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2.そもそもの参考「徳川の夫人たち」との違い
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さて。
このよしなが大奥の参考文献のまず最初に吉屋信子の「徳川の夫人たち」正・続が出てきます。
ともかく最初のあたり、吉宗が没日録で読む辺りまでは何だかんだでこれに結構沿ってます。
この「徳川の夫人たち」は吉屋信子晩年の代表作でして、昭和の大奥ブームに最初に火を点けた作品なんですね。
正編は三代家光~四代家綱までの話。
それまでの大奥ものというのは、大概家斉あたりの沢山側室の居る中で女の戦いだの何だの、という話が映画になったりしたんですが。
三代で、お万の方をどーんと出してくるきっかけはまずこの話なんですよ。
正直、このキャラは吉屋信子が色んな資料調べてた時に「還俗して側室の一人となった女性」の一行の記述にときめいてーっと想像の翼を広げたというもんです。
ただし吉屋信子なんで、……ヒロインの造形は「例のごとく」な彼女の萌え対象なわけです。
・清冽な美人
・頭が良い
・潔癖気味
・正室をこれでもかとばかりに推す
・動物的な恋より母的愛に結果的に落ち着く
いやもう、吉屋信子やってると、分かりすぎるほど分かる「いつもの」造形なヒロインなんですね。
で、このお万の方というヒロイン萌えが強すぎて、本当はずらずらと全ての代にしようかとしたのを、結局お万の方だけで一本の話にしてしまったという次第。
だからという訳ではないんですが、まあ「続」の方ではそういう「これ」といった代々のヒロインは右衛門佐がやっぱりでかい。
その後は「月光院と江島」という女の友情を出してくるとか、幕末近くで姉小路伝とかあったりするけど、……まあ、はっきり言って後の時代はあまりそそられるものがなかったんじゃねえかと思う訳ですね。
で、お万の方。
「家光とちゃんと恋に落ちる→身体抜きの愛に変わる」という展開以外はそのままなんですよ。
いやまあ、吉屋大奥ではお万の方が正室の弟に惹かれてしまって~家光に抱かれながらもその相手の姿を考えてしまう→そんな自分が嫌になる、というくだりがあるんですが。
そんでそんな自分が嫌になる+父の喪とかで色々寝所に侍らなくなりまして。
喪が明けた時におしとね滑りを申し出る訳ですよ。
家光はそもそも「母に愛されなかった男」で、美しい母の姿を何処かお万の方にも見ていたふしがありまして。
最終的に彼女が離れていくよりは、とおしとね滑りを許す訳ですよ。
その後、それなりに対立していた春日局の遺言で総取締になって勝ち逃げされて。
総取締になってからは大奥の文化の原型を作っただの、お万好みとかもあるとか、その辺りは採用している訳ですな。
まあ流水紋一つにまとめたのはそこは分かり易い記号だからでしょうな。
吉屋大奥の場合は、ちょいちょい色んな柄の話が出てくるんですな。
総匹田絞の打ち掛けで、春日局と対立するとか。
あと省略されやすい「家綱時代」のあたり。
「夫人たち」の方でも、まだ子供な家綱がお万の方に恋しているという描写がある訳ですよ。
かくれんぼをしている時に一緒に隠れて、家綱が「京の姫を御台に迎えなくちゃならないというなら、自分はやはり京の姫であった永光院を御台にしたい」と言っちゃう訳どす。
そういう対象に見られてしまうことに愕然としたお万の方は火事とか信頼する(けど思いを理解してはもらえないと無意識に格下に見ていた)お付きの突然死から江戸城を離れるという流れ。
これがよしなが大奥の有功においても描かれていて、こっちでは「お内証の方」を一人死なせてしまっていた後のことだったことから、吉屋大奥より衝撃がでかいものになっていますな。
*
そんで「続」は四代から始まるんですが。
基本的に吉屋は将軍という男に関しては手厳しいどす。
つーか、「清潔な大奥」を求めてしまってる辺りすげえ矛盾はあるんですがね。
彼女が誉めてるのは吉宗くらいじゃないですかね。
そしてその吉宗以降、「頭のよさげな女性」がそうそう出てこないから、話自体がぱっとしなくなるんですよ。
ぱっとしているのが五代の時の右衛門佐と六・七代の「月光院(左京の方)と江島」なんですね。
右衛門佐はお万の方以上の頭の良いクール女史で、綱吉が側室に、というのも口先八丁でかわしてしまう。
お伝の方を五の丸に移すというのもこっちにあるし、まあ史実なんでしょう。
そんで大典侍、新典侍を連れてくるというのも。
まああと柳沢に献じた女の話は、よしなが大奥では柳沢が綱吉に恋しているという重要な展開があるから無視したようですな。
まあ一番の違いは、吉屋大奥では右衛門佐は徹底して御台所重視で綱吉を軽蔑している訳ですよ。
だけど結局生類憐れみの令は出るわ、それに対して何ができる訳でもない。
