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7.花とゆめ時代②スケバン刑事(80年代/単行本9~22巻)その2
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・魔女狩り~シンデレラの逆襲
これはちょっとした番外的な話。
第一部における「緑の消失点」みたいな。
で、この話はサキの中学時代の親友氷室今日子(……絶対氷室京介のもじりだと思う)が殺人事件の容疑者になっている、ということで派遣されると。
「魔女狩り」の方は、氷室今日子が「犯人ではない」とサキが結論を出してしまい、今日子自身は学校から婚約者三ノ輪光広のもとに引き取られて行くまで。
「シンデレラの逆襲」は、「実は犯人だった」今日子が自分を虐めてきた二人に復讐した後、自爆するまで。
だからまあ、流れの中には無い一つのおはなしとして面白いと思える。
あと、サキが珍しくセーラー服以外の制服(ワンピース)で、髪を結んでいないというのが見物。
男子禁制全寮制なので、神やジミー・オッドマン(米国からやってきた/何故か睡眠教育の日本語教材が関西弁だった)との情報交換は金網越し。
お嬢様学校でもはみ出し者は居るもので、しっかり上下関係を叩き込んでから使い走りにする辺りは。
事件としては、演劇の最中にバルコニーから転落した一人。
この死因が転落だけでなく青酸カリではないか、ということで。
被害者とあと二人が学校を仕切ってるお嬢様連中で、宝石商の三ノ輪光広の花嫁の座を争っていたと。
だけど実は三ノ輪と今日子が恋仲だったという事実がジミーの調べで判って、一旦はサキも今日子が犯人かと思う。
んだけど。
手駒にした子を使って試した結果、被害者が実は実家の会社から青酸カリを入手。
化粧落としのクリームの中に入れて(皮膚吸収)他の二人を殺そうとしたけど、それに気付いた今日子がクリームを隠していた……
とサキは推理。
そこで三ノ輪は今日子を引き取って公に婚約者として披露するんだな。
――なんだけど。
実は被害者は青酸カリを持て余していたので、今日子が被害者とあとの二人のクリームにそれを入れてわざわざ隠し持ち、サキによって見つけてもらう様に誘導。
サキは解決した…… と思っていたけど、どうも何か違う、と感じてそのまま学校に残る。
今日子は三ノ輪邸で残り二人と通じていたメイドを自殺と見せかけて殺害。
その後、一人は三ノ輪ではなく別の部下筋といい仲になるのだけど、もう一人と通じていた殴り屋に(今日子と間違われて)襲われて顔面が酷いことに。
恋人にも怖れられる顔になってしまってどん底になる一人。
もう一人は狂犬病を伝染された飼い犬に噛まれて死亡。
この時も今日子が「わざと狂犬病の犬は近付かないプールに落とされる」ということで安全圏に居つつばれない、という。
そんな間に、神と共に殴り屋を痛めつけて情報を得たサキが、個人的な恨みでその殴り屋から刺されるということに。
入院する羽目になるけど、最後の最後、今日子が三ノ輪まで殺すのではないか、と思って病院を抜け出す。
だがその途中で神から今日子が実は末期ガンだったことを聞き、涙を流して怒る。
で、そこで今日子からキスされて「光広さんは好きだったけど、もっと好きな人が居た」「言ったでしょサキは王子様みたいだったって」と告白。
そして自首する、という言葉を信じてその場をサキが離れた時、自爆する今日子。
……というおはなしでした。
・荊の檻~炎の爪あと
いや~これはなかなかきつい展開でした。
Missワタナベがした記憶改竄の後遺症で、サキが恐火症にかかっていることが判るという。
そこでまずこの話で新たに出てくるのが当初は人気のあるサキに嫉妬してたけど、雪の山荘で助けられて以来「サキ姉様」と慕う「アコ」という子。
漏らす程の怖さがクセになってしまい、一緒にいるとトラブルにかち合えるとサキにつきまとう様になるんだな。
ただこの雪山事件の時、自身の敵に陥れられて何とか生還した神によってサキの異常な状態が気付かれると。
このまま続けたら危険だ、と暗闇警視にも告げる訳だが。
