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しおりを挟む「 カップル参加者さん、いらっしゃーい!特製カツカレーを2人でふーふーとしながら食べてね! 」
「 いやーん、お腹いっぱい 」
「 俺が食べてやるよ、みたいな! 」
流石カップル連れというか、周りにはギブしそうな参加者がいた
俺達も椅子に座ればストップウォッチを持ってきた先輩がやって来た
「 此処では今現在迄の経過時間が止まります。その代わり新しく30分の制限が追加されます 」
「 つまり30分以内で食べきればいいんだね? 」
「 はい!食べ終わった時間が残れば、その分経過時間がマイナスされます 」
30分を15分でも食べ終われば、今まで使っていた20分の内の15分は無くなり5分しか経過してない事になる
あぁ、だから移動が多い割には時間が短いのは此処で時間をマイナスにするためかと納得する
「 良くできてるね 」
『 そうだね! 』
「 まぁ、準備するのに多少時間必要なので此処でストップウォッチが動いてたら食べるまでに残り時間無くなるって分かったからねー 」
「 先輩方やったんだ 」
「 ギリギリクリア出来るかな?って位の時間設定にしたからね! 」
でも、此処に来るまでに沢山食べて参加する人が多いから予想外にカツカレーに時間が掛かるらしい
「 カツカレーを食べきらなかったら追加で1000円頂きます! 」
「 分かったよ 」
まぁ、沢山のカレーを使って食べきらなかったら勿体無いもんね
楽しみだと嬉しそうなシルキーを横目に見ていれば1つのスプーンが置かれ、その後に予想内のカツカレーはドンッと二人係で置かれた
「 総重量4.2㎏のカツカレーをどうぞ! 」
『 美味しそう!! 』
「 スプーン1つなんだ 」
「 カップルさんなので! 」
やっぱりそう来るんだと思っていれば、ストップウォッチを掲げた
「 それでは、よーーい、始め!! 」
「 頂きます 」
『 頂きますっ!しょーた、カツの中身だけちょうだい?衣いらない 』
「 ん?いいよ。ちょっとまってね 」
『 それ全部 』
「( 全部? )」
全部?カツだけで2㎏はありそうだけど、って思いながらとりあえず白ご飯の方に乗せて、ルーがつかないように衣を外せばシルキーはそれを1つ詰まんでから、食べた後に頷く
『 味付けがないからよかった。輝夜!豚のおやつだよー! 』
「「( そう来たか!! )」」
「 輝夜もお腹空いてるもんね、じゃ俺は残りを食べるよ 」
カツカレー、流石カツは節約して味付けをしてないかと思ってカレーを食べ進めていけば、隣では嬉しそうにシルキーの手から豚を食べていく輝夜の姿がある
シルキーも時より豚岳を食べてるから、これは失格には出来ないのだろうね
落としてないし、お腹に入ってるから
『 豚終わり、おやつになったかな? 』
「 ワフッ! 」
もっと頂戴とばかりに尻尾を振ってる輝夜は流石大型犬
あの豚程度はおやつなんだね....
「 豚は予想外だけど、カレー....!!? 」
「 ご馳走さま。カレーは飲み物でしょ? 」
「「 2.4㎏が飲み物!? 」」
『 流石、しょーた!よく食べるよね! 』
「 カレーは好きだからね。おいしかったよ 」
ストップウォッチが止まった事に彼等は唖然としていれば、時間を此方へと向けた
「 5分経過したので、残り25分。使ったタイマーを巻き戻しします。使用時間....0分。残り時間30分、次の場所はこちらです 」
結構時間が巻き戻しされた事に喜び、新しい紙とスタンプを押して貰えば俺達は次の方へと走っていく
「 カレー....最短で何分だっけ? 」
「 柔道部キャプテンの27分でした 」
「 それより、此処に来るまでが早すぎる 」
「「 確かに 」」
そんな話をされてるとは知らず、俺達は次の場所へと走ってからやって来たのはたこ焼きコーナーだった
「 10個完食せよ!! 」
「 カレーの後だとキツいと思ったんだろうね、平気 」
『 2個食べる! 』
「 了解 」
黙々と2人でさっさと熱々のたこ焼きを食べ終わり、次に向かったのは丁度いい飲み物コーナーだった
「 タピオカミルクティー1.5リットルをどうぞ! 」
「 タピオカは、トウダイグサ科のキャッサバの根茎から製造したデンプンの事だから生き物ではない。いける! 」
『 しょーた、甘いの平気だもんねー 』
1.5リットルのペットボトルに直接突き刺さったストローはさっさと抜き去ってから蓋を開け、そのまま掴み飲んでいく
「「 すげぇぇ...... 」」
「 ふぅ、ご馳走さま! 」
「 最後のエリアはこれです 」
拍手がされる程なのかは分からないけど観客はいつの間にか増えていた
最後の紙は、体育館B館であるらしい
2人と1匹で走っていく
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