そんな中で、どんどん右衛門佐は鬱状態になっていき、最終的には養子にした夫妻のところで一生を終えると言う感じ。
綱吉自身に関わろうとしない以上、そこに無理がある訳ですな。
その後月光院と江島の話なんですが。
月光院/左京の方をずっとサポートしてきたのが江島。
間部に関しては内面は大して出てこず、最終的には江島をかばってもくれない俗物、ということで月光院も見放す、という感じ。
あくまで大事なのは江島(女の友情)であって、間部(ちょっとした恋)ではないということ。
その後になると、まあ本当に散文的になっていくんですな。
吉宗は大奥を小さくしてしまったし、最初の御台所とは「合わなかった」ということにされているし。
家重に関してもまあ「小便公方」の当時のイメージ以上のことは書いていないですな。将棋のことは出してありますが。
誰それを側室にしたー、という話はあってもそれだけになってしまう。
こっちも今記憶で書いている(笑)のだけど、どーにも胡乱な感じなんですよねえ。
で、幕末近くになった時に出てくるのが「姉小路伝」なんですが、緊縮財政の中、表と渡り合ったくらいのことしか無いんですよねえ。
大御所時代、家斉や家慶の時代は本当に書くのも嫌っぽかったですな。
沢山の側室達も「身体だけで知能は~」な書きぶり。
そんで幕末。
家定の二人の御台所についてもざっくりで、そのあと天璋院が出てくる訳ですが。
家定は早くに亡くなり、少年な家茂と義理の母子となる~和宮の姑となる話なんですがね。
家茂が新床でうまくできる様に指南~というのが結局反対されて、医者が学問的に説明したという辺りが何だかなあ、というか実に吉屋的だと思いましたわ。
そんで家茂が冷たい和宮に疲れて、優しい若い部屋子とかふんわり~くらいあったんだけど、それは上に注意されて、結局相手の子は井戸に飛び込んだとか。家茂は知らないまま。
よしなが大奥と同じというなら、もう後は「立つ鳥後を濁さず」なところかな。
官軍が入った途端にびっくりしたという辺り。
まあね、無論こっちの話は昭和40年代だし、女目線の歴史小説の走りだったわけですよ。
そして女をひたすら愛して、友情>男との恋愛な作者だから「いい男」が書けない(笑)。
母の愛>恋愛ですしね。
それでもともかく、流れをつけたという意味ではでかい作品だった訳です。
そんで、よしなが大奥が吉宗から「時代劇好き」作者色を大きく出してきたというのも分かるというもの。
ということで、次はよしなが大奥の特徴/メインでない話のことを。
このよしなが大奥の参考文献のまず最初に吉屋信子の「徳川の夫人たち」正・続が出てきます。
ともかく最初のあたり、吉宗が没日録で読む辺りまでは何だかんだでこれに結構沿ってます。
この「徳川の夫人たち」は吉屋信子晩年の代表作でして、昭和の大奥ブームに最初に火を点けた作品なんですね。
正編は三代家光~四代家綱までの話。
それまでの大奥ものというのは、大概家斉あたりの沢山側室の居る中で女の戦いだの何だの、という話が映画になったりしたんですが。
三代で、お万の方をどーんと出してくるきっかけはまずこの話なんですよ。
正直、このキャラは吉屋信子が色んな資料調べてた時に「還俗して側室の一人となった女性」の一行の記述にときめいてーっと想像の翼を広げたというもんです。
ただし吉屋信子なんで、……ヒロインの造形は「例のごとく」な彼女の萌え対象なわけです。
・清冽な美人
・頭が良い
・潔癖気味
・正室をこれでもかとばかりに推す
・動物的な恋より母的愛に結果的に落ち着く
いやもう、吉屋信子やってると、分かりすぎるほど分かる「いつもの」造形なヒロインなんですね。
で、このお万の方というヒロイン萌えが強すぎて、本当はずらずらと全ての代にしようかとしたのを、結局お万の方だけで一本の話にしてしまったという次第。
だからという訳ではないんですが、まあ「続」の方ではそういう「これ」といった代々のヒロインは右衛門佐がやっぱりでかい。
その後は「月光院と江島」という女の友情を出してくるとか、幕末近くで姉小路伝とかあったりするけど、……まあ、はっきり言って後の時代はあまりそそられるものがなかったんじゃねえかと思う訳ですね。
で、お万の方。
「家光とちゃんと恋に落ちる→身体抜きの愛に変わる」という展開以外はそのままなんですよ。
いやまあ、吉屋大奥ではお万の方が正室の弟に惹かれてしまって~家光に抱かれながらもその相手の姿を考えてしまう→そんな自分が嫌になる、というくだりがあるんですが。
そんでそんな自分が嫌になる+父の喪とかで色々寝所に侍らなくなりまして。
喪が明けた時におしとね滑りを申し出る訳ですよ。
家光はそもそも「母に愛されなかった男」で、美しい母の姿を何処かお万の方にも見ていたふしがありまして。
最終的に彼女が離れていくよりは、とおしとね滑りを許す訳ですよ。