しばらく休めと言われても、むきになって任務を続けるサキ。
だがその結果、火事の中でサキを追ってきたアコの存在に気付けず、結果彼女は正気を失ってしまう。
さてここでサキは自分のおごりが悲惨な結果を招いたことに慟哭。
そして「こんな時なのに」神恭一郎は自分の敵と対峙するために海外に出てしまう。
アコは常に同じ光景の中に居るのだな。
炎の中でサキを探しているのだけど、そこでサキだと思ったものが焼死体だった――
この中で焼死体を見てしまった瞬間に叫び出すようになってしまって、家庭ももう大変。
見舞いに来たサキは雨の中でも叩き出される。
そしてとうとう疲れ果てた家族は睡眠薬で一家心中を企てる。
それに気付いたサキは「何で止めた」と更に憎まれる羽目に。
ここでどん底に陥るんだが。
ちょうどそこにふっと神からのエアメールが舞い降りてきて救われるんだな。
ここからサキと神の、それまでは「何となく」くらいだった恋愛感情の話が出てくる訳だ。
一方、そもそもの原因は自分の措置だ、と思ったMissワタナベも来日。
サキの状態を治すためだったけど、アコの治療も受け持つことに。
おかしくなった時と同じ状況にもっていって、良いタイミングで声掛けをすれば正気を失った子が戻るのではないか、と仮説を立てて準備を始める。
ところがそんな中「神が死んだ」という知らせが。
エアメイルの行き来で上がり調子だったとこをまた突き落とされるサキ。
探偵事務所を抜け出して、ふらふら彷徨ったあげく海に飛び込んで何処までも~と思って泳いでいると、今まで死んだ者を見たり。
それでも何とかそれを越えたら、一皮むけたというか。
その足でMissワタナベのプランの実行に急ぐと。
そこで同じ様な炎と煙の中でタイミングを見計らってアコに声を掛けると、元のままのアコが戻ってくると。
いやこの辺りはまじリアルタイム連載時、読んでいて辛かったなあ……
何というか、和田先生自体はそもそもサキと神を恋愛関係にするということは元々考えていなかったらしいんだけど、ファンが!
で、その方向になったらしいんだな。
いや、年の差結構あるのよこのひと達!
でもまあ、そのくらいの相手でないとあかんわな、どっちも過去が重すぎるんだよ。
これはちょっとした番外的な話。
第一部における「緑の消失点」みたいな。
で、この話はサキの中学時代の親友氷室今日子(……絶対氷室京介のもじりだと思う)が殺人事件の容疑者になっている、ということで派遣されると。
「魔女狩り」の方は、氷室今日子が「犯人ではない」とサキが結論を出してしまい、今日子自身は学校から婚約者三ノ輪光広のもとに引き取られて行くまで。
「シンデレラの逆襲」は、「実は犯人だった」今日子が自分を虐めてきた二人に復讐した後、自爆するまで。
だからまあ、流れの中には無い一つのおはなしとして面白いと思える。
あと、サキが珍しくセーラー服以外の制服(ワンピース)で、髪を結んでいないというのが見物。
男子禁制全寮制なので、神やジミー・オッドマン(米国からやってきた/何故か睡眠教育の日本語教材が関西弁だった)との情報交換は金網越し。
お嬢様学校でもはみ出し者は居るもので、しっかり上下関係を叩き込んでから使い走りにする辺りは。
事件としては、演劇の最中にバルコニーから転落した一人。
この死因が転落だけでなく青酸カリではないか、ということで。
被害者とあと二人が学校を仕切ってるお嬢様連中で、宝石商の三ノ輪光広の花嫁の座を争っていたと。
だけど実は三ノ輪と今日子が恋仲だったという事実がジミーの調べで判って、一旦はサキも今日子が犯人かと思う。
んだけど。
手駒にした子を使って試した結果、被害者が実は実家の会社から青酸カリを入手。
化粧落としのクリームの中に入れて(皮膚吸収)他の二人を殺そうとしたけど、それに気付いた今日子がクリームを隠していた……
とサキは推理。
そこで三ノ輪は今日子を引き取って公に婚約者として披露するんだな。
――なんだけど。
実は被害者は青酸カリを持て余していたので、今日子が被害者とあとの二人のクリームにそれを入れてわざわざ隠し持ち、サキによって見つけてもらう様に誘導。
サキは解決した…… と思っていたけど、どうも何か違う、と感じてそのまま学校に残る。
