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4.花とゆめ時代①スケバン刑事(70年代/単行本1~8巻)その1
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さて和田慎二せんせい、まああちこち掛け持ちしていたんですが。
というか、別マに描く回数はある時からどんどん減っていったんですね。
まあそれは美内せんせいも同じで。
要するに世代交代。
それと、集英社から独立した白泉社ですよ。
そこへこの二人が看板作家として行って。
こっちとしては、まだ当時はそんな事情なども知らず。
ただ、別マに広告とて載ってる花とゆめの中に、スケバン刑事だったりガラスの仮面だったりがあって、そっちに移ったのかなあ、とぼんやりと思っていたわけですな。
ということで、花とゆめ時代。
・スケバン刑事
これは1~8巻分とそれ以降でブランクがずいぶんあるんですな。
ワタシは7巻の出ていた頃に既刊単行本を買って、8巻は新刊で買った記憶。
そこでまあ、一度本当に終わるはずだったんですね。
たった8巻なんですがね!
当時としては長く感じたというか!
内容はまあ、この欄読んで下さる方ならだいたいご存じではないかとは思うけど。
少年鑑別所に入っていたヒロイン麻宮サキが(理由は不明)暗闇警視に学生刑事に一方的に任命されるんだな。
当初サキは冗談じゃない、と断るんだけど、暗闇警視が「死刑囚として刑務所に入っている母親」の話を持ってくるんだな。
ヘリで戻ってく暗闇警視を見て「脱走不可能と言われている別名地獄城」の脱走の計画を皆で立てるという。
まあその方法が凄い。
仲間のうち、元劇団の男役上がりを使ってレズ疑惑のある院長に花壇を作ることを認めさせるんだな。
で、花壇の中にロープを埋め込んで、全所一斉にそのロープを引っ張ると、蜘蛛の巣の様なトランポリンの様なものができる訳だ。
そこに屋上から飛び降りたサキが乗って、高い塀を跳び越えた後、毛布をモモンガの様にパラシュート代わりにして下りる、と。
ただ周囲の樹海をどう抜けたかは謎。
ともかくそれで最初の事件を転校生として解決して、母親の命は助かる――けど。
ただ死んでいないだけ、戸籍が無い状態。
そこで戻したかったら、と学生刑事を続けることを了承する訳だな。
その時に最初に神恭一郎に出会い、彼女用に蓋を開くと桜の代紋が出てくるヨーヨーが送られる訳だ。
まあこの、「少年鑑別所」が完全に「収容所」描写で凄いことになっているのがこの作品の特徴でなあ。
この初期の方では「地獄城」と呼ばれるところが一番とんでもないとこになってるんだな。
まあ「大逃亡」でもそうなんだけど、和田慎二の持つイメージがそうだったのか、当時の少年院がそうだったのかは謎。
ともかくこのバイオレンスさは、さすが70年代(笑)。
そう、70年代だから基本この8巻までの内容は非常に! 重い!
9巻以降では明るい部分も結構あるんだけど、この8巻までの内容にはあまり救いが無いんだよな!
で、2~3巻が宿命の敵、海槌麗巳との出会いと最初の対決。
またここで凄いのが、海槌三姉妹と父親が学校の実権を握っていつかは政界に…… という流れの中で、修学旅行のバスを一台そのまんま不要な生徒を殺してしまう、というJ(ジェノサイド)計画ってのをするんだな。
いやそれやりすぎだろ、と……当時は大して思わなかった辺りが70年代マンガ(笑)。
で、この三姉妹の中で一番「生徒会長でお嬢様的」な麗巳。
族を中心にした不良やってる次女、絵画の世界で何よりも注目浴びたいがために同級生の家庭を破壊し、当人も殺し、全ての絵を盗み模写して入賞しようとする三女、その娘達を操っていると思っている父親の三人を軽々と殺すことができる悪の才能の持ち主。
彼女と因縁がここから続くんだな。
というか、別マに描く回数はある時からどんどん減っていったんですね。
まあそれは美内せんせいも同じで。
要するに世代交代。
それと、集英社から独立した白泉社ですよ。
そこへこの二人が看板作家として行って。
こっちとしては、まだ当時はそんな事情なども知らず。
ただ、別マに広告とて載ってる花とゆめの中に、スケバン刑事だったりガラスの仮面だったりがあって、そっちに移ったのかなあ、とぼんやりと思っていたわけですな。
ということで、花とゆめ時代。
・スケバン刑事
これは1~8巻分とそれ以降でブランクがずいぶんあるんですな。
ワタシは7巻の出ていた頃に既刊単行本を買って、8巻は新刊で買った記憶。
そこでまあ、一度本当に終わるはずだったんですね。
たった8巻なんですがね!
当時としては長く感じたというか!
内容はまあ、この欄読んで下さる方ならだいたいご存じではないかとは思うけど。
少年鑑別所に入っていたヒロイン麻宮サキが(理由は不明)暗闇警視に学生刑事に一方的に任命されるんだな。
当初サキは冗談じゃない、と断るんだけど、暗闇警視が「死刑囚として刑務所に入っている母親」の話を持ってくるんだな。
ヘリで戻ってく暗闇警視を見て「脱走不可能と言われている別名地獄城」の脱走の計画を皆で立てるという。
まあその方法が凄い。
仲間のうち、元劇団の男役上がりを使ってレズ疑惑のある院長に花壇を作ることを認めさせるんだな。
で、花壇の中にロープを埋め込んで、全所一斉にそのロープを引っ張ると、蜘蛛の巣の様なトランポリンの様なものができる訳だ。
そこに屋上から飛び降りたサキが乗って、高い塀を跳び越えた後、毛布をモモンガの様にパラシュート代わりにして下りる、と。
ただ周囲の樹海をどう抜けたかは謎。
ともかくそれで最初の事件を転校生として解決して、母親の命は助かる――けど。
ただ死んでいないだけ、戸籍が無い状態。
そこで戻したかったら、と学生刑事を続けることを了承する訳だな。
その時に最初に神恭一郎に出会い、彼女用に蓋を開くと桜の代紋が出てくるヨーヨーが送られる訳だ。
まあこの、「少年鑑別所」が完全に「収容所」描写で凄いことになっているのがこの作品の特徴でなあ。
この初期の方では「地獄城」と呼ばれるところが一番とんでもないとこになってるんだな。
まあ「大逃亡」でもそうなんだけど、和田慎二の持つイメージがそうだったのか、当時の少年院がそうだったのかは謎。
ともかくこのバイオレンスさは、さすが70年代(笑)。
そう、70年代だから基本この8巻までの内容は非常に! 重い!
9巻以降では明るい部分も結構あるんだけど、この8巻までの内容にはあまり救いが無いんだよな!
で、2~3巻が宿命の敵、海槌麗巳との出会いと最初の対決。
またここで凄いのが、海槌三姉妹と父親が学校の実権を握っていつかは政界に…… という流れの中で、修学旅行のバスを一台そのまんま不要な生徒を殺してしまう、というJ(ジェノサイド)計画ってのをするんだな。
いやそれやりすぎだろ、と……当時は大して思わなかった辺りが70年代マンガ(笑)。
で、この三姉妹の中で一番「生徒会長でお嬢様的」な麗巳。
族を中心にした不良やってる次女、絵画の世界で何よりも注目浴びたいがために同級生の家庭を破壊し、当人も殺し、全ての絵を盗み模写して入賞しようとする三女、その娘達を操っていると思っている父親の三人を軽々と殺すことができる悪の才能の持ち主。
彼女と因縁がここから続くんだな。
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