20 / 24
第20話 Gとキムの「本当の」最初の出会い
しおりを挟む
頭の中がぽっかりと空洞になった様な気分だった。
ここにやってきてから、ずっとそうだった。
「元気ないじゃない」
ヴィクトール市のファクトリイの、中心にあるレンガ作りの建物の入り口の石段に座り込んで、まるでひなたぼっこでもしているような様子の彼に、陽気な声が落ちてくる。
長い栗色の髪の青年の容姿をしたものが、二段くらい上に居た。Gはちら、と視線を向けると、すぐにそれを外し、素っ気なく答えた。
「別に」
「つれないなあ」
「別に馴れ合わなくちゃならない理由はないよ」
ふうん、と不思議そうにうなづくと、栗色の髪の青年は、彼の隣に腰を下ろした。
「人間ってのはやっぱりお前のように、いちいちいろんなことで悩むのかなあ」
「別に人間って訳じゃないさ」
「でもGは人間に見えるじゃない?」
大きな図体をしているくせに、青年の姿をしているレプリカントは人懐っこい喋り方をする。
この目の前に居る青年だけではない。このファクトリィに居るのは、全てレプリカントだった。
「殲滅」させるために出向いた彼の隊は、どういう訳か、内部の情報がことごとく漏れ、結果として部隊は全滅した。部隊のほぼ全員が、実に効果的な方法で、命を奪われたのだ。「優秀な兵士」であるはずのアンジェラスの、天使種の兵士達が。
だが彼は生きている。たった一人、生き残って。
いやそれは正しい言い方ではない。
「で、お前はいいのか? キム」
「何が?」
「忙しいんじゃないのか? 出発の」
「うん。だけどとりあえず俺のできることはやったから。あとのことは俺がやっても大した手助けにはならないし」
変なところで合理的だ、とGは思う。最初にこのレプリカントに会った時から、そうだった。
そもそもは、銃を向けあった仲なのだ。
*
司令は――― Mはあの朝彼に、「負けてこい」と言ったのだ。
「そうすることで、レプリカントを『本当に』殲滅させなくてはならない理由ができる」と。
「優秀な兵士」、他の星系の人間が怖れる天使種の部隊を全滅させられるだけの力を持つと。
それが他の人間達にも、レプリカントに対する恐怖を生むのだ、と。レプリカントの「存在」を許さなくするのだ、と。
そしてそのためには何でもしろ、と。
その言葉は絶対の命令のように彼の中に響いた。無論躊躇するものは彼の中にはあった。司令の言葉の意味するものは、すなわち、部隊への裏切りと、レプリカントに味方することだった。
しかも司令は、そこに一つの言葉を付け加えた。
「だがお前がその場でできなければしなくとも良い」
ひどい、とGはその時思った。無論それが言葉になることはなかった。だが確かに彼はそう思ったのだ。
できることなら、そんなことはしたくなかった。だが、この司令の言うことなら、どうして逆らえよう?
彼は迷いながら、それでも自分がどちらの選択をしても構わないように、出撃までは振る舞った。そうできた、と自分では信じていた。少なくとも、あの友人の前で、笑顔を見せるくらいのことはできた。
あの友人のことも、気がかりの一つだった。
それでも、自分はあの友人のことは、他の誰よりも大切に思っているのだ。その感情が恋愛であるかなどはどうでもいい。自分にとっても特別であるのは事実なのだ。
だが、その大切な相手と一緒にいる自分は、決して自分自身を認めることのできない自分なのだ。相手の熱い手にくるまれて束の間の心地よさで毎日をやり過ごしていく自分は、その場その場を救ってくれても、それだけなのだ。
ところがあの司令は。
第一世代のくせに、自分がそれまで強制され、持ち続けてきて、縛られていた彼の母星の常識をいとも簡単に突き崩してくれた。
自分が待っていたのは、そういうものだったのだ、と彼は全身を震え上がらせるような冷たさの中で理解した。自分自身が何であるのかを忘れることではなく、自分自身が何であるのかを突きつけられることだったのだ。
ただそれでも、行軍の途中まで、彼が迷っていたのは事実だった。それでも、それまで自軍として戦ってきた場所を、さっと乗り換えることはできない。できる訳がないのだ。
その迷いを振り切らせたのは、最初の向こうの攻撃だった。
行軍途中の夜に、彼等は奇襲を仕掛けてきた。それはひどく「合理的」な方法だった。
そしてその奇襲の際、その中にひどく手練れた兵士が一人居た。
思わず彼は、地上車のルーフを上げて、その様子を目にしていた。
時々照らし出すライトの中に、時折、一瞬だけ浮かび上がるその姿は、ひどく印象的だった。腰まである長い栗色の髪をくくりもせず編みもせず、振り乱しては銃と特殊セラミック製の長剣を振り回している。
狙いも正確だし、しかも、効率的だ、と彼は思った。
何故なら、その兵士は、明らかに生身の人間しか狙っていないのだ。生身の人間に、何の容赦もなく、再生不可能な致命傷を与えるべく。
彼はルーフを閉じると、全体に通信を回そうとした。だがそれはできなかった。
「…駄目です、少佐、電波障害です!」
彼は何、と思わず横の副官である中尉に問い返していた。
そして次の瞬間、ルーフにどん、という重みを持った音が響いた。
実に効率的。彼は反射的にその場に伏せていた。ルーフにミシン目のように切り込みが入っていく。切られた缶の蓋が落ちてくるのを、彼は他人事のように見ていた。
栗色の、長い髪がだらりと重力に従う。そして正確な狙いの銃口は、運転席の機械を綺麗に破壊した。
Gは何が起こったのか、何が起ころうとしているのか、理解したつもりだった。実際、栗色の髪の兵士がくわえている長剣は、自軍の兵士の血が滴っていた訳だし、既に足は止められ、扉を開くための回路すら既に壊されているはずだ。
このまま殺されるのか?