今日子は三ノ輪邸で残り二人と通じていたメイドを自殺と見せかけて殺害。
その後、一人は三ノ輪ではなく別の部下筋といい仲になるのだけど、もう一人と通じていた殴り屋に(今日子と間違われて)襲われて顔面が酷いことに。
恋人にも怖れられる顔になってしまってどん底になる一人。
もう一人は狂犬病を伝染された飼い犬に噛まれて死亡。
この時も今日子が「わざと狂犬病の犬は近付かないプールに落とされる」ということで安全圏に居つつばれない、という。
そんな間に、神と共に殴り屋を痛めつけて情報を得たサキが、個人的な恨みでその殴り屋から刺されるということに。
入院する羽目になるけど、最後の最後、今日子が三ノ輪まで殺すのではないか、と思って病院を抜け出す。
だがその途中で神から今日子が実は末期ガンだったことを聞き、涙を流して怒る。
で、そこで今日子からキスされて「光広さんは好きだったけど、もっと好きな人が居た」「言ったでしょサキは王子様みたいだったって」と告白。
そして自首する、という言葉を信じてその場をサキが離れた時、自爆する今日子。
……というおはなしでした。
・荊の檻~炎の爪あと
いや~これはなかなかきつい展開でした。
Missワタナベがした記憶改竄の後遺症で、サキが恐火症にかかっていることが判るという。
そこでまずこの話で新たに出てくるのが当初は人気のあるサキに嫉妬してたけど、雪の山荘で助けられて以来「サキ姉様」と慕う「アコ」という子。
漏らす程の怖さがクセになってしまい、一緒にいるとトラブルにかち合えるとサキにつきまとう様になるんだな。
ただこの雪山事件の時、自身の敵に陥れられて何とか生還した神によってサキの異常な状態が気付かれると。
このまま続けたら危険だ、と暗闇警視にも告げる訳だが。
しばらく休めと言われても、むきになって任務を続けるサキ。
だがその結果、火事の中でサキを追ってきたアコの存在に気付けず、結果彼女は正気を失ってしまう。
さてここでサキは自分のおごりが悲惨な結果を招いたことに慟哭。
そして「こんな時なのに」神恭一郎は自分の敵と対峙するために海外に出てしまう。
アコは常に同じ光景の中に居るのだな。
炎の中でサキを探しているのだけど、そこでサキだと思ったものが焼死体だった――
この中で焼死体を見てしまった瞬間に叫び出すようになってしまって、家庭ももう大変。
見舞いに来たサキは雨の中でも叩き出される。
そしてとうとう疲れ果てた家族は睡眠薬で一家心中を企てる。
それに気付いたサキは「何で止めた」と更に憎まれる羽目に。
ここでどん底に陥るんだが。
ちょうどそこにふっと神からのエアメールが舞い降りてきて救われるんだな。
ここからサキと神の、それまでは「何となく」くらいだった恋愛感情の話が出てくる訳だ。
一方、そもそもの原因は自分の措置だ、と思ったMissワタナベも来日。
サキの状態を治すためだったけど、アコの治療も受け持つことに。
おかしくなった時と同じ状況にもっていって、良いタイミングで声掛けをすれば正気を失った子が戻るのではないか、と仮説を立てて準備を始める。
ところがそんな中「神が死んだ」という知らせが。
エアメイルの行き来で上がり調子だったとこをまた突き落とされるサキ。
探偵事務所を抜け出して、ふらふら彷徨ったあげく海に飛び込んで何処までも~と思って泳いでいると、今まで死んだ者を見たり。
それでも何とかそれを越えたら、一皮むけたというか。
その足でMissワタナベのプランの実行に急ぐと。
そこで同じ様な炎と煙の中でタイミングを見計らってアコに声を掛けると、元のままのアコが戻ってくると。
いやこの辺りはまじリアルタイム連載時、読んでいて辛かったなあ……
何というか、和田先生自体はそもそもサキと神を恋愛関係にするということは元々考えていなかったらしいんだけど、ファンが!
で、その方向になったらしいんだな。
いや、年の差結構あるのよこのひと達!
でもまあ、そのくらいの相手でないとあかんわな、どっちも過去が重すぎるんだよ。
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