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3.3/7の最新話を見ての吉宗編改変について

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 猿肝で治らなくて良かった!
 ……とはいえ、小石川養生所+小川笙船エピが唐突にでかすぎると思ったんだよな。
 これはやっぱり「吉宗×水野」という構図を作りたいからなんだろうか、と改めて思ったよ。

 だってそもそも原作での水野/新吉はその後火消しのいろは48組に参加して威勢良くがんばった、という場面で彼は町人としてのびのびとやっていた、という描写があるわけだ。
 まあな、火消し描写は作るのが厄介ということもあるだろうし。
 んで、今のご時世、流行り病における「場所」「散らすのではなく一ヶ所に集めたから広がらなくて済んだ」というのも強調したかったんかいな、とか思うことはあるんだけどね。
 まあ子供モブのずらり死体描写をやったのは「よくやったなー」と思ったざんすよ。
 だからこそ赤面疱瘡撲滅に取り組んだ~というのを強く示したんだろーとね。

 んで、娘三人の件。
 家重については将棋のことを強く押し出したのは良き。
 先を見通す力、と龍(後の田沼意次)がちょっとしつこいくらいに言ってたけどな。
 まあ実際、将棋ができるということがどれだけ頭が良いのか、ということはなかなかそれだけでは伝わらないのかもしれない。
 駒の役割を認識した上で、自軍を守り相手を攻め、何手もの先を読んで動かすというのはでかいんだよな。
 そんでこの家重が将棋上手かったというのは史実でもあってなー。本も出しているんだよ。
 なお吉屋信子はホントにただの小便公方という見方しかしていないんだけど、「何故か将棋だけはできた」ということは記してるんだよね。たぶん興味無かったんだと思う。
 まあ正直ホントに家重出すかなーと思っていたんだけど、出したなあ。
 龍の「好色で何が悪いんですか」がカットされたのはちょっと💢。

 あと杉下が父親代わりになっている設定が何処にいったの? もなあ。
 まああれだ。そもそも前回で杉下がずらりと男を並べさせて「父親を選んで下さい」と言ったあたり何だかななんだよ。
 それ、杉下のキャラか? とな。
 あくまでそっと心の機微について助言するキャラだったはずではないですか。
 よしなが大奥では紀州から来た父親が連れてきた男達を順繰りに寝所に呼んで、「そして父親は適当に決めた」。
 その父親達が死んだから杉下が父親代わりになっていた訳で。
 杉下が父親を決めろ、という辺り、彼のキャラも改変してしまっているわけよ。 
 
 その前の藤波に何か良いこと言わせている辺りもだ。
 藤波というキャラは基本モブなんだよ。
 そもそも「今までの大奥総取締の中で一番の小物」と言われてる奴で、江島生島の辺りでも「それ以前に豪遊していた連中」の筆頭キャラな訳だ。
 だから何か良いこと言って吉宗を揺らがす様なキャラになってしまっているのが、正直面白くなかった。
 よしなが大奥ではフェードアウト。
 おそらくお飾りのの総取締期間が長くあった後に杉下が継いだ、という流れだったんだと思う。
  その代わり杉下と水野の再会がしっ、という場面を入れているけど。
 そもそも一度殺されたはずの水野をまた江戸城に通す様になるということ自体どうかなあ、と思うので、個人的には杉下とは無関係になっていて欲しかったわ。
 そんで、吉宗との外見の年齢差に関しては…… まあなー…… 
 これはも少しちゃんと吉宗の歳を取らせろって感じだわ。まあそれは綱吉の時にも言えたがな……

 あとはまあ、龍との対話とか、「消えた六代七代の没日録」のあたりと久通の件で終わるのかなあ。 
 
 
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