横の席の中尉は、落とされたルーフの下敷きになって動けない。何処か打ったのか、切ったのか、腕が奇妙な方向を向いている。
とにかく彼は死ぬつもりだけはなかった。
それだけ決めていれば、次の行動は簡単だった。彼は腰から長剣を抜くと、回路の壊れて開かない扉のジョイントに斬りつけた。どんなものにも開くためのポイントというものは存在するものである。扉は弾かれたようにぱっと開かれた。それを合図のように、ルーフから逆さまにのぞき込んでいたレプリカントの姿が消えた。
Gは中尉を引きずり出すと、車から飛び出した。あちこちで血なまぐさい気配がする。
中尉を地面の下ろすと、彼は先ほどのレプリカの気配をたどった。向こうはこっちの所在に気付いていて、こっちは向こうの所在が掴めない。それはひどく彼を不安にさせた。
じわ、とわきの下に嫌な汗をかいていることに彼は気付いていた。
次の瞬間、彼は身体を反転させていた。きん、と特殊セラミック同士のぶつかる音が耳に届いた。
無機質の瞳が、正面にあった。
「お前が指揮官だな」
え、と彼はその目の前のレプリカの声を聞いた時、ひどく混乱した。その表情の無機質さに比べ、ひどく子供めいた、それは。
「そうだな、その星の数はそうだよな」
何やら宝探しの宝を探し当てた子供のような口調で。
そしてその一瞬の抜けた気をすりぬけるかのように。衝撃が彼のみぞおちに広がった。そして彼はそのままその奇襲を受けた場から連れ去られた。
ここにやってきてから、ずっとそうだった。
「元気ないじゃない」
ヴィクトール市のファクトリイの、中心にあるレンガ作りの建物の入り口の石段に座り込んで、まるでひなたぼっこでもしているような様子の彼に、陽気な声が落ちてくる。
長い栗色の髪の青年の容姿をしたものが、二段くらい上に居た。Gはちら、と視線を向けると、すぐにそれを外し、素っ気なく答えた。
「別に」
「つれないなあ」
「別に馴れ合わなくちゃならない理由はないよ」
ふうん、と不思議そうにうなづくと、栗色の髪の青年は、彼の隣に腰を下ろした。
「人間ってのはやっぱりお前のように、いちいちいろんなことで悩むのかなあ」
「別に人間って訳じゃないさ」
「でもGは人間に見えるじゃない?」
大きな図体をしているくせに、青年の姿をしているレプリカントは人懐っこい喋り方をする。
この目の前に居る青年だけではない。このファクトリィに居るのは、全てレプリカントだった。
「殲滅」させるために出向いた彼の隊は、どういう訳か、内部の情報がことごとく漏れ、結果として部隊は全滅した。部隊のほぼ全員が、実に効果的な方法で、命を奪われたのだ。「優秀な兵士」であるはずのアンジェラスの、天使種の兵士達が。
だが彼は生きている。たった一人、生き残って。
いやそれは正しい言い方ではない。
「で、お前はいいのか? キム」
「何が?」
「忙しいんじゃないのか? 出発の」
「うん。だけどとりあえず俺のできることはやったから。あとのことは俺がやっても大した手助けにはならないし」
変なところで合理的だ、とGは思う。最初にこのレプリカントに会った時から、そうだった。
そもそもは、銃を向けあった仲なのだ。
*
司令は――― Mはあの朝彼に、「負けてこい」と言ったのだ。
「そうすることで、レプリカントを『本当に』殲滅させなくてはならない理由ができる」と。
「優秀な兵士」、他の星系の人間が怖れる天使種の部隊を全滅させられるだけの力を持つと。
それが他の人間達にも、レプリカントに対する恐怖を生むのだ、と。レプリカントの「存在」を許さなくするのだ、と。
そしてそのためには何でもしろ、と。
その言葉は絶対の命令のように彼の中に響いた。無論躊躇するものは彼の中にはあった。司令の言葉の意味するものは、すなわち、部隊への裏切りと、レプリカントに味方することだった。
しかも司令は、そこに一つの言葉を付け加えた。
「だがお前がその場でできなければしなくとも良い」
ひどい、とGはその時思った。無論それが言葉になることはなかった。だが確かに彼はそう思ったのだ。
できることなら、そんなことはしたくなかった。だが、この司令の言うことなら、どうして逆らえよう?
