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47.「梛さまはむしろ、判りたくないのではないですか?」
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梛は文を読み終わると大きくため息をついた。
内容もさながら、この返信の速さ。
香は梛の意見に対してひどく敏感に反応している。文の中では確かに強い意志を示しているのだが、一方で態度が心のもろさを表出させている。
それこそ早口で必死で言い訳をまくしたてているかの様な。
「こんなにまで事情を説明しなくたっていいのに。左大臣さま側の内情までべらべらと……」
梛はそう呟くと、ふわふわとした髪に指を滑り込ませ、軽くくるくると指で玩ぶ。
そして少し考えると文机に向かい、返しの文を再びしたためる。更なる問いかけのための。
だが書きかけ書きかけ、幾度も立ち止まらなくてはならなかった。
まずこう書きかけて考えた。
「香さん、あなたは自分の書いた物語に対しての愛着は無いのですか」
しかしそれに関しては、香は答えている。今まで書いてしまった分に関しては、どう扱われようとも構わない、と。
別の質問を考えた。
「『輝く日の宮』を読んだ人々に対しては何とも思わないのですか」
それに対しても結局は同じ部分から答えは見て取れる。梛は筆を耳に挟んでうなった。
「どうしました?」
主人の悩む様子を見て松野は問いかける。梛はとりあえず彼女に白湯を頼む。
「お前だったらどう思う?」
白湯を一口すすってから、梛は松野に文の内容を知らせ、問いかける。松野は首を傾げる。
「私だったら嫌よ。自分の書いたものが出た先で勝手に変えられてしまうのは」
「そういうものですか?」
「そうよ。それもそれが今度の様な、政治的なものが絡まってなんて、特に…… 私は私の見たもの聞いたこと感じたことを、読む全ての人々にそのまま受け取ってもらいたいの。だからこそ、『ものづくし』は出したけど、『思い出づくし』は出す機会をうかがっているというのに……」
だから香の態度に納得がいかないのだ、と。
「私は歌をほんの少し作る位しかできませんし、それもできれば見せずにしまっておきたい、という程度ですから梛さまの参考になるかどうか判りませんが」
あ、と梛は思った。
「そう言えば則光は歌で気持ちを伝えることが嫌いだったわ」
かつての夫のことを思い出す。橘則光は「歌を送ってくるくらいなら別れる」という位で、そもそも求婚の際にもそれが無かったという強者だ。
「梛さまご自身は、どうなのですか? 歌は」
「私は……」
考えてみる。確かに梛は歌に関しては散文の様には気楽に書くことはできない。だからよほど自分で気に入ったもの以外は皆に見せたくはない。いつか自分が家集を編むことがあったとしても、大した数のものはできないだろう、と思っている。
赤染衛門や和泉式部なら、ずいぶん様々な時と場所において詠んだ歌があるだろう。そしてまた、それを世に出すこともいとわないだろう。
梛は本歌が何処かにあって、それを作り替えたり引用してその場に相応しい返事をするのは大好きだ。そしてその出来事そのものを文として引き写すのも。
その文は自分の視線であり、人生の一部であり、大切なものである。実際に起きたこと、思ったことであるだけに。
「歌」と「散文」に対して、自分の中だけでも大切さが違う。ましてや「他人」で「物語」だ。
「物語作りをする人が他に居ればいいのだけど……」
「『うつほ』の作者という方にはお目にかかったことは無いのでしたよね」
梛はうなづく。かつて香の夫であった宣孝が知っている様な、いない様なことをつぶやいたことがあったが、結局は判らずじまいである。
「正直私はね、松野、香さんがどう考えていようと何か言える立場じゃないのよ。あのひとはああ思っている。少なくとも思おうとしている。それだったらこっちが下手に口を出すのも、と」
「そうですよね。確かに。梛さまは香さまじゃあございません」
「それでも何か、もやもやするのよ。こう、胸の中でね」
「梛さまはむしろ、判りたくないのではないですか?」
今度は梛のほうが首を傾げた。
「大切なはずの文章も出してしまえばそれで終わりのものだ、という香さまの考え方自体がお嫌なのでしょう?」
急にすとん、と何かが胸の中で落ちた様な気がした。
「そうね。そうかもしれない」
*
結局梛はその時にはあえて香に文を出すことはやめた。それどころでは無くなってきたのである。
九つの媄子内親王の具合が日に日に悪くなってきている、とかつての同僚達から連絡があった。
こっそりと見舞いに出向いたり、回復を願って寺巡りをしたり。定子皇后の命と引き替えに生まれた皇女である。宮中と直接関わりが無くなった身としても、祈りたくなるというものだった。
しかしその願いも叶わず、五月二十五日、幼い内親王は亡くなり、翌夜葬送となった。帝や中関白家周辺の嘆きは大きかった。
「皮肉ですわね」
悲しむ主人に松野はつぶやく。
「左大臣さまの法華三十講が済んだと思ったら入れ替わりの様に……」
そして一方、香は元気だった。
彼女からの文は中宮の御前で起きたことが中心になる様になってきた。梛や松野からすれば皮肉にも思える土御門邸での法華三十講も、現在の香にかかればこうである。
内容もさながら、この返信の速さ。
香は梛の意見に対してひどく敏感に反応している。文の中では確かに強い意志を示しているのだが、一方で態度が心のもろさを表出させている。
それこそ早口で必死で言い訳をまくしたてているかの様な。
「こんなにまで事情を説明しなくたっていいのに。左大臣さま側の内情までべらべらと……」
梛はそう呟くと、ふわふわとした髪に指を滑り込ませ、軽くくるくると指で玩ぶ。
そして少し考えると文机に向かい、返しの文を再びしたためる。更なる問いかけのための。
だが書きかけ書きかけ、幾度も立ち止まらなくてはならなかった。
まずこう書きかけて考えた。
「香さん、あなたは自分の書いた物語に対しての愛着は無いのですか」
しかしそれに関しては、香は答えている。今まで書いてしまった分に関しては、どう扱われようとも構わない、と。
別の質問を考えた。
「『輝く日の宮』を読んだ人々に対しては何とも思わないのですか」
それに対しても結局は同じ部分から答えは見て取れる。梛は筆を耳に挟んでうなった。
「どうしました?」
主人の悩む様子を見て松野は問いかける。梛はとりあえず彼女に白湯を頼む。
「お前だったらどう思う?」
白湯を一口すすってから、梛は松野に文の内容を知らせ、問いかける。松野は首を傾げる。
「私だったら嫌よ。自分の書いたものが出た先で勝手に変えられてしまうのは」
「そういうものですか?」
「そうよ。それもそれが今度の様な、政治的なものが絡まってなんて、特に…… 私は私の見たもの聞いたこと感じたことを、読む全ての人々にそのまま受け取ってもらいたいの。だからこそ、『ものづくし』は出したけど、『思い出づくし』は出す機会をうかがっているというのに……」
だから香の態度に納得がいかないのだ、と。
「私は歌をほんの少し作る位しかできませんし、それもできれば見せずにしまっておきたい、という程度ですから梛さまの参考になるかどうか判りませんが」
あ、と梛は思った。
「そう言えば則光は歌で気持ちを伝えることが嫌いだったわ」
かつての夫のことを思い出す。橘則光は「歌を送ってくるくらいなら別れる」という位で、そもそも求婚の際にもそれが無かったという強者だ。
「梛さまご自身は、どうなのですか? 歌は」
「私は……」
考えてみる。確かに梛は歌に関しては散文の様には気楽に書くことはできない。だからよほど自分で気に入ったもの以外は皆に見せたくはない。いつか自分が家集を編むことがあったとしても、大した数のものはできないだろう、と思っている。
赤染衛門や和泉式部なら、ずいぶん様々な時と場所において詠んだ歌があるだろう。そしてまた、それを世に出すこともいとわないだろう。
梛は本歌が何処かにあって、それを作り替えたり引用してその場に相応しい返事をするのは大好きだ。そしてその出来事そのものを文として引き写すのも。
その文は自分の視線であり、人生の一部であり、大切なものである。実際に起きたこと、思ったことであるだけに。
「歌」と「散文」に対して、自分の中だけでも大切さが違う。ましてや「他人」で「物語」だ。
「物語作りをする人が他に居ればいいのだけど……」
「『うつほ』の作者という方にはお目にかかったことは無いのでしたよね」
梛はうなづく。かつて香の夫であった宣孝が知っている様な、いない様なことをつぶやいたことがあったが、結局は判らずじまいである。
「正直私はね、松野、香さんがどう考えていようと何か言える立場じゃないのよ。あのひとはああ思っている。少なくとも思おうとしている。それだったらこっちが下手に口を出すのも、と」
「そうですよね。確かに。梛さまは香さまじゃあございません」
「それでも何か、もやもやするのよ。こう、胸の中でね」
「梛さまはむしろ、判りたくないのではないですか?」
今度は梛のほうが首を傾げた。
「大切なはずの文章も出してしまえばそれで終わりのものだ、という香さまの考え方自体がお嫌なのでしょう?」
急にすとん、と何かが胸の中で落ちた様な気がした。
「そうね。そうかもしれない」
*
結局梛はその時にはあえて香に文を出すことはやめた。それどころでは無くなってきたのである。
九つの媄子内親王の具合が日に日に悪くなってきている、とかつての同僚達から連絡があった。
こっそりと見舞いに出向いたり、回復を願って寺巡りをしたり。定子皇后の命と引き替えに生まれた皇女である。宮中と直接関わりが無くなった身としても、祈りたくなるというものだった。
しかしその願いも叶わず、五月二十五日、幼い内親王は亡くなり、翌夜葬送となった。帝や中関白家周辺の嘆きは大きかった。
「皮肉ですわね」
悲しむ主人に松野はつぶやく。
「左大臣さまの法華三十講が済んだと思ったら入れ替わりの様に……」
そして一方、香は元気だった。
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