その後、それなりに対立していた春日局の遺言で総取締になって勝ち逃げされて。
総取締になってからは大奥の文化の原型を作っただの、お万好みとかもあるとか、その辺りは採用している訳ですな。
まあ流水紋一つにまとめたのはそこは分かり易い記号だからでしょうな。
吉屋大奥の場合は、ちょいちょい色んな柄の話が出てくるんですな。
総匹田絞の打ち掛けで、春日局と対立するとか。
あと省略されやすい「家綱時代」のあたり。
「夫人たち」の方でも、まだ子供な家綱がお万の方に恋しているという描写がある訳ですよ。
かくれんぼをしている時に一緒に隠れて、家綱が「京の姫を御台に迎えなくちゃならないというなら、自分はやはり京の姫であった永光院を御台にしたい」と言っちゃう訳どす。
そういう対象に見られてしまうことに愕然としたお万の方は火事とか信頼する(けど思いを理解してはもらえないと無意識に格下に見ていた)お付きの突然死から江戸城を離れるという流れ。
これがよしなが大奥の有功においても描かれていて、こっちでは「お内証の方」を一人死なせてしまっていた後のことだったことから、吉屋大奥より衝撃がでかいものになっていますな。
*
そんで「続」は四代から始まるんですが。
基本的に吉屋は将軍という男に関しては手厳しいどす。
つーか、「清潔な大奥」を求めてしまってる辺りすげえ矛盾はあるんですがね。
彼女が誉めてるのは吉宗くらいじゃないですかね。
そしてその吉宗以降、「頭のよさげな女性」がそうそう出てこないから、話自体がぱっとしなくなるんですよ。
ぱっとしているのが五代の時の右衛門佐と六・七代の「月光院(左京の方)と江島」なんですね。
右衛門佐はお万の方以上の頭の良いクール女史で、綱吉が側室に、というのも口先八丁でかわしてしまう。
お伝の方を五の丸に移すというのもこっちにあるし、まあ史実なんでしょう。
そんで大典侍、新典侍を連れてくるというのも。
まああと柳沢に献じた女の話は、よしなが大奥では柳沢が綱吉に恋しているという重要な展開があるから無視したようですな。
まあ一番の違いは、吉屋大奥では右衛門佐は徹底して御台所重視で綱吉を軽蔑している訳ですよ。
だけど結局生類憐れみの令は出るわ、それに対して何ができる訳でもない。
そんな中で、どんどん右衛門佐は鬱状態になっていき、最終的には養子にした夫妻のところで一生を終えると言う感じ。
綱吉自身に関わろうとしない以上、そこに無理がある訳ですな。
その後月光院と江島の話なんですが。
月光院/左京の方をずっとサポートしてきたのが江島。
間部に関しては内面は大して出てこず、最終的には江島をかばってもくれない俗物、ということで月光院も見放す、という感じ。
あくまで大事なのは江島(女の友情)であって、間部(ちょっとした恋)ではないということ。
その後になると、まあ本当に散文的になっていくんですな。
吉宗は大奥を小さくしてしまったし、最初の御台所とは「合わなかった」ということにされているし。
家重に関してもまあ「小便公方」の当時のイメージ以上のことは書いていないですな。将棋のことは出してありますが。
誰それを側室にしたー、という話はあってもそれだけになってしまう。
こっちも今記憶で書いている(笑)のだけど、どーにも胡乱な感じなんですよねえ。
で、幕末近くになった時に出てくるのが「姉小路伝」なんですが、緊縮財政の中、表と渡り合ったくらいのことしか無いんですよねえ。
大御所時代、家斉や家慶の時代は本当に書くのも嫌っぽかったですな。
沢山の側室達も「身体だけで知能は~」な書きぶり。
そんで幕末。
家定の二人の御台所についてもざっくりで、そのあと天璋院が出てくる訳ですが。
家定は早くに亡くなり、少年な家茂と義理の母子となる~和宮の姑となる話なんですがね。
家茂が新床でうまくできる様に指南~というのが結局反対されて、医者が学問的に説明したという辺りが何だかなあ、というか実に吉屋的だと思いましたわ。
そんで家茂が冷たい和宮に疲れて、優しい若い部屋子とかふんわり~くらいあったんだけど、それは上に注意されて、結局相手の子は井戸に飛び込んだとか。家茂は知らないまま。
よしなが大奥と同じというなら、もう後は「立つ鳥後を濁さず」なところかな。
官軍が入った途端にびっくりしたという辺り。
まあね、無論こっちの話は昭和40年代だし、女目線の歴史小説の走りだったわけですよ。
そして女をひたすら愛して、友情>男との恋愛な作者だから「いい男」が書けない(笑)。
母の愛>恋愛ですしね。
それでもともかく、流れをつけたという意味ではでかい作品だった訳です。
そんで、よしなが大奥が吉宗から「時代劇好き」作者色を大きく出してきたというのも分かるというもの。
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