彼は迷いながら、それでも自分がどちらの選択をしても構わないように、出撃までは振る舞った。そうできた、と自分では信じていた。少なくとも、あの友人の前で、笑顔を見せるくらいのことはできた。
あの友人のことも、気がかりの一つだった。
それでも、自分はあの友人のことは、他の誰よりも大切に思っているのだ。その感情が恋愛であるかなどはどうでもいい。自分にとっても特別であるのは事実なのだ。
だが、その大切な相手と一緒にいる自分は、決して自分自身を認めることのできない自分なのだ。相手の熱い手にくるまれて束の間の心地よさで毎日をやり過ごしていく自分は、その場その場を救ってくれても、それだけなのだ。
ところがあの司令は。
第一世代のくせに、自分がそれまで強制され、持ち続けてきて、縛られていた彼の母星の常識をいとも簡単に突き崩してくれた。
自分が待っていたのは、そういうものだったのだ、と彼は全身を震え上がらせるような冷たさの中で理解した。自分自身が何であるのかを忘れることではなく、自分自身が何であるのかを突きつけられることだったのだ。
ただそれでも、行軍の途中まで、彼が迷っていたのは事実だった。それでも、それまで自軍として戦ってきた場所を、さっと乗り換えることはできない。できる訳がないのだ。
その迷いを振り切らせたのは、最初の向こうの攻撃だった。
行軍途中の夜に、彼等は奇襲を仕掛けてきた。それはひどく「合理的」な方法だった。
そしてその奇襲の際、その中にひどく手練れた兵士が一人居た。
思わず彼は、地上車のルーフを上げて、その様子を目にしていた。
時々照らし出すライトの中に、時折、一瞬だけ浮かび上がるその姿は、ひどく印象的だった。腰まである長い栗色の髪をくくりもせず編みもせず、振り乱しては銃と特殊セラミック製の長剣を振り回している。
狙いも正確だし、しかも、効率的だ、と彼は思った。
何故なら、その兵士は、明らかに生身の人間しか狙っていないのだ。生身の人間に、何の容赦もなく、再生不可能な致命傷を与えるべく。
彼はルーフを閉じると、全体に通信を回そうとした。だがそれはできなかった。
「…駄目です、少佐、電波障害です!」
彼は何、と思わず横の副官である中尉に問い返していた。
そして次の瞬間、ルーフにどん、という重みを持った音が響いた。
実に効率的。彼は反射的にその場に伏せていた。ルーフにミシン目のように切り込みが入っていく。切られた缶の蓋が落ちてくるのを、彼は他人事のように見ていた。
栗色の、長い髪がだらりと重力に従う。そして正確な狙いの銃口は、運転席の機械を綺麗に破壊した。
Gは何が起こったのか、何が起ころうとしているのか、理解したつもりだった。実際、栗色の髪の兵士がくわえている長剣は、自軍の兵士の血が滴っていた訳だし、既に足は止められ、扉を開くための回路すら既に壊されているはずだ。
このまま殺されるのか?
横の席の中尉は、落とされたルーフの下敷きになって動けない。何処か打ったのか、切ったのか、腕が奇妙な方向を向いている。
とにかく彼は死ぬつもりだけはなかった。
それだけ決めていれば、次の行動は簡単だった。彼は腰から長剣を抜くと、回路の壊れて開かない扉のジョイントに斬りつけた。どんなものにも開くためのポイントというものは存在するものである。扉は弾かれたようにぱっと開かれた。それを合図のように、ルーフから逆さまにのぞき込んでいたレプリカントの姿が消えた。
Gは中尉を引きずり出すと、車から飛び出した。あちこちで血なまぐさい気配がする。
中尉を地面の下ろすと、彼は先ほどのレプリカの気配をたどった。向こうはこっちの所在に気付いていて、こっちは向こうの所在が掴めない。それはひどく彼を不安にさせた。
じわ、とわきの下に嫌な汗をかいていることに彼は気付いていた。
次の瞬間、彼は身体を反転させていた。きん、と特殊セラミック同士のぶつかる音が耳に届いた。
無機質の瞳が、正面にあった。
「お前が指揮官だな」
え、と彼はその目の前のレプリカの声を聞いた時、ひどく混乱した。その表情の無機質さに比べ、ひどく子供めいた、それは。
「そうだな、その星の数はそうだよな」
何やら宝探しの宝を探し当てた子供のような口調で。
そしてその一瞬の抜けた気をすりぬけるかのように。衝撃が彼のみぞおちに広がった。そして彼はそのままその奇襲を受けた場から連れ去られた。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる