が多い割には時間が短いのは此処で時間をマイナスにするためかと納得する

「 良くできてるね 」

『 そうだね! 』

「 まぁ、準備するのに多少時間必要なので此処でストップウォッチが動いてたら食べるまでに残り時間無くなるって分かったからねー 」

「 先輩方やったんだ 」

「 ギリギリクリア出来るかな?って位の時間設定にしたからね! 」

でも、此処に来るまでに沢山食べて参加する人が多いから予想外にカツカレーに時間が掛かるらしい

「 カツカレーを食べきらなかったら追加で1000円頂きます! 」

「 分かったよ 」

まぁ、沢山のカレーを使って食べきらなかったら勿体無いもんね
楽しみだと嬉しそうなシルキーを横目に見ていれば1つのスプーンが置かれ、その後に予想内のカツカレーはドンッと二人係で置かれた

「 総重量4.2㎏のカツカレーをどうぞ! 」

『 美味しそう!! 』

「 スプーン1つなんだ 」

「 カップルさんなので! 」

やっぱりそう来るんだと思っていれば、ストップウォッチを掲げた

「 それでは、よーーい、始め!! 」

「 頂きます 」 

『 頂きますっ!しょーた、カツの中身だけちょうだい?衣いらない 』

「 ん?いいよ。ちょっとまってね 」

『 それ全部 』 

「( 全部? )」

全部?カツだけで2㎏はありそうだけど、って思いながらとりあえず白ご飯の方に乗せて、ルーがつかないように衣を外せばシルキーはそれを1つ詰まんでから、食べた後に頷く

『 味付けがないからよかった。輝夜!豚のおやつだよー! 』

「「( そう来たか!! )」」

「 輝夜もお腹空いてるもんね、じゃ俺は残りを食べるよ 」

カツカレー、流石カツは節約して味付けをしてないかと思ってカレーを食べ進めていけば、隣では嬉しそうにシルキーの手から豚を食べていく輝夜の姿がある

シルキーも時より豚岳を食べてるから、これは失格には出来ないのだろうね
落としてないし、お腹に入ってるから

『 豚終わり、おやつになったかな? 』

「 ワフッ! 」

もっと頂戴とばかりに尻尾を振ってる輝夜は流石大型犬
あの豚程度はおやつなんだね....

「 豚は予想外だけど、カレー....!!? 」

「 ご馳走さま。カレーは飲み物でしょ? 」

「「 2.4㎏が飲み物!? 」」

『 流石、しょーた!よく食べるよね! 』

「 カレーは好きだからね。おいしかったよ 」

ストップウォッチが止まった事に彼等は唖然としていれば、時間を此方へと向けた

「 5分経過したので、残り25分。使ったタイマーを巻き戻しします。使用時間....0分。残り時間30分、次の場所はこちらです 」

結構時間が巻き戻しされた事に喜び、新しい紙とスタンプを押して貰えば俺達は次の方へと走っていく

「 カレー....最短で何分だっけ? 」

「 柔道部キャプテンの27分でした 」

「 それより、此処に来るまでが早すぎる 」

「「 確かに 」」

そんな話をされてるとは知らず、俺達は次の場所へと走ってからやって来たのはたこ焼きコーナーだった

「 10個完食せよ!! 」

「 カレーの後だとキツいと思ったんだろうね、平気 」 

『 2個食べる! 』

「 了解 」

黙々と2人でさっさと熱々のたこ焼きを食べ終わり、次に向かったのは丁度いい飲み物コーナーだった

「 タピオカミルクティー1.5リットルをどうぞ! 」

「 タピオカは、トウダイグサ科のキャッサバの根茎から製造したデンプンの事だから生き物ではない。いける! 」

『 しょーた、甘いの平気だもんねー 』

1.5リットルのペットボトルに直接突き刺さったストローはさっさと抜き去ってから蓋を開け、そのまま掴み飲んでいく

「「 すげぇぇ...... 」」

「 ふぅ、ご馳走さま! 」

「 最後のエリアはこれです 」

拍手がされる程なのかは分からないけど観客はいつの間にか増えていた

最後の紙は、体育館B館であるらしい

2人と1匹で走っていく
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...